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2017年10月10日

チャンスとピンチの対応

テニスのゲームではチャンスの場面とピンチの場面があります。

大きな流れとか試合の流れという意味ではなく、甘いボールが来たときにはチャンス、厳しいボールが来たときにはピンチといった話です。

単純に考えてチャンスの時には攻めて、ピンチの時には何とかしのぐことができればポイントを効率よく取れて勝つ確率も上がるはずです。

しかし、この対応は頭でわかりつつも逆転してしまっていることがあります

ピンチの時、つまり厳しいボールが来ているのにも関わらず、力一杯振り切って物凄いボールで返球。

もちろん、コートに入ればスーパーショット。

一発逆転も狙えるでしょう。

しかし、確率を考えましょう。

1本スーパーショットが入ったとしても、3本ミスっていたら確率は25%と非常にリスキーなショットです。

また、そのスーパーショットがコートに入ったとしても相手の目の前で余裕持って打たれてしまったら終了です。

その一発の快感に酔いしれないようにしましょう

カウンタープレーヤーだったり、そういったショットが得意という場合もありますが、あくまで基本的な対処法です。

逆にチャンスの時。

丁寧なプレーを心掛けるのも大事です。

チャンスの時は余裕があり、考える時間があります。

そんな時に

確率重視で丁寧に...

と考えてしまうとチャンスをモノにできないこともあります。

もちろん、強く打っていったらミスの確率は上がっていきますが、そこは練習です。

大事なことは

状況を把握した上でどう判断したか

です。

チャンスの時に確率の低くなってしまうショット、攻めのショットを打ち、ミスしてしまったら技術的なミスです。

ピンチの時に確率の低くなってしまうショット、攻めのショットを打ち、ミスしてしまったら技術的なミスもありますが、判断のミス

と考えてください。

絶対的なことではありませんが、あくまで基本的な考え方として頭に入れておきましょう。


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2017年09月29日

観察力を上げるにはズルさも必要。

「ズルい」というと悪く聞こえてしまうかもしれませんが、良い意味のズルさと捉えてください。

このブログでも何度も触れている点ですが、ボールの落下点や変化を予測する上で「見る」だけではなく、「観る」ことが大切です。

つまり、観察力を上げていかないといけません。

私自身の話をさせてもらうと、高校生からテニスを始めました。そして、高校の頃も真面目にやらなかったほうです。

大学に行き、テニスにはまり、何とか勝てるようになりたいと思った感じです。

身長もあるわけでもなく、パワータイプでもない、しかも小さい頃から長年テニスをしていたわけでもない私は上手な相手に勝つためによく観察するようにして何とか勝負できるようになっていきました。

道具を使うスポーツ、相手とのコンタクトのないスポーツはこれができるんです。

予測が甘い人は、この観察力が足りないように思えます。

例えばバウンドして変化するボールに対して、初見で空振りしたとします。

誰だって空振りなんてしたくありません。

そこで空振りしないようにするために対策をしていきますが、2通りに分かれます。

・バウンド後、何とか手先で合わせるという対策

・相手の打ち方、ボールの感じを観察して変化を読むようにする対策


当然、後者の方が良いです。

空振りした時に

あんな風に打つとこうバウンドするのか

とか

あんな感じのボールに対してこの人はこういったボールで返球してくるな

と観察できるかどうか。

そして、その観察力を上げるには、何とか相手のクセだったり打つボールの感じを

盗んでやろう!

というズルさが必要になってきます。

変化に対して腕力で何とかしようでなく、クセを読んでやる!という感覚です。

ここで私のズルさを紹介しましょう。

秘密ですよ。

自分はリターンとします。

相手はビッグサーバー。

何とかコースを読みたい...センターかワイドか...

そんな時、サーブを打つ前の相手の目線を観察してみましょう。

お分かりの方もいるかもしれませんが、センターを狙っている時はセンターを見て、ワイドを狙っている時はワイドを見ていたりします

さすがに凝視はしていないでしょうが、ちょっと長く見ていたりします。

絶対ではありませんが、打つ前にやはり狙うポイントを見ていることが多いです。

秘密ですよ〜。

そう、ズルいでしょう?

