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2021年06月07日

【マズローの法則】生理的欲求となる食欲


 マズローの法則とは、人の欲求が5段階のピラミッドのように構成されているとする心理学の理論です。





 マズローの法則によると、人の欲求は下から順に生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求の5段階で構成されています。これら5つの欲求にはピラミッド状の序列があり、低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求をもつようになります。





 ピラミッドの1番下にあたる最も基本的な欲求が生理的欲求です。生理的欲求は、生命活動を維持するために不可欠な、必要最低限の欲求を指します。生理的欲求は、欲求のピラミッドにおける土台で、人が最初に抱く欲求です。





 食欲は生命維持に不可欠な欲求のひとつであり、食欲の発生によって、人は摂食量を調節しています。摂食は、仕事量、年齢、性別、食習慣、嗜好、健康状態、気分、季節、天候などの条件に左右されます。摂食の調節の基礎をなすのが食欲です。摂食不足により体内のエネルギー源が減少すると、食欲が発生し、摂食行動を引き起こします。十分に食べると満腹感が生じ、摂食行動は停止します。食欲発生に関与する体内情報としては、血糖値、インスリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン、副腎皮質刺激ホルモンなどの濃度、胃の空腹収縮などがあります。





 生理的欲求が満たされると、次は安全の欲求です。安全の欲求とは、身体的に安全で、経済的にも安定した環境で暮らしたいという欲求を指します。





 社会的欲求は、家族や組織など何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという欲求を指します。





 承認欲求は、単に集団に所属するだけでなく、所属する集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求です。





 これまでのすべての欲求が満たされると、最後に自己実現の欲求があります。自己実現の欲求とは、自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたいという欲求を指します。



マズローの法則


 マズローの法則とは、人の欲求が5段階のピラミッドのように構成されているとする心理学の理論です。アメリカの心理学者アブラハム・マズローが考案したもので、マズローの欲求5段階説と呼ばれることもあります。





 マズローの法則によると、人の欲求は下から順に生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求の5段階で構成されています。これら5つの欲求にはピラミッド状の序列があり、低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求をもつようになります。



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食欲をはじめとしたマズローの法則の5段階


 ピラミッドの1番下にあたる最も基本的な欲求が生理的欲求です。生理的欲求は、生命活動を維持するために不可欠な、必要最低限の欲求を指します。食欲、睡眠欲、性欲のほか呼吸、排泄、水を飲むという欲求も、生理的欲求に該当します。





 人がより高次の欲求に進むためには、まずこの生理的欲求が満たされていることが大前提となります。





 生理的欲求は、欲求のピラミッドにおける土台で、人が最初に抱く欲求です。





 食欲は生命維持に不可欠な欲求のひとつであり、食欲の発生によって、人は摂食量を調節しています。健康な人は極端に太ったり、やせたりすることはありません。それは、運動、体の成長、熱などとして失うエネルギー量に等しいエネルギー源を外界から摂取し、エネルギーの平衡を維持しているからです。摂食の過剰は肥満をきたし、心臓血管系の障害や糖尿病などの疾患の原因となります。不足は体重の減少をきたし、長く続けば死を招きます。したがって、人は必要性に応じて摂食を行います。摂食は、仕事量、年齢、性別、食習慣、嗜好、健康状態、気分、季節、天候などの条件に左右されます。摂食の調節の基礎をなすのが食欲です。





 摂食不足により体内のエネルギー源が減少すると、食欲が発生し、摂食行動を引き起こします。十分に食べると満腹感が生じ、摂食行動は停止します。食欲発生に関与する体内情報としては、血糖値、インスリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン、副腎皮質刺激ホルモンなどの濃度、胃の空腹収縮などがあります。満腹感の発生に関与する体内情報としては、血中における各物質の濃度が空腹時とは逆方向に変化することなどがあげられます。





 生理的欲求が満たされると、次は安全の欲求です。安全の欲求とは、身体的に安全で、経済的にも安定した環境で暮らしたいという欲求を指します。いつ生活が脅かされるかわからない不安定な状態を脱し、少しでも安心できる環境で暮らしたいという欲求が、安全の欲求と呼ばれるものです。





 社会的欲求は、家族や組織など何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという欲求を指します。生理的欲求と安全の欲求が満たされていたとしても、どこにも所属していないという寂しさが、まさに社会的欲求が充足していない状態にあたります。人が日々暮らしていくためには、物質的な満足だけでなく、自分自身を受け入れてくれる他者の存在が不可欠です。





 何らかの社会集団に所属し、社会的欲求が満たされていたとしても、次の欲求が現れます。それは承認欲求です。承認欲求は、単に集団に所属するだけでなく、所属する集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求です。仕事で実績を評価されたいと望むことなどが、承認の欲求に該当します。





 承認の欲求は、低位の承認欲求と高位の承認欲求に分類されます。低位の承認欲求は、他人に注目されたり、賞賛されたりすることを求める欲求のことです。高位の承認欲求は、他人にどう見られるかではなく、自分で自分を承認できるかどうかです。高位の承認欲求は、自分の中の基準や目標にしたがった欲求となります。





 これまでのすべての欲求が満たされると、最後に自己実現の欲求があります。自己実現の欲求とは、自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたいという欲求を指します。理想的な自己のイメージと現在の自分が一致していないときは、少しでも理想に近づきたいという欲求が生まれることになります。人の欲求が完全に満たされるには、社会的に成功するだけでなく、理想となる自己のイメージを目指す自己実現を果たす必要があります。





 さらにもう1段階高次元な欲求は、自己超越の欲求と呼ばれるものです。自己超越の欲求とは、社会をより良いものにしたい、世界の貧困問題をなくしたいなど自分を超えたレベルでの理念を実現したいという欲求です。自己超越の欲求は、他者や社会など自分の外にあるものに対する貢献が志向されています。



マズローの法則における欲求の分類


 マズローの法則における5段階の欲求は、それぞれの性質に応じて組分けされることがあります。





 生理的欲求と安全の欲求は、生命維持にかかわる欲求なので物質的欲求となります。社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求は、心の満足度にかかわる欲求なので、精神的欲求となります。



まとめ


 マズローの法則とは、人の欲求が5段階のピラミッドのように構成されているとする心理学の理論です。





 マズローの法則によると、人の欲求は下から順に生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求の5段階で構成されています。これら5つの欲求にはピラミッド状の序列があり、低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求をもつようになります。





 ピラミッドの1番下にあたる最も基本的な欲求が生理的欲求です。生理的欲求は、生命活動を維持するために不可欠な、必要最低限の欲求を指します。生理的欲求は、欲求のピラミッドにおける土台で、人が最初に抱く欲求です。





 食欲は生命維持に不可欠な欲求のひとつであり、食欲の発生によって、人は摂食量を調節しています。摂食は、仕事量、年齢、性別、食習慣、嗜好、健康状態、気分、季節、天候などの条件に左右されます。摂食の調節の基礎をなすのが食欲です。摂食不足により体内のエネルギー源が減少すると、食欲が発生し、摂食行動を引き起こします。十分に食べると満腹感が生じ、摂食行動は停止します。食欲発生に関与する体内情報としては、血糖値、インスリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン、副腎皮質刺激ホルモンなどの濃度、胃の空腹収縮などがあります。





 生理的欲求が満たされると、次は安全の欲求です。安全の欲求とは、身体的に安全で、経済的にも安定した環境で暮らしたいという欲求を指します。





 社会的欲求は、家族や組織など何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという欲求を指します。





 承認欲求は、単に集団に所属するだけでなく、所属する集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求です。





 これまでのすべての欲求が満たされると、最後に自己実現の欲求があります。自己実現の欲求とは、自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたいという欲求を指します。



posted by Kaoru at 04:13| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

2021年06月06日

【基本は食事と運動】健康的に体重を減らす方法


 太ってしまう単純な理由としては、摂取エネルギー量が消費エネルギー量より多くなってしまっていることです。摂取エネルギーとは、食べることで体内に取り込まれるエネルギーのことです。消費エネルギーとは、生命維持や日常の活動などで使われるエネルギーのことです。摂取エネルギーが消費エネルギーより小さくなれば、誰でも痩せていきます。





 食生活においてはいつでも食べ物が手に入り、生活環境においては歩く機会が減り、運動量が減っています。無意識のうちに摂取と消費のバランスが崩れてしまっています。





 肥満の基準は、体重の多い少ないではなく、体に占める脂肪の割合、すなわち体脂肪率で決まります。肥満とは、単に体重過多を指すのではなく、体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態と定義づけられています。





 健康的に体重を減らすためには、脂肪を減らし、体重を減らすことです。このためには、食事と運動の管理が基本となります。





 朝食及び昼食はしっかり摂り、夕食は軽く済ませます。朝食を抜くこと、夕食に食べ過ぎてしまうことは、わざわざ太りやすい習慣をつくっていることになります。食事はゆっくり、良く噛んで食べます。満腹感は、脳内の満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は、脳に送られる糖分によって働き、食欲を抑えます。満腹中枢は、食事の開始から20〜30分程度で作用し始めます。食事は、量よりも品数を多く摂ります。食品の数量を多くするのは、自然に栄養のバランスのとれた食事ができるようにするためです。味付けは薄味とし、腹八分目に慣れます。





