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2021年02月16日

【抑制】体臭の原因と食べ物による対策


 自身で体臭は気づきにくいですが、相手を不快にさせないよう日頃から気を付けたいものです。





 汗が出てくる汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類があり、アポクリン腺は主に脇などにあり、ベタベタとした汗を分泌します。この汗には、水分のほかに脂質など独特のにおいのもとになる成分を含んでいます。汗自体に臭いは無く、皮膚に存在する皮膚常在菌が、体臭という不快なにおいを生成しています。





 中高年以降で問題となる加齢臭は、40歳以降に増えてくるノネナールという物質が原因です。ノネナールは、年齢とともに増加するパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)という脂肪酸の1種が、酸化されたり分解されたりすることで発生します。ミドル脂臭は、30歳代後半〜40歳代後半に多く発生するジアセチルという物質が原因です。ジアセチルは、汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によってつくり出される物質です。疲労臭は、疲労時に蓄積しやすいアンモニアが原因で発生する体臭です。体内で発生したアンモニアは、通常肝臓で分解されて尿に排出されます。疲れていると肝臓が十分に機能しなくなり、分解されなかったアンモニアは汗と一緒に排出され、ツンと鼻をつくようなにおいを放ちます。





 肉、乳製品など動物性脂肪を含む食材に多い飽和脂肪酸は、食べ過ぎると血中のコレステロールや中性脂肪が増加し、体内で酸化されることで、さまざまなにおいの原因となります。加齢臭の場合、特に脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)の原材料となる肉、バター、マヨネーズなどには要注意です。





 バランスに優れた食事を摂ることが、大前提ですが、特に緑黄色野菜は、β⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが多く含まれ、脂質などの酸化を防ぎ、酸化臭を抑制します。お茶に含まれるカテキンも同様の働きがあります。





 脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)のもとになる肉類、バター、マヨネーズなどの摂取を減らすことも体臭を抑えることにつながります。ノネナールの発生に大きく関わる活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を防ぐためにも、緑黄色野菜などβ⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンEを含む食べ物を摂ります。





 食物繊維やオリゴ糖を摂ることで、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。腸内環境が改善することで、悪臭の原因となる成分の生成を抑制します。便秘になって、腸内に不要物がたまってしまうと、そこから悪臭の成分が血液中に入り、汗と一緒に体外に出てきます。善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌は、ヨーグルトに多く含まれ、オリゴ糖は、ごぼう、玉ねぎ、大豆などに含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、水溶性食物繊維は、体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排出させます。不溶性食物繊維は、水分を含んでカサを増し、腸を刺激して便の排泄を促進します。水溶性食物繊維は野菜、果物、芋類、豆類、海藻類に多く、不溶性食物繊維は野菜、豆類、きのこ類に多い成分です。





 お酢、梅干し、柑橘類などには、クエン酸などの有機酸が含まれています。こうした成分がクエン酸回路(TCA回路)を活発にします。クエン酸回路に有機酸が補給され、代謝が活発になり、溜まっている乳酸の分解を促すことで、疲労回復効果が期待されます。ミドル脂臭の原因となるジアセチルは、汗に含まれる乳酸の発生を抑えることで減らすことができます。乳酸は疲労時に増えるので、できるだけ疲れやストレスをためないように心がけます。



加齢臭をはじめとした体臭の原因


 自身で体臭は気づきにくいですが、相手を不快にさせないよう日頃から気を付けたいものです。





 汗が出てくる汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類があります。エクリン腺は、ほぼ全身に分布していて、暑いとき、運動したときにかくサラサラとした汗を分泌します。そのほとんどは水分です。一方、アポクリン腺は主に脇などにあり、ベタベタとした汗を分泌します。この汗には、水分のほかに脂質など独特のにおいのもとになる成分を含んでいます。





 汗自体に臭いは無く、皮膚に存在する皮膚常在菌が、体臭という不快なにおいを生成しています。皮膚常在菌は、高温多湿の環境の下で繁殖し、汗がたくさん出てジメジメしている脇、股、足などに発生します。