しかし、これで相手の打ってくるサーブのコースが読めたりします。

今回の話とは少し違いますが、そういった「ズルさ」を持てば観察力が上がり、その結果変化への予測がついてくるかもしれませんので疑う目を養いながら良い意味でのズルさを持ちましょう。


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2017年09月22日

余裕を持つのとサボるのを混同しないように。

テニスに限らず、スポーツ、その他の事でもサボるのは良くありません

しかし、余裕を持ってやることは必要なことです。

このサジ加減は確かに難しいかもしれませんが、一生懸命やり過ぎて余裕がなく上手くいかない場合があります。

例えば先日に書いたボールに近づく時にサイドステップを入れてみよう、も同じ感じです。

ボールが飛んできてなるべく早くボールに近づきたい。なので猛ダッシュしてタイミングを合わせられずにぎこちなくなってしまいます。

届くかどうかやっとのボールであれば猛ダッシュは必要でしょう。

しかし、そうでもない場合はそこの一生懸命は必要ありません。

そんなアドバイスをするとこう返ってくる時があります。

「そうゆっくりやると自分はサボってしまって...」

ある意味、真面目すぎるのかもしれません。

また、サイドステップを一生懸命やることもないです。

あくまで「タイミングを計ること」が大切であって、サイドステップ自体が大事ではないのです。

理想は軽やかに、流れるようにやりたいものですが、そんな感じを「サボる」と体が感じてしまうようです。

変な例えかもしれませんが、算数です。

1を10回足しましょう。

という問題に対して

1+1=2
2+1=3
...

とはやらないですよね?

1×10=10

とやるはず。

その「×」というテクニックはサボりとは言わないと思います。

そのサボるという言葉に対して拒否反応してしまい、余裕をなくすことにより本来の目的を見失ったりしてしまうのはもったいないですよね。

また、こういった人にありがちなのが、強いボールが来ると強くしか打てない…という現象。

強いボールに対して強く打ってはいけないわけではありません。

場合によっては必要です。

しかし、場合によっては強いボールに対して自分から力を加えるのではなく、相手の力を利用して打ち返す、もしくはうまくタッチショットで返すということも必要です。

直接関係しているわけではないのかもしれませんが、相手の力を利用するというところにサボる的な感じが出てしまうのか、強いボールにガツン!と打ってしまう人が多い気がします。

このブログでも何度も書いていますが、テニスは相手のいるスポーツです。

自分の力だけでなく、相手の力を利用することも大事なことです。

サボっているのではなく、効率よくテニスをしている!と考え方を変えるのもいいかもしれません。

自分だけ一生懸命にやっているつもりでも、余裕をなくして相手に有利に働いてしまっていたら意味がありません。

そんなことも考えながら練習してみましょう。


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2017年09月21日

何となくストレートへ打ってしまう人へ。

ダブルスでありがちなパターンです。

ダブルスはクロスに打ってチャンスを見つけて...というのが基本的な展開です。

ですからクロスにボールを打っていくことが前提になってきます。

もちろん、ストレートアタック、ロブ、様々なショットがありますがここでは例外。

また、故意的に、つまり狙ってストレートに打っている場合も例外です。

クロスに打とうとしているのに何となくストレートにボールがいって相手の前衛に楽々決められてしまうという場合です。

多くの場合、「振り遅れ」が原因です。

私の教えている生徒さんにも狙っていないけどストレートにいってしまう方は何人かいます。

その生徒さんと組んでダブルスをしたり、横で見ている時には打つ前から

あ、ストレートに行っちゃうかな...と予測できてしまいます。

どんな場合かというと

深いボール

まぁまぁ速いボール

の場合です。

物凄い深いボールだったり、かなり速いボールであれば「諦めて」ロブにしたりスライスを使ったりと無理をせずに打って前衛をクリアしていきます。

前記した2つは諦めずに打った結果「振り遅れ」につながっています。

打つこと自体は悪くはありません、むしろ、それくらいだったら諦めずに打っていきましょう!