 有酸素運動は、エネルギーとして脂肪が燃焼しやすい運動です。ウォーキング、ジョギング、水泳などが該当します。運動する時間が長くなるにつれ、脂肪組織の中性脂肪が分解され、エネルギー源として使われることで、脂肪が消費されます。短い時間でも運動の効果があることがわかってきています。10分毎などこま切れになっても構いません。有酸素運動だけではなく、筋力トレーニングも併用するとより効果的です。筋力トレーニングで筋肉をつけることにより、エネルギーを消費しやすい体に変わります。運動の効果が現れるまでには、ある程度時間が掛かります。続けることにより、体は確実に変化していきます。



なぜ太ってしまうのか


 体重だけを減らす痩身方法は、体によくありません。健康的に体重を減らす前に、なぜ太ってしまうのでしょうか。





 太ってしまう単純な理由としては、摂取エネルギー量が消費エネルギー量より多くなってしまっていることです。摂取エネルギーとは、食べることで体内に取り込まれるエネルギーのことです。消費エネルギーとは、生命維持や日常の活動などで使われるエネルギーのことです。摂取エネルギーが消費エネルギーより小さくなれば、誰でも痩せていきます。





 ではなぜ肥満になってしまうのでしょうか。それは、生活環境の中に多くの要因があります。食生活においてはいつでも食べ物が手に入り、生活環境においては歩く機会が減り、運動量が減っています。無意識のうちに摂取と消費のバランスが崩れてしまっています。肥満を解消するためには、日常生活を見直し、肥満の原因を探してそれを取り除く正しい生活習慣を身につけることが肝心です。





 一方で、体重が少ないことが健康といえるでしょうか。肥満の基準は、体重の多い少ないではなく、体に占める脂肪の割合、すなわち体脂肪率で決まります。肥満とは、単に体重過多を指すのではなく、体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態と定義づけられています。体重が同じでも、運動などで体を鍛えて筋肉の多い人とそうでない人の体脂肪率が同じであるはずはありません。体重を増やしているのが筋肉や骨であれば、肥満と判断されません。つまり、体脂肪率の値が重要となります。



健康的に体重を減らす方法


 健康的に体重を減らすためには、脂肪を減らし、体重を減らすことです。このためには、食事と運動の管理が基本となります。急激な減量は体に負担が大きいだけでなく、拒食症や貧血といったさまざまな弊害を誘発する可能性があります。減量は、ゆっくりおこなうことです。大切なのは、体重を一時的に減らすことではなく、長期的に脂肪が減少した状態を維持することです。





 健康的に体重を減らすためには、朝食及び昼食はしっかり摂り、夕食は軽く済ませます。朝食を食べない場合、前日の夕食から昼食までに間が空いてしまい、その後に食べ物が入ってくると、体はエネルギーをより蓄えようとします。朝食を抜くこと、夕食に食べ過ぎてしまうことは、わざわざ太りやすい習慣をつくっていることになります。朝食、昼食をしっかり摂って、夕食を軽く摂ることを習慣づけます。





 食事はゆっくり、良く噛んで食べます。満腹感は、脳内の満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は、脳に送られる糖分によって働き、食欲を抑えます。満腹中枢は、食事の開始から20〜30分程度で作用し始めます。ゆっくり食べることで、胃が満腹になる前に脳に送られる血液中の糖分が上昇するので、食べ過ぎることがなくなります。よく噛まずに早食いすると、満腹中枢が作用する前に食事が進んでしまうため、どうしても必要以上に食べてしまうことになります。また、よく噛んで食べることで、食べ物が体内で効率よく消化吸収されます。料理はよく味わうだけでなく、少なくとも20分程度かけて、ゆっくり食べます。





 食事は、量よりも品数を多く摂ります。健康づくりには、栄養バランスのよい食事を摂ることが欠かせません。必要とする栄養素は、1日の必要量が決まっているので、どれが不足しても体によくありません。ご飯だけ、あるいは肉だけといった極端に偏った食事をしていると体に不調をきたし、病気を発症するといった弊害が起きる可能性があります。バランスのよい食事を摂ることで、体がそれ以上余分な食べ物を欲しがらなくなり、自然に食欲を抑えることができます。新陳代謝も活発になり、脂肪が蓄積しにくい体になります。食品の数量を多くするのは、自然に栄養のバランスのとれた食事ができるようにするためです。





 味付けは薄味とし、腹八分目に慣れます。味付けで体にやさしいのは、薄味です。濃い味付けのおかずは、単に塩分量が多くなる以外にご飯が進みがちとなり、高血圧などの原因になります。食塩をはじめとした調味料をできるだけ抑えることは、健康の面から体に優しい食べ方です。



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 有酸素運動は、エネルギーとして脂肪が燃焼しやすい運動です。ウォーキング、ジョギング、水泳などが該当します。運動する時間が長くなるにつれ、脂肪組織の中性脂肪が分解され、エネルギー源として使われることで、脂肪が消費されます。これらの運動は、20分以上続けないと脂肪が消費されないと考えられていましたが、短い時間でも運動の効果があることがわかってきています。10分毎などこま切れになっても構いません。





 有酸素運動だけではなく、筋力トレーニングも併用するとより効果的です。有酸素運動で脂肪をエネルギーとしてしっかり消費し、筋力トレーニングで筋肉をつけることにより、エネルギーを消費しやすい体に変わります。継続してトレーニングを行うことで、体は確実に変化します。腹筋、腕立て伏せなどの筋力トレーニングを加えることで、バランスのよい運動になり、脂肪消費の効率も上昇します。





 運動の効果が現れるまでには、ある程度時間が掛かります。なかなか体重が減らないと結果ばかりを求めるのではなく、体を動かすことの心地よさを感じることが大切です。続けることにより、体は確実に変化していきます。





 規則正しい生活を心がけます。不規則な生活を続け、朝食を抜き、深夜に食事を摂っていると体内のバランスが崩れます。生活のリズムを整えることで、食事のリズムとバランスを整えることができます。





 現代において、ストレスがまったくないという人は、ほとんどいません。ストレスを上手にコントロールすることが大切です。イライラしたときに甘いものが食べたくなることもストレスと関係があります。脳内ホルモンのセロトニンは、不安を鎮め、落ち着かせてくれる働きがあります。セロトニンの濃度は、糖分を摂取することで上昇します。そのため、ストレスを感じたときに甘いものが食べたくなるのは、セロトニンの濃度を上昇させて心を落ち着かせ、ストレスを軽減しようとしていると考えられます。しかし、誘惑に負けて食べ過ぎると自己嫌悪に陥り、ストレスがさらに増します。栄養バランスのよい食事や適度な運動もストレスを減らす効果があります。



まとめ


 太ってしまう単純な理由としては、摂取エネルギー量が消費エネルギー量より多くなってしまっていることです。摂取エネルギーとは、食べることで体内に取り込まれるエネルギーのことです。消費エネルギーとは、生命維持や日常の活動などで使われるエネルギーのことです。摂取エネルギーが消費エネルギーより小さくなれば、誰でも痩せていきます。





 食生活においてはいつでも食べ物が手に入り、生活環境においては歩く機会が減り、運動量が減っています。無意識のうちに摂取と消費のバランスが崩れてしまっています。





 肥満の基準は、体重の多い少ないではなく、体に占める脂肪の割合、すなわち体脂肪率で決まります。肥満とは、単に体重過多を指すのではなく、体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態と定義づけられています。





 健康的に体重を減らすためには、脂肪を減らし、体重を減らすことです。このためには、食事と運動の管理が基本となります。





 朝食及び昼食はしっかり摂り、夕食は軽く済ませます。朝食を抜くこと、夕食に食べ過ぎてしまうことは、わざわざ太りやすい習慣をつくっていることになります。食事はゆっくり、良く噛んで食べます。満腹感は、脳内の満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は、脳に送られる糖分によって働き、食欲を抑えます。満腹中枢は、食事の開始から20〜30分程度で作用し始めます。食事は、量よりも品数を多く摂ります。食品の数量を多くするのは、自然に栄養のバランスのとれた食事ができるようにするためです。味付けは薄味とし、腹八分目に慣れます。





 有酸素運動は、エネルギーとして脂肪が燃焼しやすい運動です。ウォーキング、ジョギング、水泳などが該当します。運動する時間が長くなるにつれ、脂肪組織の中性脂肪が分解され、エネルギー源として使われることで、脂肪が消費されます。短い時間でも運動の効果があることがわかってきています。10分毎などこま切れになっても構いません。有酸素運動だけではなく、筋力トレーニングも併用するとより効果的です。筋力トレーニングで筋肉をつけることにより、エネルギーを消費しやすい体に変わります。運動の効果が現れるまでには、ある程度時間が掛かります。続けることにより、体は確実に変化していきます。



posted by Kaoru at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

2021年06月05日

【摂食障害】夜に食欲が止まらなくなる原因と対策


 お腹が減っていないのに夜になると食欲が止まらなくなる場合、もしかしたら夜食症候群かもしれません。





 夜食症候群は、過食ではない摂食障害として、働き盛りや女性に増えています。就寝の2〜3時間前に夕食をとる生活が習慣化すると、食欲を抑制するホルモンのレプチンがうまく機能せず、過食に繋がることがあります。