 中高年以降で問題となる加齢臭は、40歳以降に増えてくるノネナールという物質が原因です。ノネナールは、年齢とともに増加するパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)という脂肪酸の1種が、酸化されたり分解されたりすることで発生します。加齢臭は、油くさいにおいと青くさいにおいをあわせたようなにおいで、主に胸や背中などから発生します。





 ミドル脂臭は、30歳代後半〜40歳代後半に多く発生するジアセチルという物質が原因です。ジアセチルは、汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によってつくり出される物質です。劣化した油のようなにおいで、後頭部や首の後ろ側などから発生します。





 疲労臭は、疲労時に蓄積しやすいアンモニアが原因で発生する体臭です。体内で発生したアンモニアは、通常肝臓で分解されて尿に排出されます。しかし、疲れていると肝臓が十分に機能しなくなります。そして、分解されなかったアンモニアは汗と一緒に排出され、ツンと鼻をつくようなにおいを放ちます。疲労臭は、疲労やストレスが原因なので、どの年齢でも発生する可能性があります。





 体臭は、食事に気を付けることで抑えることができます。アポクリン腺から分泌される脂質などを減らすことで、不快なにおいの生成を抑制できます。



体臭を引き起こす食べ物


 肉、乳製品など動物性脂肪を含む食材に多い飽和脂肪酸は、食べ過ぎると血中のコレステロールや中性脂肪が増加し、体内で酸化されることで、さまざまなにおいの原因となります。加齢臭の場合、特に脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)の原材料となる肉、バター、マヨネーズなどには要注意です。また、腸まで届いた肉などに含まれるたんぱく質が、腸内の悪玉菌によって分解され、アンモニアがつくり出されることでにおいの原因になります。





 にんにくを切ると酵素の作用でアリシンという成分が生じます。これが体内に取り込まれて、血液中に送られ、皮膚からも排出されるため、体臭の原因となります。





 唐辛子などを食べると汗が出やすくなり、その汗が脂質を含んでいると、皮膚常在菌により分解されることで、においの原因になります。





 お酒を飲むとアルコールが体内で分解され、アセトアルデヒドという成分になり、血液を巡って肺や汗腺に送られ、においが生じます。さらにアルコールは口の中を乾燥させることから、唾液が出にくくなり、口臭の原因にもなります。



体臭を抑える食べ物


 バランスに優れた食事を摂ることが、大前提です。厚生労働省では、成人が1日あたりに摂取する野菜の目標量を350g以上と定めています。特に緑黄色野菜は、β⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが多く含まれ、脂質などの酸化を防ぎ、酸化臭を抑制します。お茶に含まれるカテキンも同様の働きがあります。





 脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)のもとになる肉類、バター、マヨネーズなどの摂取を減らすことも体臭を抑えることにつながります。ノネナールの発生に大きく関わる活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を防ぐため、緑黄色野菜などβ⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンEを含む食べ物を摂ります。





 肉などに含まれるたんぱく質は、分解されることでアンモニアや硫化水素などにおいの強い物質を生成します。食べるたんぱく質の量が多ければ多いほど、においの成分は多くつくられることになります。たんぱく質の代謝には、ビタミンB6が必要です。ビタミンB6は、マグロ、カツオ、レバー、バナナ、卵、きな粉、ごま、大豆などに含まれています。





 食物繊維やオリゴ糖を摂ることで、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。腸内環境が改善することで、悪臭の原因となる成分の生成を抑制します。便秘になって、腸内に不要物がたまってしまうと、そこから悪臭の成分が血液中に入り、汗と一緒に体外に出てきます。善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌は、ヨーグルトに多く含まれています。オリゴ糖は、ごぼう、玉ねぎ、大豆などにたくさん含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、水溶性食物繊維は、体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排出させます。不溶性食物繊維は、水分を含んでカサを増し、腸を刺激して便の排泄を促進します。水溶性食物繊維は野菜、果物、芋類、豆類、海藻類に多く、不溶性食物繊維は野菜、豆類、きのこ類に多い成分です。





