その結果、そこだけ鉄パイプが剥き出しになり、雨風が辺り鉄が錆びてボロボロになり、人が知らずにぶつかると危険ではあるのだが、それがカエルちゃんらには絶好の隠れ家としてはにうってつけだったのだ。もう何十年も何代もカエルちゃんたちが入れ替わっているけれど、毎年、必ずどれかのカエルちゃんがその安全な場所を見つけては、冬前までの「定宿」にしている。
パイプに入ったカエルちゃんはいつもこちら向きで日がな「ちんまり」しているので、一体どうやって入るのか不思議だった。20年位前のこと、夏のまだ暗い早朝に、その直径1センチのパイプに頭から無理やり入るカエルちゃんをついに目撃してデジカメで証拠写真まで撮っている。パイプに器用にバックで尻から入るのではなく、やっぱり頭から入って、あの狭い空間内でどうにか方向転換をするようだ。それだけアマガエルの体は柔らかいようだ。
今年の夏は最大で三匹のアマガエルちゃんが物干し台に仲良く並んで明るい時間を過ごしていた。うちの猫も含め天敵対策もあり、日中は安全な物干し台にいるのが一番ということが歴代のどこカエルも知っているようだった。それ以外だと、バイクカバーを掛けたバイクにいたりすることもあるし、河川敷に駐車中の車のドアミラーやバックドアの隙間に隠れたりもしている。どこもヘビには襲われそうにない場所で安全だ。
カエルちゃんも図体が無事大きくなると、一番安全なパイプ内に入れなくなるので、物干し竿にぶら下がっている布団バサミ内にすっぽり収まって隠れていることが多い。たまにほっぺたを膨らませて大きな声で鳴いたりもする。今日もカエルの鳴き声がしたと思ったら、方向的にあのパイプの中からのようだった。そして夕方になる辺りが暗くなると、そろそろとパイプから出てくるのが日課のようだ。夜は茶の間の明かりに集まる虫が目当てのようだ。
朝夕に必ず、猫トイレの掃除で物干し台のカエルちゃんの定宿の前を通るのだが、人間が間近でじっと見ても微動だに動かない。これはカエルが生き延びてこられた習性の一つで、もしそこで少しでも動いてしまったら間違いなく食べられてしまうのだから。小さなカエルのうちはこれが身についていないので、慌てて動いてしまい結局食べられてしまう。でも、このパイプに入るくらいまで無事生き延びたカエルくらいになると、これが自然に身についているという訳だ。
よく聞く「蛇に睨まれた蛙」という有名なことわざがあるけれど、これはどうやら正しくない。正しくは、天敵の蛇を最初に見つけた蛙は、蛇が近づいてもじっして動かない、というのが正確だと思う。蛇に睨まれたから動けないのではなくて、自分の身を守るために自分から動かないだけなのだ。
猫日記より(2020.10.3)
夜中から、どの猫か知らないが3回位吐いて目が覚めた。なぜか段ボール上の座布団で吐いていて、おいらの寝る枕元の畳の上でも多く吐いていた。多分、少なくともミネコちゃんで、でもミネコちゃんは平気なようで安心だ。ほぼ胃液と少しのカリカリ色。すぐハイター水と雑巾で拭き掃除。
朝5時、ジロタンが布団の上でシッコした。すぐ布団と毛布を洗って干す。午後4時、その布団などを物干し台から取り込もうとして、クロヨン脱走。隣家のブロックの辺りまで捕まえに行くも逃げられるので、また青ジャージのミネちゃんを投入したら、ほんの30秒で身柄確保。そのまま「ご苦労賃」として、ミネちゃんを30分間外を散歩して貰って帰宅。
朝5時過ぎ、子猫らがマイルームの蛍光灯の延長紐を面白がって引っ張って千切り、僅か1センチしか蛍光灯本体の紐がなくなっていた。これまでこの1センチの紐に、ダイソーで買った延長紐をギリギリで結び付けて取り付けていたが、今回ばかりは本当にふざけんな!と頭に来た。本当冗談じゃなく下手をすると、もうこれで使えなくなっていた。この紐付けだけで20分位掛かった。
注釈・・今日のネタでたまたま物干し台のことを取り上げたけど、2年前の猫日記にも物干し台のことがたまたま書かれており、ちょっと驚いてしまった。前にも同じようなことがあったけど、今回もその手みたい。しかも、「今日はネタがなく平和だった」と書いているが、2年前の今日もネタだらけで大変だったようだ。
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