2017年07月23日
シミを薄くする/メラニンを作らせない お悩み別美容成分の種類と効果
前回の記事で、メラニン色素が作られるメカニズムと、シミの種類について書きました。
前回は図解説明していますが、今回は簡単に文章だけで流れを書くと、
紫外線を浴びる→肌が「メラニンを作れ」とメラノサイトに命令→メラノサイトの中にあるチロシナーゼという酵素がチロシンに結合しながら酸化させていく→チロシンが酸化しながら形態を変え、黒いメラニンになる
ということです。
「美白化粧品」という言葉はよく聞きますが、その中には色んな意味が含まれています。
くすみを取って透明感のある白いお肌にする、シミを防ぐ、シミを消す・・・など。
どれを一番優先するかによって、選ぶ化粧品も違ってきます。
今回は、「メラニン生成を抑える効果」のある美容成分を中心に、書いていきたいと思います。
美白成分の働きも様々
大きく分けると、
1.メラニン生成を抑え、シミやくすみを作らせない(シミの予防)
2.メラニンの黒色を還元して、白くする(シミを薄くする、消す)
3.ターンオーバーを促進し、黒くなってしまったメラニンを素早く肌から排出させる(シミを消す)
1について、メラニン生成の抑え方にも2種類あり、
・メラニンを黒くさせるチロシナーゼ酵素の活動を抑える
・紫外線を浴びるなどした時、メラノサイトに「メラニンを作れ」と命令する物質の活動を阻止する
例えば「できてしまったシミを薄くしたい、消したい」と思う人は、1番の化粧品では物足りないと思います。
もちろん予防も大切ですから、使うことに意味がないわけではありません。
でもシミを薄くしたいのなら、予防効果だけでは足りないのです。
「美白化粧品」と謳っているからシミが消えるのだろうと期待して使い続けても、「効果が無い」とガッカリしてしまうわけです。
「美白」という言葉だけに惑わされず、何をどんな風にしてくれる化粧品なのかを確認することが大事です。
化粧品でケアできるシミとできないシミ
老人性色素斑や炎症性色素沈着など、表皮層にできたシミは化粧品で薄くしやすいですが、色素がすっかり沈着してしまうと難しいこともあります。
ホルモンの影響などで真皮層にできたシミは化粧品では改善できないため、クリニックで処置してもらうことになります。
表面が盛り上がっている脂漏性角化症なども、クリニックで治してもらうタイプです。
厚生労働省認可「薬用美白成分」一覧
【チロシナーゼ酵素の活動を抑える成分】
・ビタミンC誘導体
・アルブチン
・コウジ酸
・エラグ酸
・ルシノール
・リノール酸
・4MSK(4−メトキシサリチル酸カリウム塩)
・マグノリグナン
・プラセンタエキス
【メラノサイトに命令を出す物質の活動阻止成分】
・カモミラET
・トラネキサム酸
こられが含まれた美白化粧品は、医薬部外品として販売されていることが多いです。
医薬部外品は厚生労働省の指示通りの成分が含まれているため安全性が高く、「成分が少なすぎる」など詐欺まがいの商品を避けることもできます。
ただ、指定された成分だけキッチリ表示すればよいので、全成分が表示されているとは限りません。
一方の化粧品は、含有量をぼやけた表現でごまかすこともできてしまいますが、全成分の表示が義務付けられています。
アレルギーなどを持つ方は、むしろ医薬部外品ではなく、化粧品の方が良い場合もあります。
また医薬部外品に比べ、有効成分をたくさん配合することも可能です。
絶大な効果のある化粧品にしたいからこそ、人目を惹きやすい「医薬部外品」という名目を捨ててまで「化粧品」として販売している場合もあるのです。
必ずしも医薬部外品だけが良いとも言い切れないので、あとは個人の判断になります。
お悩み別のシミ対策有効成分
【シミを薄くしたい、消したい】
・ターンオーバー促進・・・・レチノール、エナジーシグナルAMPなど
・メラニンの色を薄くする・・・・APPS(ビタミンC誘導体)、ハイドロキノンなど
【シミを予防したい】
・メラノサイトへの命令阻止・・・・カモミラET、トラネキサム酸など
・チロシナーゼの活動抑制・・・・APPS(ビタミンC誘導体)、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノールなど
現在わたしは、ハイドロキノンを使いながら長期で効果を検証中です。
シミを薄くする効果で有名な成分ですが、果たして私には効果が出るか・・・
シミは数か所あり、紫外線や加齢による老人性色素斑と炎症性色素沈着だと思いますが、炎症性色素沈着は数年間放置してたのであまり自信がありません。
八月の半ばくらいには一度レビューする予定ですので、変化が気になる方はチェックしてみてください。
【関連記事】
・7/19 シミは種類別に解決方法が違う!自分のシミはどのタイプ?
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