 お酢、梅干し、柑橘類などには、クエン酸などの有機酸が含まれています。こうした成分がクエン酸回路(TCA回路)を活発にします。クエン酸回路は、 摂取した食べ物をエネルギーに変える仕組みです。不摂生な食生活を続けるなど栄養バランスが悪いと、クエン酸回路の働きが低下し、乳酸が蓄積され、筋肉疲労などを起こす可能性があります。お酢などを摂取することで、クエン酸回路に有機酸が補給され、代謝が活発になり、溜まっている乳酸の分解を促すことで、疲労回復効果が期待されます。ミドル脂臭の原因となるジアセチルは、汗に含まれる乳酸の発生を抑えることで減らすことができます。乳酸は疲労時に増えるので、できるだけ疲れやストレスをためないように心がけます。



pexels-marlon-schmeiski-2915216.jpg



 世界10か国で特許取得のニオイケア系サプリ




まとめ


 自身で体臭は気づきにくいですが、相手を不快にさせないよう日頃から気を付けたいものです。





 汗が出てくる汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類があり、アポクリン腺は主に脇などにあり、ベタベタとした汗を分泌します。この汗には、水分のほかに脂質など独特のにおいのもとになる成分を含んでいます。汗自体に臭いは無く、皮膚に存在する皮膚常在菌が、体臭という不快なにおいを生成しています。





 中高年以降で問題となる加齢臭は、40歳以降に増えてくるノネナールという物質が原因です。ノネナールは、年齢とともに増加するパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)という脂肪酸の1種が、酸化されたり分解されたりすることで発生します。ミドル脂臭は、30歳代後半〜40歳代後半に多く発生するジアセチルという物質が原因です。ジアセチルは、汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によってつくり出される物質です。疲労臭は、疲労時に蓄積しやすいアンモニアが原因で発生する体臭です。体内で発生したアンモニアは、通常肝臓で分解されて尿に排出されます。疲れていると肝臓が十分に機能しなくなり、分解されなかったアンモニアは汗と一緒に排出され、ツンと鼻をつくようなにおいを放ちます。





 肉、乳製品など動物性脂肪を含む食材に多い飽和脂肪酸は、食べ過ぎると血中のコレステロールや中性脂肪が増加し、体内で酸化されることで、さまざまなにおいの原因となります。加齢臭の場合、特に脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)の原材料となる肉、バター、マヨネーズなどには要注意です。





 バランスに優れた食事を摂ることが、大前提ですが、特に緑黄色野菜は、β⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが多く含まれ、脂質などの酸化を防ぎ、酸化臭を抑制します。お茶に含まれるカテキンも同様の働きがあります。





 脂肪酸のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)のもとになる肉類、バター、マヨネーズなどの摂取を減らすことも体臭を抑えることにつながります。ノネナールの発生に大きく関わる活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を防ぐためにも、緑黄色野菜などβ⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンEを含む食べ物を摂ります。





 食物繊維やオリゴ糖を摂ることで、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。腸内環境が改善することで、悪臭の原因となる成分の生成を抑制します。便秘になって、腸内に不要物がたまってしまうと、そこから悪臭の成分が血液中に入り、汗と一緒に体外に出てきます。善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌は、ヨーグルトに多く含まれ、オリゴ糖は、ごぼう、玉ねぎ、大豆などに含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、水溶性食物繊維は、体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排出させます。不溶性食物繊維は、水分を含んでカサを増し、腸を刺激して便の排泄を促進します。水溶性食物繊維は野菜、果物、芋類、豆類、海藻類に多く、不溶性食物繊維は野菜、豆類、きのこ類に多い成分です。





 お酢、梅干し、柑橘類などには、クエン酸などの有機酸が含まれています。こうした成分がクエン酸回路(TCA回路)を活発にします。クエン酸回路に有機酸が補給され、代謝が活発になり、溜まっている乳酸の分解を促すことで、疲労回復効果が期待されます。ミドル脂臭の原因となるジアセチルは、汗に含まれる乳酸の発生を抑えることで減らすことができます。乳酸は疲労時に増えるので、できるだけ疲れやストレスをためないように心がけます。



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