となるのですが、打点が後ろになったら振り遅れて前衛の餌食になります。

タイミングを早く打ったり、少し高い打点で打ったりして

ちゃんと打点を前に、普段打っている打点で捉えること

が大切です。

感覚的な部分になってしまいますが、そのズレに気づかないでいるといつまで経っても何となくストレートにボールがいってしまいます。

最初に「故意的に」ストレートに打っているのは例外としましたが、ここが大きく違う点です。

例えば、今のはストレートじゃないんじゃないですか?

というアドバイスとしましょう。

「故意的に」狙っている人は状況判断のミス

となり

「何となく」ストレートに打っている人は打ち方、タイミングといった技術的なミス

になります。

この後者にあたる方は何とか打点を前で取れるようにタイミング・打点の高さなどを意識して打って見ましょう。

タイミングを変えたりすることは勇気のいることですが、そこから逃げていては感覚は育ちません。

練習ではミスを連発し、そこから「ああでもない、こうでもない」と考え、自分で微調整していくことが感覚を伸ばしていくコツです。

嫌な部分ですが勇気を出して打っていきましょう。


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2017年09月15日

ボールを打つ前にサイドステップを入れてみよう。

一般的にサイドステップは打った後、戻る時に使います。

右に打たれるか左に打たれるかわからないので、両方に対応できるようにするためです。

ボールを追いかける際には走って細かく足を動かすことが大切です。

特に遠目に打たれた場合には一歩目から足をクロスさせて走りましょう。

しかし、飛んでくるボールは余裕を持って追いつける場合だってあります。

そんな時、猛ダッシュ、急ブレーキするよりも、リズムやタイミングの方が大切だったりします。

そこでオススメしたいのがサイドステップ。

早く近づくためではなくリズムを取りながら近づいていきます。

これは他のポイントについて撮りたかった動画ですがサイドステップを使っています。
回り込む時も軸足を決めて。

球出しで回り込む余裕のあるボールなので距離やタイミングを見計らって打っています。

余裕を持って追いつくかどうかの判断は感覚的なものになってしまいますが、一辺倒に走って足を細かくと決めつけずにリズムを取りながらボールに近づくということも混ぜてみましょう。

足のつま先側で動いていくという感覚を覚えてスムーズな足の運びができるようになるかもしれませんよ。


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2017年09月07日

「準備を早く」の注意点

前回書いた「準備を早く」ですが、注意点があります。

というのも、準備を早くしようとするが為、あるミスをしている場合があるからです。

どんなミスかというと

準備を早くしようとしてスタート、特に前への反応が遅くなっているミスです。

なぜ、そうなってしまうのかというと

普通ラケットを引いて準備をしようとすると、フォアハンドであれば右足を「後ろ」に引いて準備します。

もし、相手にドロップやアングルを打たれた場合、どうしましょう??

例えば、ベースラインに立っていて

「ボールを前に落としますから、ワンバウンドで拾ってください。」

と言われたら、一歩目は必ず「前に」出してからスタートするはずです。

当たり前ですよね。

しかし、準備を早くしようとするあまり、足を後ろに引いてしまうと、一歩どころか二歩分出遅れることになります。

相手の打つボールはどこに来るかわかりません。

右か左かだけでなく、前後も判断しなくてはいけません。

準備より何より、前であればまずそのボールに追いつくことが最優先

理想は走っている間にタイミングを見てテイクバックを終わらせることです。

場合によってはスライスで拾い上げる時もあるでしょう。

これが出来ると守備範囲が広がるだけでなく、今までスライスでギリギリだったボールもしっかりと打てるようになるかもしれません。

ドロップやアングルを打たれた時の一歩目を意識してみましょう。

ラケットのテイクバックにつられて足も後ろに引いているかもしれませんよ。


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2017年09月05日

準備は早くしていますか?

