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2013年10月14日

逃げ道も残しておいてあげて。

一昨日あたりから、急に寒くなりました。
それまでは10月でも暑いと感じていましたが、突然、秋の雰囲気に。
それに伴ったのもあるし、最近の悩みと重なって
自分の精神状態はウツっぽいです。



ここ数ヶ月で2回ほど友人たちと会いましたが、全員、定職について、
かなりの年収がもらえる人生をおくっている現実を知った途端、
何か絶望をしてしまいました。
今まで直視せずに誤魔化して、気づかぬふりをして生きてきたけど、
冷静に考えると、埋められないような差が出てしまったなと。



普通の人は、無職になったあたりで気づくのでしょうが、
バカの自分は気づきませんでした(笑
というか、どこかで安心していた理由は、
定職についていない友人が一人いたからです。



このブログ内でも数回、書いたことがありますが、
その友人は一流大学に入るぐらい頭がいいけど、
30代になっても働いたことがなく、
何をしているか分からないという感じの生活。



一時期、5年ほど会っていませんでしたが、
2011年の東日本大震災をきっかけに再び、会うようになりました。
その当時、職場で干されていながらも(笑)自分は働いていたので、
その彼に対して、若干ながら上から目線でした。
「今後、君はどうするんだ?」
30代の職歴なしでは、どんなに頭がよくても、この先、厳しすぎるだろうと・・・。
そんな彼がいたからか、自分が無職生活に突入しても、
どこか安心していたところがあります。



しかし、その彼が持前の頭の良さを生かして、国家資格を取得。
正直、「資格だけでは生きていけないよな」
と思っていたところもありましたが、
出来る彼は僕の予想をことごとく飛び越えて、あっさりと就職(笑
現在、働いた経験がなかった彼でも、日々の業務を問題なくこなしています。
天才っていうのは、やる気をだせば何でも出来るんですね。
凡人の自分からすれば恐ろしい限りです。



そんな訳で無職が自分だけになりました。
で、今の立場になって分かってきたことですが、
こんなときに苦言を言われると、ビックリするほど辛いんです・・・。



その天才くんが無職時代、
比較的にモノをズバズバ言う友人(A)から、
苦言を言われている姿を見て自分が思った事は
「嫌われるのを覚悟で、あれだけ言うって凄いなぁ」
でした。
だから、他の友人にも
「Aは立派だよ」
なんて言っていたんです。



でも、それを聞いた別な友人が、
「どんなに親しい間柄でも、
天才くんだってAからそんなに言われたくないからな!」

と言ってきました。
それは自分に対して
「お前はAを褒めたたえているけど、それはちょっと違うぞ」
という感じのニュアンスでした。



聞いた当初は「自分が褒められないからって負け惜しみか?」
なんて考えていましたが、今なら分かります。
間違っていたのは僕でした(笑



どういう事かと申しますと、結局は
「今の状態じゃダメなことは、本人が一番分かっている」
これに尽きます。
だから、周りが言えば言うほど、辛いんですよ。
もちろん、全員、努力の末に今の立場にいて、
毎日、苦労しているのは承知しています。
が!簡単に越えられない壁や現実を知っている人間としては
前に進むこともためらってしまうのです。



「そのためらっていること自体がダメなんだよ!」
と、思った方も多数でしょうが、それも分かっています(笑
でも、前に進むには、まだまだ時間がほしい。
贅沢すぎる願いとは知っていますが・・・・・・。



だから、何かを言うにしても、
“逃げ道”って絶対に必要なんだなということが分かってきました。
「仕事をしなさい」
今の自分にとって、これは100%の正論で、反撃の糸口はありません。
でも、そんなことは本人も百も承知しています。
その上で密かに苦しんでいます。



ゲーム三昧やネットし放題の生活を送っている今の姿をみれば、
傍目には分からないかも知れませんが、
自分は毎日のように高速で襲ってくる不安や恐怖と戦っています。
それは仕事をしている人や、家族がいる人の悩みからすれば、
限りなく小さいと思います。
でも、間違いなく戦っているのですよ。
宇宙規模じゃなく、村規模の戦いって感じですけど(笑



まあ、誰でも、何もしていない人間をみれば、
苦言を言いたくなるものだと思います。
それは、あまり深く考えもしなく、
スラスラっと言ってしまうようなものでもあることは分かっています。
悪意などはなく、純粋に心配しているということも。



でも、この文章を読んでくれた方には伝えたい。
弱者を責める時には、必ず逃げ道を残しておいてほしいと。



先月、友人に会ったとき、楽しかったことは事実ですが、
実はかなり逃げ道のない感じを受けました。
友人たちは、それでもかなり抑えているとは思いますが、
マジで死にたくなったんですよ。
いや、ほんとに一瞬ですけど。



そして、そのとき自分が切々と感じたことは先に述べたように
「いや、それは分かっているんだって・・・」
なんですよ。



で、ここで
「分かっているならやれよ!」
と思った方、これは言ってはいけませんよぉ(笑
その先に踏み込んだら、人間は様々なものが一致したら、
深く考える間もなく死を選んだりしますから。
自殺は大嫌いな自分でも、その立場に近づいた最近に痛感したことです。



まあ、この先どうなるかは分かりません。
現状のままなら、ずっと低空飛行が続くでしょう。
でも、万が一、上昇したとしても、
今の立場で味わったことを忘れてはいけないなと思います。
正論であっても、追いつめすぎれば逆に毒になる。
適度な距離を取りつつ、温かく見守るのが最良の手段だと思います。
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