 夜食症候群は、単なる過食ではなく、摂食障害です。摂食障害とは、ストレスなどが原因で食習慣がコントロールできなくなってしまう障害のことです。夜食症候群が慢性化すると、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなります。





 夜食症候群は、仕事のストレスを感じやすいときに多く見られ、増加傾向にあります。夜の食欲の対策としては、夕飯は遅くとも就寝の3時間前までにとること、ストレスをためないこと、睡眠時間を確保することです。



食欲が止まらないひとつの理由


 お腹が減っていないのに夜になると食欲が止まらなくなる場合、もしかしたら夜食症候群かもしれません。





 夜食症候群は、過食ではない摂食障害として、働き盛りや女性に増えています。就寝の2〜3時間前に夕食をとる生活が習慣化すると、食欲を抑制するホルモンのレプチンがうまく機能せず、過食に繋がることがあります。





 夕食をきちんと食べたにもかかわらず、寝る前にお菓子を食べ続けること、夜中に起きてラーメンや菓子パンなどを食べてしまう場合は、夜食症候群の疑いがあります。夜食症候群の人は、このような食習慣が慢性化しています。





 健康に良くない行動だとわかっていながらも、食欲が抑えられない状態のため、身体的にも精神的にもかなりの負担がかかっています。



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夜食症候群の原因と対策


 夜食症候群は、単なる過食ではなく、摂食障害です。摂食障害とは、ストレスなどが原因で食習慣がコントロールできなくなってしまう障害のことです。





 夜食症候群が慢性化すると、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなります。





 夜食症候群は、仕事のストレスを感じやすいときに多く見られ、増加傾向にあります。夜に食欲が止まらなくなる原因として、ストレス、遅い時間の夕食、睡眠不足があげられます。





 夜の食欲の対策はありきたりですが、食欲に対抗するには原因を取り除くことです。つまり、夕飯は遅くとも就寝の3時間前までにとること、ストレスをためないこと、睡眠時間を確保することです。





 しかし、これができるのであれば、誰でも健康になれます。できないからこそ、困っているのかもしれません。





 食事で得られる満足感は、ネガティブな気持ちを一時的に忘れさせてくれるため、ストレスが多い人は過食になりがちです。夜食症候群により、夜に食欲が止まらなくなっているときは、精神的な問題が背景にある可能性があり、原因は考えているよりも複雑な場合もあります。まずは、自分の食欲と向き合うことが大切です。





 満腹感を長続きさせるホルモンとして、GLP-1という消化管ホルモンが知られています。GLP-1は、食べ物が小腸に届いたことを感知し、インスリンを分泌して血糖を上げないようにするというシグナルを膵臓やそのほかの臓器に伝える役割を果たしています。腸管でのぶどう糖センサーとも呼ばれています。このGLP1は小腸下部のL細胞という細胞から分泌されますが、小腸には同じように血糖値を調節しているホルモンのGIPが存在しており、これら腸管から分泌され、インスリンの分泌を調節する消化管ホルモンをインクレチンと総称しています。





 このインクレチンの特性として、血糖が高くなったときのみインスリン分泌を促し、逆に血糖が低くなると血糖が下がりすぎないように調節してくれる作用を持っています。





 GLP-1の特徴的な作用として、食欲を抑えてくれる働きがあります。胃の運動を抑えることで食事中に満腹感が現れやすく、食間もお腹が空きにくいなどの効果が認められることも多く、そのため食事量が抑えやすくなります。GLP-1は食事療法や直接投与で増やすことが可能です。



まとめ


 お腹が減っていないのに夜になると食欲が止まらなくなる場合、もしかしたら夜食症候群かもしれません。





 夜食症候群は、過食ではない摂食障害として、働き盛りや女性に増えています。就寝の2〜3時間前に夕食をとる生活が習慣化すると、食欲を抑制するホルモンのレプチンがうまく機能せず、過食に繋がることがあります。





 夜食症候群は、単なる過食ではなく、摂食障害です。摂食障害とは、ストレスなどが原因で食習慣がコントロールできなくなってしまう障害のことです。夜食症候群が慢性化すると、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなります。





 夜食症候群は、仕事のストレスを感じやすいときに多く見られ、増加傾向にあります。夜の食欲の対策としては、夕飯は遅くとも就寝の3時間前までにとること、ストレスをためないこと、睡眠時間を確保することです。



posted by Kaoru at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

2021年06月04日

【脳の麻痺状態】酔い


 酔いとは、飲酒によって血液に入ったアルコールが脳に運ばれ、脳を麻痺させている状態のことです。どのくらい酔っているかは、脳内のアルコールの濃度によって決まります。





 酔いの初期は、脳の理性をつかさどる部分の活動が低下して、抑制されていた本能や感情をつかさどる部分が活発になって、開放感を覚えたり、明るくなったりします。酔いが進むにつれ、運動能力が鈍り、記憶があいまいになります。特に短時間で大量に飲み過ぎた場合、麻痺が脳全体に行き渡ると呼吸困難などが起こり、最悪の場合は死に至ることもあります。





 アルコールの飲み過ぎは、肝臓に悪いといわれます。アルコールはおおよそ20%が胃から、残りのおおよそ80%が小腸から吸収されます。吸収されたアルコールは、血液によって全身へ運ばれた後、肝臓に運ばれます。そして、肝臓でおおよそ90%が分解されます。大半のアルコールは、肝臓で処理されるので、大量の飲酒は肝臓にたいへんな負担をかけます。





 肝臓で分解されたアルコールは、アセトアルデヒドに変化します。アセトアルデヒドは、飲酒したときに、顔が赤くなる、頭が痛い、吐き気がする、動悸がするなど不快な状態を引き起こす物質です。このアセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素には、3つのタイプがあります。代謝速度の高い活性型、代謝速度の遅い低活性型、酵素活性がまったくない非活性型です。





 日本人は、おおよそ40%が低活性型か非活性型です。不快な状態を引き起こすアセトアルデヒドを分解する速度が遅いだけでなく、酵素活性がない人もいるため、飲酒ができない人も多くなります。



酔い


 酔いとは、飲酒によって血液に入ったアルコールが脳に運ばれ、脳を麻痺させている状態のことです。どのくらい酔っているかは、脳内のアルコールの濃度によって決まります。実際に脳内のアルコール濃度を測ることはできないことから、血液中のアルコール濃度で酔いの状態を判定します。



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 酔っている状態は、アルコール血中濃度によって6段階に分けられます。アルコール血中濃度によって、どのような様子になるのでしょうか。





 爽快期のアルコール血中濃度は0.02〜0.04%です。爽やかな気分で、皮膚が赤くなり、陽気になります。判断力は少し鈍くなります。





 ほろ酔い期のアルコール血中濃度は0.05〜0.10%です。ほろ酔い気分で、手の動きが活発になり、理性が失われます。また、体温が上がり、脈が速くなります。





 酩酊初期のアルコール血中濃度は0.11〜0.15%です。気が大きくなり、大声でがなりたて、怒りっぽくなります。立つとふらつきます。





 酩酊期のアルコール血中濃度は0.16〜0.30%です。千鳥足になり、何度も同じことを話します。呼吸は速くなり、吐き気やおう吐が起こります。





 泥酔期のアルコール血中濃度は0.31〜0.40%です。まともに立つことができず、意識がはっきりしません。言語はめちゃくちゃになります。





 昏睡期のアルコール血中濃度は0.41〜0.50%です。ゆり動かしても起きず、大小便が垂れ流しになり、呼吸がゆっくりと深くなります。死に至ることもあります。





 酔いの初期は、脳の理性をつかさどる部分の活動が低下して、抑制されていた本能や感情をつかさどる部分が活発になって、開放感を覚えたり、明るくなったりします。酔いが進むにつれ、運動能力が鈍り、記憶があいまいになります。特に短時間で大量に飲み過ぎた場合、麻痺が脳全体に行き渡ると呼吸困難などが起こり、最悪の場合は死に至ることもあります。



アルコールの分解能力


 アルコールの飲み過ぎは、肝臓に悪いといわれます。アルコールはおおよそ20%が胃から、残りのおおよそ80%が小腸から吸収されます。吸収されたアルコールは、血液によって全身へ運ばれた後、肝臓に運ばれます。そして、肝臓でおおよそ90%が分解されます。大半のアルコールは、肝臓で処理されるので、大量の飲酒は肝臓にたいへんな負担をかけます。