テニスを始めてすぐの頃に言われるのが

ラケットの準備を早く

というアドバイス。

非常に大切なことです。

しかし、このアドバイス、技術的なことというより意識的な問題だったりします。

相手が打ったらなるべく早めに判断してテイクバックを開始していくものですが、ある程度テニスに慣れてくると自分なりのリズムが出来上がってしまいます。

私なりに感じる良くないリズムは

ボールがバウンドするのがテイクバックの開始のリズムになってしまっているパターンです。

ハッキリ言って最大に遅いです。

バウンドする頃にはフォアかバックかの判断は絶対にわかっているはずです。

しかし、自分なりのリズムが出来上がってしまい、その様な症状になってしまっている場合は多々見受けられます。

ところが、ゆっくりとした球出しのようなボールを打つ場合、これでも間に合ってしまうというのが厄介な点。

間に合って当ててしまうものだから、自分で気付けなかったりします。

そのうちにそのリズムが体に染み付いてしまい、悪い感覚の出来上がりです。


もう1つの良くないパターンはこんな感じです。

一般的(?)に「2度引き」と呼ばれるもので

テイクバックの開始は早いものの、体の横でラケットを止めてしまう、そして結局ボールがバウンドするまでそこでセットして、バウンドしたらもう一度ラケットを引くというものです。

先ほどの例と結果は同じですよね。

バウンドの前にテイクバックを終わらせることが大切です。

ボールがきたらあとは前にラケットを振るだけ、という状況にしなくてはいけません

これも変な癖がついてしまうと中々直しづらいのですがチェックしてみましょう。

「準備を早く」という言葉だけでは不十分ということになってしまいますが、ボールがネットを越えたあたりでは準備を開始して、バウンドする頃には準備を終わらせることが大切です。


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2017年08月24日

ボールはどこまで見る?

テニスはボールを打っていくスポーツなのでボールを見るのは当たり前です。

しかし、相手の動きや打ち方なども観察して予測していかなくてはいけません。

ボールを見ながら色々なものを見て情報を仕入れていかなくてはいけません。

つまり、「ボールだけ」を見ているだけではダメなんです。

相手とストロークラリーをしているとしましょう。

相手が打ってきたらボールを見る、これは当たり前です。

欲を言えばそのボールを見ながら、相手のポジション、戻り方など色々な相手の所作を微妙に見ておきたいものです。

しかし、今回の内容のポイントはそこではありません。

今回のポイントは自分が打った後です。

他の人にあまり聞いたこともないので自分の感覚で書いていきます。

自分はコーチという仕事柄、生徒さんの打ち方や戻り方など色々なものを観察します。

なので、自分が打ったボールなんて極論、どうでもよく、打ってボールがネットを越える前から視点を相手に持っていきます。

この視点の切り替えをいつにするのかは完璧な正解はわかりませんが、良くないと思われるのはこんなパターンです。

自分が打って、相手が打つまで黄色いボールをずーっと見つめてしまっているパターン。

ボールを見ながら横目(?)というか何となく相手の所作をチェックしていれば良いのですが、本当にボールのみを見つめちゃっているパターンです。

相手の様子を全くチェックしていないですよね?

当然、相手が打ってから全てに反応することになります。

もっともっと自分が打った直後から相手に興味(?)というか「探り」をいれていかなくてはいけません

そういった癖をつけていくと、徐々に

打つ前からの予測

が分かるようになってきます。

あ、ドロップしてくるな

とか

あ、次はロブを打とうとしているな

などなど。

もちろん、絶対ではありませんが、そんな予測ができるようになると

確実に反応のスピードは変わります。

ボールに対する予測は自分が打った直後から開始されていくので自分の世界にハマりきらずに、ボールを打ったらすぐに視点を切り替えて相手をしっかりとチェックしていきましょう。


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2017年08月09日

無難な形でポイントを。

ゲームの時のポイントの取り方について。

題名にもしたように、無理のない無難な形でポイントを取れるように心掛けてみましょう。

もちろん、簡単な話ではなく、口にするのは簡単ですが実際にやるのは難しいですし、そんな事が出来るなら苦労しないよってな話になると思います。

しかし、こんな時はありませんか?

