その直後、ジロタンがそれを踏んだのか、畳の上に前足を何度も擦り付けて、ばっちくなった前足をきれいにしようと必死になっているのが分かった。ジロタンは他の二匹と違って、トイレ後に必ずトイレの壁や障子代わりのプラ板に両手を擦り付けて、前足を必ずきれいにしておく猫なのだ。でも、どの猫もトイレ後すぐにワシの布団に入ってくるので、何だかうれしさビミョーなかんじ。
この十年に一度クラスの強烈な寒波のせいで、縁側に置いてある猫らの水飲みには、がっつりと氷が張るので、それを流し台で割って捨て、水を入れ替えるのだが、その氷が一日解けなかった。特にシロタンとミネちゃんは牛乳が大好きだが、その飲み残しの牛乳が縁側のプラ容器内で凍っていて、まるで猫用の牛乳アイスになっていた。
熊本県山鹿市で三兄弟が原料からアイスを製造販売をしている三兄弟のことを、さっき純菜ちゃんが「ゲキ推しさん」として紹介していた。「山鹿」といえば、赤穂浪士の討ち入りの「山鹿流陣太鼓」は肥後山鹿発祥の太鼓のことだろうと、今日までずっと思っていた。なんでも白河出身の山鹿素行が編み出した山鹿流兵法からだと初めて知った。
赤穂浪士が吉良邸討ち入りを決起したのも、浪士らの主君である浅野内匠頭が、当市の江戸田村藩邸で切腹させられたから。純菜ちゃんがこの特集の前に、毛利元就が息子らに説いたとされる三本の矢について、一本なら折れてしまう矢でも、三本を一本に束ねれば折れない、と解説したけれど、毛利家の家紋が「一に丸三つ」なのは、この家訓から考案された図案なのだろか、いま一度解説を求めたい。
猫日記より(2021.1.26)
午前零時、ゴーっと凄い音でHDDレコーダーが結露防止装置が作動したせいなのか、ミネちゃん以降、三匹が次々と布団に入ってきて、縦三列にヒザの辺りまで寝ていて、それから寝られず、2時間半睡眠のまま4時半起きた。