 肝臓で分解されるアルコールの量には、個人差があります。一般的に体重60〜70Kgの人で1時間におおよそ5〜9gのアルコールを処理できるといわれています。ビールの大瓶1本には、おおよそ20gのアルコールが含まれているので、処理するには2.5〜4時間かかります。





 肝臓で分解されたアルコールは、アセトアルデヒドに変化します。アセトアルデヒドは、飲酒したときに、顔が赤くなる、頭が痛い、吐き気がする、動悸がするなど不快な状態を引き起こす物質です。このアセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素には、3つのタイプがあります。代謝速度の高い活性型、代謝速度の遅い低活性型、酵素活性がまったくない非活性型です。





 日本人は、おおよそ40%が低活性型か非活性型です。不快な状態を引き起こすアセトアルデヒドを分解する速度が遅いだけでなく、酵素活性がない人もいるため、飲酒ができない人も多くなります。また、アルデヒド脱水素酵素の働きは、遺伝によって親から子へと受け継がれるといわれています。





 遺伝のほかに、体内の水分量や体重の差による個人差もあります。女性は男性と比べると体に占める水分の割合が少なく、血液中のアルコール濃度が上がりやすいことから、女性は男性よりアルコールの影響を受けやすいといわれています。高齢者は若者に比べて体内の水分量が少ないため、お酒に弱いと考えられます。体格の良い人は、一般的に肝臓も大きいため、代謝速度が速く、お酒に強いと考えられます。また、アルコールは脂肪に溶けにくいことから、体脂肪率の高い人は低い人より体に占める水分の割合が低くなり、血中アルコール濃度が高くなると考えられます。



まとめ


 酔いとは、飲酒によって血液に入ったアルコールが脳に運ばれ、脳を麻痺させている状態のことです。どのくらい酔っているかは、脳内のアルコールの濃度によって決まります。





 酔いの初期は、脳の理性をつかさどる部分の活動が低下して、抑制されていた本能や感情をつかさどる部分が活発になって、開放感を覚えたり、明るくなったりします。酔いが進むにつれ、運動能力が鈍り、記憶があいまいになります。特に短時間で大量に飲み過ぎた場合、麻痺が脳全体に行き渡ると呼吸困難などが起こり、最悪の場合は死に至ることもあります。





 アルコールの飲み過ぎは、肝臓に悪いといわれます。アルコールはおおよそ20%が胃から、残りのおおよそ80%が小腸から吸収されます。吸収されたアルコールは、血液によって全身へ運ばれた後、肝臓に運ばれます。そして、肝臓でおおよそ90%が分解されます。大半のアルコールは、肝臓で処理されるので、大量の飲酒は肝臓にたいへんな負担をかけます。





 肝臓で分解されたアルコールは、アセトアルデヒドに変化します。アセトアルデヒドは、飲酒したときに、顔が赤くなる、頭が痛い、吐き気がする、動悸がするなど不快な状態を引き起こす物質です。このアセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素には、3つのタイプがあります。代謝速度の高い活性型、代謝速度の遅い低活性型、酵素活性がまったくない非活性型です。





 日本人は、おおよそ40%が低活性型か非活性型です。不快な状態を引き起こすアセトアルデヒドを分解する速度が遅いだけでなく、酵素活性がない人もいるため、飲酒ができない人も多くなります。



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2021年06月03日

【24〜72時間】食べ物の通過経路と消化にかかる時間


 食べ物は、口腔内で細かくかみ砕かれ、唾液と混ざり合い、唾液中の消化酵素の作用をうけ、口腔から咽頭、食道を経て胃に送られます。胃に入った食べ物は、胃液の作用を受けて半流動状になります。食べ物が胃に入ると蠕動運動が起こり、少しずつ十二指腸へ送られます。十二指腸から小腸に送られ、ここで十分な消化吸収作用を受けて、水分と栄養分の80%が吸収されます。大腸では、小腸で吸収されなかった水分を吸収します。大腸の終わりとなる結腸から肛門につながるところが直腸です。直腸は、排便まで多くの便を溜めておけるようになっています。





 食べ物が排泄されるまでの時間は、食後24〜72時間です。全長9〜10メートルにも及ぶ1本の管をゆっくりと移動して栄養分となり、残ったものが便として排出されます。





 果物や野菜は消化にかかる時間が短いことで、胃腸に負担がかかりにくく、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどを効率よく摂取することができます。一方、肉類や貝類は消化にかなりの時間を要します。 健康的な腸の条件は、栄養をしっかりと吸収できること、不要なものを排出できること、免疫機能を保てることです。



食べ物の通過経路と通過時間


 食べ物は、口腔内で細かくかみ砕かれ、唾液と混ざり合い、唾液中の消化酵素の作用をうけ、口腔から咽頭、食道を経て胃に送られます。通過時間はおおよそ10秒です。





 胃に入った食べ物は、胃液の作用を受けて半流動状になります。食べ物が胃に入ると蠕動運動が起こり、少しずつ十二指腸へ送られます。所要時間は、おおよそ3時間です。天ぷらをはじめとした脂質の多い食べ物では、4〜5時間かかります。





 十二指腸から体の中で一番長い臓器で、伸ばすと全長6〜7mになる小腸に送られ、ここで十分な消化吸収作用を受けて、水分と栄養分の80%が吸収されます。回盲部に送られるまでにおおよそ7〜9時間かかります。





 回盲部から結腸まではおおよそ25〜30時間となり、小腸で吸収されなかった水分を吸収します。繊維質などは、徐々に固形化されて便となります。大腸の終わりとなる結腸から肛門につながるところが直腸です。便は1日に数回起こる蠕動運動によって直腸に送られますが、直腸は結腸に比べてやや太く、排便まで多くの便を溜めておけるようになっています。直腸に滞在しているのはおおよそ30時間といわれています。





 食べ物が排泄されるまでの時間は、食後24〜72時間です。全長9〜10メートルにも及ぶ1本の管をゆっくりと移動して栄養分となり、残ったものが便として排出されます。便は、溜まることで便意が生じます。



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食べ物の消化にかかる時間


 食べ物を単体で摂取した場合、胃から小腸に移動する時間の目安は、野菜ジュースで20分、メロン20分、スイカ20分、柑橘類30分、バナナ50分、トマト20分、レタス20分、きゅうり20分、ズッキーニ50分、ブロッコリー50分、根菜類50分、かぼちゃ60分、さつまいも60分、穀類60〜120分、豆類60〜120分、ナッツ類120〜180分、卵45分 魚60分、鶏肉120分、牛肉240分、豚肉300分、貝類480分です。





 果物や野菜は消化にかかる時間が短いことで、胃腸に負担がかかりにくく、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどを効率よく摂取することができます。





 一方、肉類や貝類は消化にかなりの時間を要します。



健康的な腸の状態


 人が活動するためのエネルギーや体をつくる原材料は、食事から摂った栄養素です。消化吸収がきちんと行われ、栄養が充足していなければ、健やかな状態とはなりません。





 健康的な腸の条件は、栄養をしっかりと吸収できること、不要なものを排出できること、免疫機能を保てることです。





 大腸が健康的な状態であれば、水分を吸収して便を適度な硬さにするとともに、蠕動運動でスムーズな排出を促してくれます。不要なものがきちんと出ることで、腸内の有害な物質が生成されることもなくなります。





 腸は、消化吸収だけでなく、ウイルスなどの病原体から体を守ってくれる免疫機能と深くかかわりがあります。健康的な腸は、腸内環境も良好です。



まとめ


 食べ物は、口腔内で細かくかみ砕かれ、唾液と混ざり合い、唾液中の消化酵素の作用をうけ、口腔から咽頭、食道を経て胃に送られます。胃に入った食べ物は、胃液の作用を受けて半流動状になります。食べ物が胃に入ると蠕動運動が起こり、少しずつ十二指腸へ送られます。十二指腸から小腸に送られ、ここで十分な消化吸収作用を受けて、水分と栄養分の80%が吸収されます。大腸では、小腸で吸収されなかった水分を吸収します。大腸の終わりとなる結腸から肛門につながるところが直腸です。直腸は、排便まで多くの便を溜めておけるようになっています。





 食べ物が排泄されるまでの時間は、食後24〜72時間です。全長9〜10メートルにも及ぶ1本の管をゆっくりと移動して栄養分となり、残ったものが便として排出されます。





 果物や野菜は消化にかかる時間が短いことで、胃腸に負担がかかりにくく、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどを効率よく摂取することができます。一方、肉類や貝類は消化にかなりの時間を要します。





 健康的な腸の条件は、栄養をしっかりと吸収できること、不要なものを排出できること、免疫機能を保てることです。



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2021年06月02日

【消費者の考える】危険な食品とその原因


 あるアンケートの調査結果によると、60〜70% の人が農薬、輸入食品、食品添加物、汚染物質に、40〜50% の人が遺伝子組換え食品、いわゆる健康食品、有害微生物による食中毒に不安を感じています。農薬と食品添加物が不安視される理由について、調査結果では 70%近い人ががんの原因になるからと回答しています。





