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2020年06月29日

【中性脂肪を減らす】糖質を制限した食事

中性脂肪と糖質を制限する意味


 健康診断で中性脂肪の数値が高いと糖質を制限しましょうとアドバイスを受けます。糖質とは、消化、吸収され体内でエネルギー源となる炭水化物のことです。糖質制限とは、この炭水化物の摂取を制限し、血糖値を上げない食べ物を摂取することです。食後に血糖値を上昇させるのは、でんぷんなどが体内で分解されることで生成するぶどう糖です。脂質とたんぱく質は、血糖値に影響しません。糖質が少なく食物繊維の多い食品としてはきのこや海藻、野菜などがあります。





  糖質を制限すると、体内にある中性脂肪がエネルギー源として使用されます。体内の主なエネルギー源であるぶどう糖が不足すると、体内に蓄積されている中性脂肪が酵素により分解され、ぶどう糖に変えられて、エネルギー源として使用されます。結果として、中性脂肪の減少につながります。また、糖質を制限することで、食後の血糖値の上昇が抑えられます。インスリンは血糖値の上昇により分泌されるホルモンです。食後の血糖値上昇が抑制されると、インスリンの分泌も抑制されます。インスリンは、血糖値を下げるために血液中のぶどう糖を中性脂肪に変換するように働きかけます。すなわち、糖質制限によりインスリンの分泌量が少なくなることで、ぶどう糖が中性脂肪に変換されず、中性脂肪が減少することになります。





 また、中性脂肪は、血液によって全身に運ばれエネルギー源となりますが、増え過ぎると内臓脂肪や皮下脂肪として、体内に蓄積され、肥満をはじめさまざまな不調をもたらします。





 中高年にもなると代謝も落ち、運動不足もあいまって中性脂肪がつきやすくなります。どのような食材に糖質が多く含まれるのかを、理解する必要があります。





 糖質制限の食事をするときには、糖質を含む食品を減らすことになります。減らすべきものは、ご飯やパン、菓子類、甘い飲料などです。一方で体を構成するたんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維は十分に摂取しなければなりません。



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中性脂肪を減らすために糖質を制限した食事とは?


 中性脂肪を減らすために、糖質を制限することになりますが、具体的にどのような食事をすれば良いのでしょうか?





 まずは、主食となるご飯やパン、ラーメン、パスタ、うどん、そばといった糖質が多い食品を減らします。一方で糖質の少ない中性脂肪を減らすのに効果的な食品を摂取することになります。





・魚を摂る





 特にイワシやサバなどの青魚は、ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)という脂質が多く含まれています。これらは、血液をサラサラにするだけでなく、中性脂肪を下げるという効果も期待できます。





・野菜やきのこ、海藻を摂る





 海藻、きのこ、野菜などにはビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれています。特に食物繊維は、コレステロールや中性脂肪が吸収されるのを防ぐ効果があります。





・大豆製品を摂る





 大豆は良質な植物性たんぱく質を多く含み、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果があります。最近は、小麦ふすまなどの食物繊維や大豆を活用した糖質の制限されたパンが市販されています。

 他にもコンニャクを使った麺類などがあります。パンや麺類が食べたいときは、このような糖質を減らした食品を食べることもひとつの方法です。



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まとめ


 健康診断で中性脂肪の数値が高いと糖質の制限を指導されます。糖質とは、体内でエネルギー源となる炭水化物です。糖質制限は、炭水化物の摂取を制限し、血糖値を上げない食品を摂ることです。





  糖質を制限すると、体内にある中性脂肪がエネルギー源として使用されます。糖質を制限することで、食後の血糖値の上昇とインスリンの分泌が抑制され、結果としてぶどう糖が中性脂肪に変換されず、中性脂肪が減少することになります。また、中性脂肪は、増え過ぎると内臓脂肪や皮下脂肪として、体内に蓄積され、肥満をはじめさまざまな不調をもたらします。





 糖質を制限する方法は、主食となるご飯やパンなどの食品を減らし、糖質の少ない中性脂肪を減らすのに効果的な魚や野菜、きのこ、海藻、大豆製品を積極的に摂取することです。





 中性脂肪の数値が高い原因の多くは、食べ過ぎなど誤った食生活によるものです。健康診断で中性脂肪の数値の高さを指摘された場合は、食事の内容を見直すことが重要です。


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