桑原通夫です。
今日は石破総理の経済政策について・・
実は石破総理は経済面が苦手・・
という話もあります。
石破総理は自民党でありながら
この8年間は党内で要職についておらす
むしろ党内野党・・として批判的な
発言が多かった。
8年間は自民党の中枢にいなかったため
情報の収集に疎かった・・
↓
経済情報も同じでマスコミの情報を
もとに発言するような場面も多々あった・・
↓
つまり、与党議員でありながら
情報量も少なく、まるで野党議員のような
批判的な発言も多くありました。
↓
経済問題に置いても、本質よりも
一般的なニュースの切り抜き情報に惑わされ・・
的確な判断ができず、
大雑把な捉え方しかできなかったようです。
それがいきなり総理になって・・
さあ、どうするのか・・
↓
所信表明では・・
石破総理の基本方針は、
地方創生である・・と言っています。
↓
総裁就任後も、今なら
ご祝儀相場で選挙に勝てる・・という
誰かの判断を鵜呑みにして・・
早々と衆議院を解散した。
↓
そしてこの解散は地方創生を実現する
ための、いわば創生解散である・・
などと言っています。
↓
ドサクサに紛れて一気にそれまでの
政治資金問題を始め・・
様々な問題をなかったことにしようと
しているような動きです。
さて・・石破総理の所信表明からは・・
経済面では、自動車、半導体、農業と
言ったような輸出産業の収益力を
強化する・・
生産性を向上させるような投資を促進
することや、「資産運用立国」の
政策を引き継いで発展させる・・
ということを強調しています。
例えば農業ですが、
農業に関しては・・
日本の農産物は世界一安全で美味しいから
世界中に売ればいい・・と簡単に言っていますが
今の日本の農産物が海外で
なぜ売れないのか?
ということを考えたことがあるのか・・
それは単純に、
日本の農産物は世界で一番高い・・
からです。
つまり品質で勝っても価格競争で
消費者から省かれるからです。
日本の農業は他の産業と違い、
世界との競争を避けてきた・・
という経緯があります。
日本の農業はJAという組織によって・・
政府に圧力をかけて
小規模農家を保護してきました。
結果、日本では農業の企業化が遅れた・・
生産性よりも品質の向上と安全を第一とし、
効率化よりも職人気質的な農業産業に
なっていったのです、
これでは大規模農業で機械化が進んでいる
世界の農業には太刀打ちできません。
品質面では優れていても、価格で世界市場では
勝てないのです。
そんなこともわからないから、
「世界一安全で美味しい日本の農産物はせ
どんどん世界市場で売ればいい・・」
と言った、
机上の空論が出てくるのです。
日本の農産物は確かに安全で美味しい・・
それは事実でしょう。
しかしそれは日本の農産業が
高価格を守るために特化した・・
安全で高品質なものを・・という
職人気質的に、求めた結果なのです。
JAという組織で政府に圧力をかけ、
高い関税を設けることで
やすい輸入品が日本市場に入らないように
してきました。
その結果・・今のような状況、
品質と安全面では勝てても
世界に価格競争で負けている・・
それなのに
日本の農業は世界一美味しいのだから
世界中に売ればいい・・
なんてお気楽な発想です。
石破総理は、とても自民党内にいたと思えない・・
まさに党内野党的な考え方です。
しかし農産物と違って
工業製品は真逆です。
工業製品は海外に輸出しています。
なぜ?日本の工業製品が海外で売れるのか・・
それは低価格で高品質だからです。
そうなると海外から不満が出てきます。
海外からは日本に対して・・
農産物への関税を撤廃しろ・・
自由競争を去せろ・・
という圧力がかかりました。
その結果・・
オレンジと牛肉の自由化につながった・・
1988年・・日米間の牛肉・オレン ジ交渉が妥結し,
牛肉の輸入は1991年度か ら
自由化されることになったのです。
日本の消費者にとっては選択肢が増えた・・
安全面では中程度でも価格が安い方を選ぶ
消費者もいる・・
この36年間で日本の消費者は
どちらを選んだか・・
オレンジに関しては・・輸入が60%・・
牛肉では・・83%が輸入品です。
安全面では中程度でもいい・・
それよりも価格が安い輸入品を選んだのです。
日本の農産物は高品質で安全だ・・という
石破総理の主張は事実です。
しかし世界一高い価格です。
その結果、日本の農産物は、
海外の一部の富裕層向け・・
という極めて狭い市場にしか流通していない・・
これが現実なのです。
石破政権が長続きするとはとても思えません。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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