 一般的に 化学物質は少量では人体に有害な作用がなく、多量になると有害な作用があることが多くなります。食品添加物や農薬も多量に摂取すれば、健康に害が生じます。そのため動物実験により、毒性などの健康被害を起こさない量を定め、 その 1/100 あるいはそれ以下を1日許容摂取量(ADI)とし、安全に使用する基準を決めています。この量を守れば、人が一生涯毎日食べてもしても影響がない量が1日摂取許容量です。





 農薬には殺虫剤、除草剤などがありますが、これらの農薬が食品に多量に付着している場合、健康被害が起こる可能性があります。したがって、残留の可能性があるものについては、法律により使用が規制されています。





 食品添加物と残留農薬について、実際の健康被害が見受けられないにもかかわらず、なぜ多くの人が不安に思っているのでしょうか。過去の食品に関するさまざまな事件により、食品添加物の安全性試験は不十分で、食品添加物は危険という風潮が広がりました。この不信感に起因して、どんなに安全な量であっても、食品添加物が入っているというだけで不安に駆られます。





 食品添加物や農薬は人工のものなので危険な化学物質、食塩やビタミン、ミネラルは天然のもので安全な化学物質と思っている人が多いようです。しかし、食品添加物や農薬に限らず、ほとんどすべての化学物質は大量を食べるといろいろな健康被害が生じます。人工より天然の方が安全で、安心できると思いやすい傾向にありますが、これは錯覚にすぎません。





 規制により、中毒を起こすほど多量な農薬が農産物に残留していることはありませんが、どんなに微量でも農薬が残留しているかもしれないと思うと不安になる人もいます。





 人が持つ最も強い感情が、恐怖と不安です。だからこそ、危険な話に耳をそばだてる人の性質が、ますます話を広げ、これが食品添加物や農薬を毛嫌いする大きな原因になっています。



消費者の考える危険な食品


 あるアンケートの調査結果によると、60〜70% の人が農薬、輸入食品、食品添加物、汚染物質に、40〜50% の人が遺伝子組換え食品、いわゆる健康食品、有害微生物による食中毒に不安を感じています。





 農薬と食品添加物が不安視される理由について、調査結果では 70%近い人ががんの原因になるからと回答しています。





 これらの調査から、食品についての不安をかき立てる要因は、食品添加物と農薬であり、 がんを引き起こすためと考える人が多いことがわかります。しかし、その不安に科学的な根拠はあるのでしょうか。食品添加物と残留する農薬は本当に危険なのでしょうか。一般的に 化学物質は少量では人体に有害な作用がなく、多量になると有害な作用があることが多くなります。食品添加物や農薬も多量に摂取すれば、健康に害が生じます。そのため動物実験により、毒性などの健康被害を起こさない量を定め、 その 1/100 あるいはそれ以下を1日許容摂取量(ADI)とし、安全に使用する基準を決めています。この量を守れば、人が一生涯毎日食べてもしても影響がない量が1日摂取許容量です。





 続いてその食品添加物を加えた食品を毎日どのくらいの量を食べるのかなどを考慮した 上で、どの食品にどれくらい添加してよいかという使用基準を決めます。なので、この基準 を守っている食品を食べても、1日摂取許容量以下の食品添加物しか摂取することはない計算になります。このように食品添加物の安全性は、科学的に確立しています。





  農薬には殺虫剤、除草剤などがありますが、これらの農薬が食品に多量に付着している場合、健康被害が起こる可能性があります。したがって、残留の可能性があるものについては、法律により使用が規制されています。また、食品衛生法により1日許容摂取量を基にして 、農薬の残留基準が決められています。厚生労働省の調査では、基準値以上の農薬が残留する農産物はほとんど見られず、あってもその量がわずかなため に、それによる健康被害はありません。



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食品添加物と残留農薬に対する不安の原因


 食品添加物と残留農薬について、実際の健康被害が見受けられないにもかかわらず、なぜ多くの人が不安に思っているのでしょうか。





 過去の食品に関するさまざまな事件により、食品添加物の安全性試験は不十分で、その後の試験結果により、食品添加物としての使用を取り消されることがありました。このような状況の中で、食品添加物は危険という風潮が広がりました。





 ここ数十年においても 、食中毒事件や産地の偽装事件などが続出し、企業への不信感がぬぐわれていません。この不信感に起因して、どんなに安全な量であっても、食品添加物が入っているというだけで不安に駆られます。





 また、食品添加物や農薬は人工のものなので危険な化学物質、食塩やビタミン、ミネラルは天然のもので安全な化学物質と思っている人が多いようです。しかし、食品添加物や農薬に限らず、ほとんどすべての化学物質は大量を食べるといろいろな健康被害が生じます。天然で安全な化学物質と思われている食塩は、1 日 30g 摂取し続けることで、高血圧となり、脳卒中による死亡率が 非常に高くなるといった事例もあります。人工より天然の方が安全で、安心できると思いやすい傾向にあります。しかし、これは錯覚にすぎません。





 植物がさまざまな化学物質を合成するのは、昆虫や細菌などの外敵から身を守るためです。身を守るためのさまざまな化学物質は、言わば天然の農薬です。もちろん、植物が合成する成分も人工の農薬も共に化学物質で あり、その多くが多量では毒性を示します。





 毒性のある化学物質が入った植物を、人類は何万年も食べ続け、生き延びてきました。これは、同じものを多量に食べない限り、健康に害を及ぼすほどの量が入っていないため、また、肝臓に化学物質を無害化するための多くの代謝酵素が存在しているからです。





 規制により、中毒を起こすほど多量な農薬が農産物に残留していることはありませんが、どんなに微量でも農薬が残留しているかもしれないと思うと不安になる人もいます。食品添加物も農薬も禁止すべきという意見があります。





 人が持つ最も強い感情が、恐怖と不安です。だからこそ、恐怖と不安を感じることで、 用心を怠りません。そのため、人は生き延びることができました。現在でも、人はあふれる情報の中から危険な話に耳をそばだて、敏感 に反応します。一方、安全についての話は聞き逃しても実害はほとんどありません。危険な話に耳をそばだてる人の性質が、ますます話を広げ、これが食品添加物や農薬を毛嫌いする大きな原因になっています。



まとめ


 あるアンケートの調査結果によると、60〜70% の人が農薬、輸入食品、食品添加物、汚染物質に、40〜50% の人が遺伝子組換え食品、いわゆる健康食品、有害微生物による食中毒に不安を感じています。農薬と食品添加物が不安視される理由について、調査結果では 70%近い人ががんの原因になるからと回答しています。





 一般的に 化学物質は少量では人体に有害な作用がなく、多量になると有害な作用があることが多くなります。食品添加物や農薬も多量に摂取すれば、健康に害が生じます。そのため動物実験により、毒性などの健康被害を起こさない量を定め、 その 1/100 あるいはそれ以下を1日許容摂取量(ADI)とし、安全に使用する基準を決めています。この量を守れば、人が一生涯毎日食べてもしても影響がない量が1日摂取許容量です。





 農薬には殺虫剤、除草剤などがありますが、これらの農薬が食品に多量に付着している場合、健康被害が起こる可能性があります。したがって、残留の可能性があるものについては、法律により使用が規制されています。





 食品添加物と残留農薬について、実際の健康被害が見受けられないにもかかわらず、なぜ多くの人が不安に思っているのでしょうか。過去の食品に関するさまざまな事件により、食品添加物の安全性試験は不十分で、食品添加物は危険という風潮が広がりました。この不信感に起因して、どんなに安全な量であっても、食品添加物が入っているというだけで不安に駆られます。





 食品添加物や農薬は人工のものなので危険な化学物質、食塩やビタミン、ミネラルは天然のもので安全な化学物質と思っている人が多いようです。しかし、食品添加物や農薬に限らず、ほとんどすべての化学物質は大量を食べるといろいろな健康被害が生じます。人工より天然の方が安全で、安心できると思いやすい傾向にありますが、これは錯覚にすぎません。





 規制により、中毒を起こすほど多量な農薬が農産物に残留していることはありませんが、どんなに微量でも農薬が残留しているかもしれないと思うと不安になる人もいます。





 人が持つ最も強い感情が、恐怖と不安です。だからこそ、危険な話に耳をそばだてる人の性質が、ますます話を広げ、これが食品添加物や農薬を毛嫌いする大きな原因になっています。



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2021年06月01日

【宴会戦記】中国の宴席で振る舞われる白酒


 中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒です。原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。





 中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。





 白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。



白酒とは


 中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒で、ウイスキー、ブランデー、焼酎、ウォッカなどと同じように蒸留してつくられたお酒です。





 原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。白酒は、これらの生産地でとなる中国北方及び南西地方などを中心に中国各地で生産されています。その土地ごとに根づいたお酒が造られているため、中国のお酒としてはもっとも種類が多いといわれています。





 無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。かつてはアルコール度数が50以上あるものが主流でしたが、近年ではより飲みやすくなるように度数を下げたものが広がり、38度前後の白酒が主流となっています。