「そんなに強く打たなくても決まるのに」

「そんな厳しいコースを狙わなくても決まるのに」


なんてこと。

もちろん、決まってポイントが取れているので文句はないのですが、このブログでも何度も書いているように、テニスは確率のスポーツ。

スーパーショットの1点も相手のダブルフォルトも同じ1点です。

再現性があるのかないのかが気になるところです。

強く打ちすぎてオーバーする、厳しいコースを狙いすぎて5センチズレてアウトになってしまう、なんてことに繋がりかねません。

しかし、決まった時の爽快感、気持ち良さは強く打った場合やスーパーショットを決めた時は最高です。

この「呪縛」にハマってしまうと、最終的にはゲームに勝ちづらくなってきます。

スーパーショットが全て決まっていたら、それはプロです。

例えば、ダブルスでポーチに出ました。
IMG_2365.JPG

二人の間、つまりセンターにそれなりのスピードで打てば決まるのを角度をつけすぎてサイドアウト...。

練習としてチャレンジするのは良いことだと思いますし、センターをガッチリ閉められていた場合など仕方ない場合もあります。

一番無難なセンターをガッチリ閉めてきたとするなら相手が一枚上手かもしれませんね。

無難なセンターを基本としてプラスアルファで角度をつけたりロブにしたり、そんな積み重ねを意識しておきましょう。

かといって、ゆっくり過ぎてもキャッチされてしまいます。

あれはダメ、これはダメと言い過ぎても良くないですが、ポイントの取り方を見栄えのするスーパーショットを意識せず、ある意味「地味な」ショットでポイントを取ることを意識してみましょう。

気持ちはあまり良くないかもしれませんが、決めるべきポイントを取りこぼさずに勝ちやすくなってくると思いますので気にしてみてください。


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2017年08月03日

正解を求めすぎない。

他のスポーツでもそうだと思いますが、テニスには「これが正解!」というものはありません。

状況に応じて柔軟に様々な引き出しを持っている方がポイントは取りやすく、勝ちやすくなってきます。

たまに、こんなアドバイスをします。

「もう少し、こういったボールも打てるようにしたらどうでしょう。」

「全て良い当たりだけでなく、スライスやゆっくりしたボールをも混ぜてみたらどうですか?」

などなど。

そうすると

「私のこれは間違いで、それが正解なんですか?」

と聞いてきたりします。

私はアドバイスの際に、なるべく「これはダメ」とか「それは不正解」といった表現は避けるようにしてはいますが、否定されてしまったように聞こえてしまうのかもしれません。

お分かりのように、あくまで引き出しを増やしましょうね、というアドバイスでどちらが正解というわけではありません。

野球でもそうですよね。

160キロを投げられるピッチャーでも、それだけでは通用しません。

状況に応じて、変化球なども交えながら戦い抜いていきます。

これと同様に、先日も書いたように、速いボール・ゆっくりなボール・中間のスピードのボールといったように同じフォアハンドストロークでも引き出しを増やせるようにしていきましょう

これができるようになると、一つ壁がきます。

それは、いつ、どんな時に使えばいいの?

という悩みが発生します。

この悩みは非常に大切で、進化の過程で必要なことです。

これにも、これといった正解はありません。

自分で判断、決定していくことが大切です。

今のはこうした方が良いのではないか?

というアドバイスをすることはできますが、最終的には自分で経験を活かして、自分なりの正解を探していくことが大切です。

この辺が先生でなく”コーチ”と呼ばれる所以だと思っています。

また、同じボールが来ても

さっきはこれで上手くいったけど、今度はこうしてみようかな、などといったちょっとした遊びゴコロも備えておきましょう

絶対的なものはありませんので、これといった正解を求めすぎないように注意しましょう。


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プロフィール
天野 幸之介さんの画像
天野 幸之介
1977年生まれテニスコーチ歴は20年を越えましたw 毎日更新はできませんが、皆さんのテニスライフの楽しみに少しでもプラスになる事を書いていきます。 YouTubeを使いながら解説していきますのでよろしくお願いします。
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