2017年07月12日
更年期って何歳から?更年期障害の原因とメカニズム
私もそろそろ更年期障害が起きてもおかしくない年齢ですが、もしかして気づいてないだけで、実はもうなっていたり?
よく聞く「大量の汗をかく」などはないけれど、この前は生まれて初めて強いめまいに襲われました。
これも更年期障害の症状なの???
よく考えてみたら、更年期障害についてあまりよく知りませんでした
いつ自分に起きるかもわからないので基礎知識だけでもと思い、今回は更年期障害について書くことにしてみました。
【更年期障害とは】
更年期障害とは、更年期に起こるエストロゲンの減少によるホルモンバランスの乱れを起因とした、身体的・精神的不調のこと。
【何歳くらいから更年期?】
閉経の時期には個人差がありますが、日本人女性の場合は50歳前後と言われています。
更年期というのは閉経を挟んだ前後10年くらいのことを指すため、一般的には45歳〜55歳くらいが「更年期」と言われる時期に当たります。
【更年期と更年期障害の違い】
「更年期」は年齢を重ねれば誰にでも訪れますが、「更年期障害」は更年期に伴う不調のことなので誰にでも訪れるわけではなく、意味は違うものとなります。
【更年期障害が起こるメカニズム】
更年期を迎えるくらいの年齢になると卵巣の機能が衰え、卵巣から分泌されている女性ホルモンのエストロゲンが減少します。
エストロゲンは8歳くらいから分泌し始め、30代半ばにピークを迎え、40代半ばからは急激な減少傾向にあります。
エストロゲンが少なくなると脳は卵巣にエストロゲンを作るように命令を出しますが、卵巣にはそれに応えるだけの力がありません。
脳からの命令と卵巣の生産バランスが突然崩れたことによる混乱がホルモンバランスの乱れとなり、それに伴う身体的・精神的な不調が「更年期障害」です。
子どもの独立、夫の定年退職、親の介護などにより生活環境が変わり、それらを原因としたストレスも更年期障害の一因となることがあります。
【更年期障害の主な症状】
・身体的症状
大量の発汗・ほてり・のぼせ・めまい・動悸・脈が早くなる・だるさ・肩こり・手足のしびれ・冷え・頭痛・尿トラブル・抜け毛・薄毛・体毛が濃くなる・肥満・痩せ・月経異常・吐き気・食欲不振・喉の乾き・耳鳴り・かゆみ
・精神的症状
イライラ・うつ・不安感・睡眠障害・怒りっぽくなる
【若年性更年期障害】
無理なダイエットや乱れた生活習慣、仕事・対人関係・家庭などのストレスにより、40代半ば以前の人でもホルモンの分泌が崩れることがあります。
更年期障害の症状と同じような不調が起こることを、「若年性更年期障害」と言います。
【自然治癒はするのか?】
脳「早くエストロゲン作ってよ!」
卵巣「あ、あれ・・・いつもみたいに作れないよ、どうしよう」
脳「今までは作ってたでしょ?早くして!」
↓
混乱で更年期障害の症状が出る
でも卵巣機能が完全に低下してそれが普通になってくると、身体全体がその状態に慣れるので、
脳「じゃあしょうがないね、急がせないからゆっくりいこう」
という感じになって、自然と症状は落ち着いてきます。
ただ、症状が酷い場合は病院に行くことをお勧めします。
【病院での更年期障害の検査】
・血液検査(生活習慣病などの検査と共に、脳が未だに無理な命令を出していないかなど)
・婦人科系の内科検査(子宮筋腫など)
・心理テスト(うつ病など)
更年期障害だと思っていたら実は重大な病気が隠れていた・・・ということになると大変ですので、症状によって色々な検査が行われます。
【病院での更年期障害の治療法】
・ホルモン補充療法
・漢方薬
・プラセンタ
・自律神経調整薬
【更年期障害の症状に効果的な成分】
・エクオール(体内で大豆イソフラボンから作られる)
・デセン酸(ローヤルゼリー特有の成分)
どちらもエストロゲンと構造が似ていて同じような働きをするため、更年期障害の症状に有効と言われています。
大豆イソフラボンから体内でエクオールを作れるのは2〜3人に1人と言われているので、作れない人がエクオールを採り入れるのならサプリメントが簡単です。
普段から大豆・野菜・魚油・緑茶をよく摂る人は摂らない人に比べて、エクオールを作れる確率が高いそうです。
自分がどちらの体質なのかは、「エクオール検査」「ソイチェック」などのキットで検査することが出来ます。
【男性更年期障害の原因】
男性ホルモンであるテストステロンの減少が原因です。
分泌量は20代〜30代が一番多く、40代後半あたりから減少していきます。
減少理由は加齢とストレスです。
神経質・生真面目・責任感が強い人はストレスもたまりやすく、男性更年期障害になりやすいと言われています。
とはいっても女性よりかなり個人差があり、高齢者でも30代並みのテストステロンを保つ人もいればその逆パターンもあり、傾向が掴みにくいです。
患者数は、女性9:男性1の割合です。
【男性更年期障害の症状】
女性に出る症状の他に、男性特有の症状としては、性機能減退・性欲の低下・ED・筋肉量の低下などが挙げられます。
症状として多く出るのは、集中力の低下・やる気の減退・無気力などです。
自分だけではなく、家族にも起こり得る更年期障害。
症状が酷くない場合は自然治癒でも良いとは思いますが、家族みんなで理解しあって、もし起こった時には支え合って乗り越えられたら良いと思います。
【関連記事】
・9/20 「更年期対策としての大豆イソフラボンについて詳しく知っておく」
・9/21 「更年期障害対策でエクオールの効果を感じられるのは日本人の2人に1人」
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