 白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。日本でひな祭りに飲む白酒は、シロザケです。



中国の宴会でよく飲まれる白酒


 中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。





 乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。発音も日本語と似ており、とても覚えやすいです。





 しかし、お酒に弱い人が中国の酒の席で干杯と言ってしまうと、大変なことになってしまうかもしれません。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。飲み干すとグラスをひっくり返して持ち、飲み干したことを伝えます。





 飲み干す自信のない人は、飲むときときに随意(スイイ)、すなわち適度に飲みましょうといってから飲みます。





 日本と中国ではお酒に関するマナーが異なります。中国の会社から招かれた宴席で、主催者の両隣にはいつの間にかお酒の強い人が座っていることがあります。お酒の強い人は、一緒に干杯を進めてくれますが、連続となると極めて大変です。アルコールの吸収をおだやかにするために食事を積極的に口に入れ、時にはトイレで体調を整え、酒飲み合戦に挑むこともしばしばです。もちろん、お酒の失敗がビジネスに影響しないように注意が必要です。





 少ししか飲めない人は、こっそり水の入ったグラスを置いておき、様子を見ながら水に切り替えて潰れないようにするといった対策が必要です。中国人も日本人も、お酒に関しては色々と試行錯誤し、潰れないようにしているようです。



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白酒の飲み方


 白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。アルコール度数が50度前後もある白酒は、口から流し込むと喉が焼けそうな感覚で、体内のどこを通っているのかがわかります。





 味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。



白酒の種類と価格


 白酒はとても多くの種類があります。香りで醤香、清香、濃香の大きく3つに分けられます。





 醤香は柔らかくまろやかで、口の中に長く残る味わいとほんの少し焦げたような香りが後に残るのが特徴です。代表的な白酒として、茅台酒があります。茅台(マオタイ)酒は、中国で国賓を迎える際などに必ず出てくる国酒としても用いられる白酒で、中国ではかなり高級な白酒として有名です。強い芳香を放ち、独特な味わいの茅台酒は、日本人にはあまり馴染みのない風味です。





 色々な味が調和した清香は、柔らかく雑味のないさっぱりとした味わいで、上品な香りを漂わせながらも、後味はまろやかといった特徴があります。代表的な白酒として、西鳳酒などがあります。





 濃香は、熟成された独特な香りが芳しく、味と甘みが後まで続きます。飲んだあとも香りが続き、白酒の余韻を楽しませてくれるのが特徴です。代表的な白酒に五粮液あります。五粮とは、コーリャン、もち米、小麦、トウモロコシの5種類の穀物のことを指しています。





 白酒の値段は幅広く、安いものであれば1本250円程度で市販されています。一方、高級なものもあり、1本500mlで2〜4万円となります。



まとめ


 中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒です。原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。





 中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。





 白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。



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2021年05月31日

【自然な欲求】ストレスで甘いものが食べたくなる理由


 ストレスがたまっているときは、交感神経が優位となり、脳が疲れ、イライラしやすくなり、通常よりも多くのエネルギーを必要とするなど、体の中でさまざまな変化が起きています。そのときに糖質や脂質をたくさん含む食品を見たりすると、食欲が刺激されやすい状態になっています。





 糖質や脂質の美味しいという味覚情報は、脳内にβ-エンドルフィンという物質を生成させます。これは、糖質や脂質が重要なエネルギー源であるため、食べたときに喜びを感じるようになっているからです。β-エンドルフィンによる幸福感は、不安やイライラ、緊張感をやわらげる効果があります。





 甘いもの、脂っこいものだけではなく、ほかにもストレス解消法があります。十分な睡眠、適切な食事、適度な運動、副交感神経を優位にして疲れた脳を回復させる休息が、ストレスから解き放ってくれます。





 ウォーキングなどのゆっくりとした繰り返しのある運動は、血流が良くなり、脳が活性化され、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。家族や友人と会話をする、ペットと遊ぶ、マッサージやエステに行くなどさまざまなスキンシップによって、愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌され、幸福感や安心感を生み出し、ストレスを和らげてくれます。ショッピングで迷う楽しみや素敵なものと出会うと、脳内では快楽ホルモンのドーパミンが分泌され、快感や幸福感が高まります。





 ストレスを和らげてくれるホルモンのβ-エンドルフィン、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンは、すべてアミノ酸から合成されます。体内にアミノ酸として吸収される栄養素は、たんぱく質です。ビタミン類も代謝を進めるために必要となります。



ストレスがたまると甘いものや脂っこいものが食べたくなる理由


 イライラしたとき、あるいは疲れたときに、なぜ甘いものや脂っこいものが食べたくなるのでしょうか。





 これは、ストレスを乗り越えるために備わっているごく自然な欲求です。適量の甘いものを食べることは、ストレスを抱えているときに必要なエネルギーの補充にもなるストレス対処法のひとつです。





 ストレスがたまっているときは、交感神経が優位となり、脳が疲れ、イライラしやすくなり、通常よりも多くのエネルギーを必要とするなど、体の中でさまざまな変化が起きています。





 そのときに糖質や脂質をたくさん含む食品を見たりすると、食欲が刺激されやすい状態になっています。





 糖質や脂質の美味しいという味覚情報は、脳内にβ-エンドルフィンという物質を生成させます。これは、糖質や脂質が重要なエネルギー源であるため、食べたときに喜びを感じるようになっているからです。





 β-エンドルフィンによる幸福感は、不安やイライラ、緊張感をやわらげる効果があります。この心地よい感覚は、報酬系という神経回路を刺激し、もっと食べたいという欲求を高めます。





 適量なら問題ありませんが、食べ過ぎるとこの報酬系神経回路に強く作用しすぎてしまい、満腹時に食べるのを止めるように指示を出す脳の働きを抑制してしまいます。甘いものや脂っこいものをどうしてもやめられないというときは、すでにこれらへの依存が始まっている可能性があります。





 また、ストレスがたまるとお酒が飲みたくなることもあります。お酒を飲み、血中アルコール濃度が高くなると、脳内では神経が興奮しすぎるのを鎮める回路が活発になり、ストレスが弱まります。快楽ホルモンも分泌され、高揚感が高まります。その感覚を覚えていると、お酒が飲みたくなるのも自然なことかもしれません。





 ただし、お酒は一時的に緊張感を解きほぐす効果がありますが、ストレスが強い場合は、酔いがさめると元の状態に戻ってしまいます。





 お酒を飲むときは、誰かと一緒に飲み、会話をすることが大切です。会話をすることで愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、緊張した状態から解放されます。これは酔いがさめた後でも満足感が残り、癒しの効果があると言われています。



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甘いもの、脂っこいもの、お酒以外でストレスを和らげる方法


 甘いもの、脂っこいもの、お酒だけではなく、ほかにもストレス解消法があります。十分な睡眠、適切な食事、適度な運動、副交感神経を優位にして疲れた脳を回復させる休息が、ストレスから解き放ってくれます。





 ウォーキングなどのゆっくりとした繰り返しのある運動は、血流が良くなり、脳が活性化され、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。セロトニンは、ネガティブな気分を打ち消し、幸福感を高め、自律神経のバランスを整えてくれます。





 家族や友人と会話をする、ペットと遊ぶ、マッサージやエステに行くなどさまざまなスキンシップによって、愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌され、幸福感や安心感を生み出し、ストレスを和らげてくれます。オキシトシンは、良好な人間関係が築かれているときにも分泌されることがわかっています。





 ショッピングで迷う楽しみや素敵なものと出会うと、脳内では快楽ホルモンのドーパミンが分泌され、快感や幸福感が高まります。甘いものを食べたときのように報酬系が刺激され、喜びや達成感を感じます。



ストレスを和らげるために必要となる成分


 ストレスを和らげてくれるホルモンのβ-エンドルフィン、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンは、すべてアミノ酸から合成されます。





 体内にアミノ酸として吸収される栄養素は、たんぱく質です。ビタミン類も代謝を進めるために必要となります。





 最近では、腸の状態がストレスに関係しているということが報告されています。腸内環境を整えるために、ヨーグルト、納豆、チーズなどの発酵食品や善玉菌のエサとなる食物繊維を意識して摂取します。



まとめ


 ストレスがたまっているときは、交感神経が優位となり、脳が疲れ、イライラしやすくなり、通常よりも多くのエネルギーを必要とするなど、体の中でさまざまな変化が起きています。そのときに糖質や脂質をたくさん含む食品を見たりすると、食欲が刺激されやすい状態になっています。





 糖質や脂質の美味しいという味覚情報は、脳内にβ-エンドルフィンという物質を生成させます。これは、糖質や脂質が重要なエネルギー源であるため、食べたときに喜びを感じるようになっているからです。β-エンドルフィンによる幸福感は、不安やイライラ、緊張感をやわらげる効果があります。





 甘いもの、脂っこいものだけではなく、ほかにもストレス解消法があります。十分な睡眠、適切な食事、適度な運動、副交感神経を優位にして疲れた脳を回復させる休息が、ストレスから解き放ってくれます。





 ウォーキングなどのゆっくりとした繰り返しのある運動は、血流が良くなり、脳が活性化され、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。家族や友人と会話をする、ペットと遊ぶ、マッサージやエステに行くなどさまざまなスキンシップによって、愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌され、幸福感や安心感を生み出し、ストレスを和らげてくれます。ショッピングで迷う楽しみや素敵なものと出会うと、脳内では快楽ホルモンのドーパミンが分泌され、快感や幸福感が高まります。





 ストレスを和らげてくれるホルモンのβ-エンドルフィン、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンは、すべてアミノ酸から合成されます。体内にアミノ酸として吸収される栄養素は、たんぱく質です。ビタミン類も代謝を進めるために必要となります。



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2021年05月30日

【糖鎖を認識して特異的に結合するたんぱく質】レクチン


 従来、レクチンの定義は、非免疫起源の糖結合性のたんぱく質もしくは糖たんぱく質で、細胞もしくは複合糖質を凝集沈降させるものとされていました。最近では、この定義では説明できないものも続々と見いだされており、糖鎖を認識して特異的に結合するたんぱく質がレクチンとされています。





 レクチンは、生体において発生、免疫、がん細胞の転移、感染など重要な生命現象に関わっています。レクチンは、ウィルスから人に至るまで存在し、糖鎖及び細胞の識別、生体膜との結合によるシグナル伝達などを介して多様な生物機能を示します。





 レクチンが最初に注目を集めたのは、赤血球を固まらせる働きを持っていることです。大豆に含まれるレクチンは、赤血球を凝固させるために、大豆の有害物質のひとつとされていました。しかし、口から摂取した場合、腸管から吸収されることはないので、今では問題にされていません。





 レクチンは、人の消化吸収のメカニズムに関係している可能性があります。口に中には、レクチンと結合する組織があることが知られていることから、将来、味覚に対する影響、あるいは唾液への関与などの研究が進展していくことが考えられています。ある種のレクチンは、脂肪分解を促す因子であることも知られ、インスリンに似た働きをすることも報告されています。レクチンは、虫の消化管の細胞表面糖鎖と結びつくことによって、ある種の植物が害虫に対して抵抗性を示し、天然の殺虫剤として働くことも考えられています。





 ある種のレクチンは、免疫や神経を害する作用があります。レクチンは、ほぼ全ての植物に含まれており、含有量や毒性には植物ごとに差があります。毒性を示すレクチンがある一方で、ほとんど無害なレクチンもあります。





 調理や発酵、良く洗うことによって、毒性を示すレクチンを不活性化させることが報告されています。レクチンは、正しく調理さえすれば安全に食べることができるようになる場合がほとんどです。



レクチンの定義


 従来、レクチンの定義は、非免疫起源の糖結合性のたんぱく質もしくは糖たんぱく質で、細胞もしくは複合糖質を凝集沈降させるものとされていました。最近では、この定義では説明できないものも続々と見いだされており、分子内に糖結合ドメインをもつたんぱく質で、抗体を除くものを総称してレク チンとする広義の概念が広がりつつあります。つまりは、糖鎖を認識して特異的に結合するたんぱく質がレクチンです。





 レクチンは、生体において発生、免疫、がん細胞の転移、感染など重要な生命現象に関わっています。レクチンは、ウィルスから人に至るまで存在し、糖鎖及び細胞の識別、生体膜との結合によるシグナル伝達などを介して多様な生物機能を示します。これらの機能は、レクチンの応用特性であり、種々の分野ですでに利用されているものも多く見受けられます。





 レクチン研究の歴史は古く、17世紀にマメ科植物から見出されたことに始まります。以降、さまざまな生物からレクチンの存在が明らかにされ、その性状が調べられています。



最初に注目された大豆レクチン


 レクチンが最初に注目を集めたのは、赤血球を固まらせる働きを持っていることです。大豆に含まれるレクチンは、赤血球を凝固させるために、大豆の有害物質のひとつとされていました。しかし、口から摂取した場合、腸管から吸収されることはないので、今では問題にされていません。





 大豆はどうしてこのようなたんぱく質を持っているのでしょうか。体内での糖質の輸送や貯蔵、抗体と同様の働き、昆虫からの防御、根粒菌との相互作用などが推測されていますが結論は出ていません。





 現在のところ、大豆レクチンは人のA型の血液にたいして強く反応することから、血液型判定試薬として利用されています。また、体内の各組織に結合している糖鎖に対し、特異的に結合するという働きをすることから、医薬品開発や生化学試薬としても利用されています。



レクチンの可能性


 レクチンは、人の消化吸収のメカニズムに関係している可能性があります。口に中には、レクチンと結合する組織があることが知られていることから、将来、味覚に対する影響、あるいは唾液への関与などの研究が進展していくことが考えられています。動物実験で大豆レクチンを投与したところ、満腹感を脳に伝えるホルモンが高まることが報告されています。これは、大豆レクチンが肥満対策にもつながっていく可能性を示唆しています。





 レクチンは、消化管の表面上皮細胞と反応し、多量に摂取すると消化吸収を抑制することが考えられ、逆に少量のレクチンを摂取したときは、腸での消化吸収の促進、免疫機能の向上をはじめさまざまな影響を与える可能性があります。レクチンが消化吸収を抑える作用は、消化管内膜にある糖鎖に親和性の高いレクチンが先に結びつくことによって起こるものと考えられています。





 ある種のレクチンは、脂肪分解を促す因子であることも知られ、インスリンに似た働きをすることも報告されています。レクチンは食べ物から摂取することができるため、抗生物質にとって代わる候補のひとつです。





 レクチンは、虫の消化管の細胞表面糖鎖と結びつくことによって、ある種の植物が害虫に対して抵抗性を示し、天然の殺虫剤として働くことも考えられています。すなわち、植物にレクチンの遺伝子を導入し、害虫を防ぐことができる可能性があります。



免疫機能や神経を害するある種のレクチン


 人が植物を摂取した際に、ある種のレクチンが人の健康に害を及ぼすことがあります。健康への悪影響があるレクチンを含む食材としては、豆類、ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、唐辛子、キュウリ、カボチャなどがあげられます。



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 ある種のレクチンは、免疫や神経を害する作用があります。レクチンは、ほぼ全ての植物に含まれており、含有量や毒性には植物ごとに差があります。ある種のレクチンが腸の内壁を傷つけることで、腸の中の分解前のたんぱく質やペプチドが血液内に漏れ、自己免疫疾患の原因になっている可能性が報告されています。小麦に含まれるレクチンは、関節部分を覆うグルコサミンと結合し、関節部分に炎症を起こすことがあります。





 毒性を示すレクチンがある一方で、ほとんど無害なレクチンもあります。



毒性を示すレクチンの対策


 調理によって、毒性を示すレクチンの働きを低減させることが報告されています。植物に含まれるレクチンの多くは、15分以上かけて煮ることで不活性化されます。





 発酵させることで、レクチンを不活性化させることができます。味噌や納豆などの発酵食品は、発酵によって微生物がレクチンを含むたんぱく質を分解します。





  水に浸してよく洗うことでも、レクチンを減らすことができます。





 レクチンは、正しく調理さえすれば安全に食べることができるようになる場合がほとんどです。



まとめ


 従来、レクチンの定義は、非免疫起源の糖結合性のたんぱく質もしくは糖たんぱく質で、細胞もしくは複合糖質を凝集沈降させるものとされていました。最近では、この定義では説明できないものも続々と見いだされており、糖鎖を認識して特異的に結合するたんぱく質がレクチンとされています。





 レクチンは、生体において発生、免疫、がん細胞の転移、感染など重要な生命現象に関わっています。レクチンは、ウィルスから人に至るまで存在し、糖鎖及び細胞の識別、生体膜との結合によるシグナル伝達などを介して多様な生物機能を示します。





 レクチンが最初に注目を集めたのは、赤血球を固まらせる働きを持っていることです。大豆に含まれるレクチンは、赤血球を凝固させるために、大豆の有害物質のひとつとされていました。しかし、口から摂取した場合、腸管から吸収されることはないので、今では問題にされていません。





 レクチンは、人の消化吸収のメカニズムに関係している可能性があります。口に中には、レクチンと結合する組織があることが知られていることから、将来、味覚に対する影響、あるいは唾液への関与などの研究が進展していくことが考えられています。ある種のレクチンは、脂肪分解を促す因子であることも知られ、インスリンに似た働きをすることも報告されています。レクチンは、虫の消化管の細胞表面糖鎖と結びつくことによって、ある種の植物が害虫に対して抵抗性を示し、天然の殺虫剤として働くことも考えられています。





 ある種のレクチンは、免疫や神経を害する作用があります。レクチンは、ほぼ全ての植物に含まれており、含有量や毒性には植物ごとに差があります。毒性を示すレクチンがある一方で、ほとんど無害なレクチンもあります。





 調理や発酵、良く洗うことによって、毒性を示すレクチンを不活性化させることが報告されています。レクチンは、正しく調理さえすれば安全に食べることができるようになる場合がほとんどです。



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posted by Kaoru at 04:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の成分

2021年05月29日

【世界的な問題】飢餓と肥満


 世界ではさまざまな地域で飢餓が広がっており、2019年に発表された報告書によると、世界の飢餓人口が8億2,000万人にものぼるとされています。





 飢餓の要因としてひとつとしてあげられるのが、自然災害です。干ばつや洪水などが起こると農作物が被害を受けます。アフリカ、中央アジア、南アジアなどを中心に今も紛争が起こっている地域があります。紛争が起これば、その地域に住んでいた人は住まいを追われ、農地などを捨てて難民キャンプに避難する人も多くいます。貧困も飢餓の原因となります。農業が主の産業となっている貧困国などに住む人々は、慢性的な貧困状態に陥っている人も多いです。





 日本では1年間におおよそ9,000万トンの食料を消費していますが、廃棄される食料の量は1,900万トン以上で、おおよそ900万トンはまだ食べられる状態であるという調査結果もあります。問題はそれが正しく行き渡らないところにあります。





 飽食の時代といわれて久しいですが、日本人のエネルギー摂取量は推定必要量に足りていないというのが現状です。食生活において、エネルギー摂取量は減少傾向である一方、脂肪エネルギー比率は増加しています。食事が欧米化した結果、ファストフードをよくとるなど脂質の摂取量が増えたためと考えられています。逆に、野菜摂取量はおおよそ290gと目標値とする350gを下回っています。





 肥満は、体脂肪の蓄積が進行して起こります。肥満の中でも、内臓脂肪型肥満は要注意です。これは、皮下脂肪とは異なり、肝臓や腸管など腹部内臓の周囲に脂肪がつく症状で、高脂血症や高血圧症、糖代謝異常、動脈硬化などの生活習慣病の原因になる危険性が極めて高くなります。





 万病のもととなる肥満ですが、これを防ぐには生活習慣を見直すことです。欧米化し過食化した食習慣を和食に切り替えること、適度の運動を続けること、ストレスをためないこと、睡眠を十分にとることなどです。



世界の飢餓の現状


 世界ではさまざまな地域で飢餓が広がっており、2019年に発表された報告書によると、世界の飢餓人口が8億2,000万人にものぼるとされています。





 その中でも最も厳しい状況に置かれているのはアフリカです。飢餓蔓延率は、世界で最も高いとされ、飢餓人口は2億6,000万人となります。





 飢餓や食糧不足の地域では蔓延率が上昇傾向にあり、特に東アフリカでは人口の31%が栄養不足に苦しんでいる状況です。





 飢餓人口が最も多いのはアジアと言われています。その数は5億1,000万人以上とされ、その多くは南アジア諸国に住む人々です。





 飢餓の要因としてひとつとしてあげられるのが、自然災害です。干ばつや洪水などが起こると農作物が被害を受けます。世界中で食糧不足に苦しむ人の80%以上が、自然災害が発生しやすい環境で暮らしていると言われています。そこで暮らす人の多くは、農業で生計を立てており、人口増加、生態系の悪化、気候変動などの影響でさらに打撃を受けてしまいます。





 アフリカ、中央アジア、南アジアなどを中心に今も紛争が起こっている地域があります。紛争が起これば、その地域に住んでいた人は住まいを追われ、農地などを捨てて難民キャンプに避難する人も多くいます。紛争が続いていると住んでいた場所に帰ることは難しく、帰れたとしても元の生活に戻るためには、多くの時間を要すことになります。その間、農作物をつくることもままならず、食糧不足は深刻になります。避難した人々は、紛争が終わるまでは難民キャンプでの生活となり、満足な食事や十分な水を得ることも困難な状態となり、飢餓状態に陥る人が増えることにもつながります。





 貧困も飢餓の原因となります。農業が主の産業となっている貧困国などに住む人々は、慢性的な貧困状態に陥っている人も多いです。貧困であることから農業を行うための土地や水、種を確保する資金がないことで自給自足ができない、満足に食料を買うお金も無い状態となり、飢餓から抜け出せません。また、満足な教育を受けられないことから、他の職業に就き、貧困から脱出することもできないケースが多くなります。



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食料が行き渡らないという問題


 食に起因する生活習慣病や肥満などで苦しんでいる人は、世界で10億人いるといわれています。





 日本では1年間におおよそ9,000万トンの食料を消費していますが、そのおおよそ60%は海外からの輸入に依存しています。





 廃棄される食料の量は1,900万トン以上で、おおよそ900万トンはまだ食べられる状態であるという調査結果もあります。世界の食糧援助の量が740万トンであることから考えると、この食品ロスの多さは異常かもしれません。





 世界に飢えている人が多いというと食料不足が真っ先に取り上げられますが、果たして世界の食料は不足しているのでしょうか。世界には、世界中の人々を養うのに十分な食料があるのかもしれません。問題はそれが正しく行き渡らないところにあります。



摂取エネルギー不足と肥満


 飽食の時代といわれて久しいですが、日本人はカロリーを摂り過ぎているのでしょうか。食べ過ぎや過剰なダイエットによる痩せすぎに警鐘が鳴らされがちですが、実際には性別年代を問わず、エネルギー摂取量は推定必要量に足りていないというのが現状です。





 高齢化に伴って、全体の摂取量平均値が下がりますが、国民健康栄養調査によれば、いわゆる働き盛りの年代ですら、必要量を下回っています。





 肥満は、過食と運動不足が原因といわれています。しかし、日本人の多くはエネルギー摂取が過剰ではないことから、問題は食事の内容にあると考えられます。





 食生活において、エネルギー摂取量は減少傾向である一方、脂肪エネルギー比率は増加しています。食事が欧米化した結果、ファストフードをよくとるなど脂質の摂取量が増えたためと考えられています。逆に、野菜摂取量はおおよそ290gと目標値とする350gを下回っています。食塩摂取量が高いことも問題です。





 肥満は、体脂肪の蓄積が進行して起こります。肥満の中でも、内臓脂肪型肥満は要注意です。これは、皮下脂肪とは異なり、肝臓や腸管など腹部内臓の周囲に脂肪がつく症状で、高脂血症や高血圧症、糖代謝異常、動脈硬化などの生活習慣病の原因になる危険性が極めて高くなります。





 肥満は、ストレスも原因といわれています。過度のストレスは、自律神経系や副腎皮質ホルモンなどの内分泌系の変調をもたらし、これが肥満などに影響を与えます。



肥満を防ぐには


 万病のもととなる肥満ですが、これを防ぐには生活習慣を見直すことです。欧米化し過食化した食習慣を和食に切り替えること、適度の運動を続けること、ストレスをためないこと、睡眠を十分にとることなどです。





 また、内臓脂肪型肥満の危険性を判断する数値として、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上のときは要注意となります。





 BMIは、Body Mass Indexの略で肥満度を表す単位です。肥満度(BMI)は、体重(kg)/身長(m2)で表されます。すなわち、体重を身長の二乗で割ったもので、この数値が25以上であれば肥満と診断されます。



まとめ


 世界ではさまざまな地域で飢餓が広がっており、2019年に発表された報告書によると、世界の飢餓人口が8億2,000万人にものぼるとされています。





 飢餓の要因としてひとつとしてあげられるのが、自然災害です。干ばつや洪水などが起こると農作物が被害を受けます。アフリカ、中央アジア、南アジアなどを中心に今も紛争が起こっている地域があります。紛争が起これば、その地域に住んでいた人は住まいを追われ、農地などを捨てて難民キャンプに避難する人も多くいます。貧困も飢餓の原因となります。農業が主の産業となっている貧困国などに住む人々は、慢性的な貧困状態に陥っている人も多いです。





 日本では1年間におおよそ9,000万トンの食料を消費していますが、廃棄される食料の量は1,900万トン以上で、おおよそ900万トンはまだ食べられる状態であるという調査結果もあります。問題はそれが正しく行き渡らないところにあります。





 飽食の時代といわれて久しいですが、日本人のエネルギー摂取量は推定必要量に足りていないというのが現状です。食生活において、エネルギー摂取量は減少傾向である一方、脂肪エネルギー比率は増加しています。食事が欧米化した結果、ファストフードをよくとるなど脂質の摂取量が増えたためと考えられています。逆に、野菜摂取量はおおよそ290gと目標値とする350gを下回っています。





 肥満は、体脂肪の蓄積が進行して起こります。肥満の中でも、内臓脂肪型肥満は要注意です。これは、皮下脂肪とは異なり、肝臓や腸管など腹部内臓の周囲に脂肪がつく症状で、高脂血症や高血圧症、糖代謝異常、動脈硬化などの生活習慣病の原因になる危険性が極めて高くなります。





 万病のもととなる肥満ですが、これを防ぐには生活習慣を見直すことです。欧米化し過食化した食習慣を和食に切り替えること、適度の運動を続けること、ストレスをためないこと、睡眠を十分にとることなどです。



posted by Kaoru at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス
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