四季ラビオリ

自分には、とても感謝している友人がいます。
それは結婚式に招待してくれた2人。
交友関係がせまく、親戚の同年代とも親交がないため、あるときまで自分は結婚式に出席したことがありませんでした。



この結婚式に出席したことがないというのも、言わなければ他人には分からないことで、
そんなに気にすることでもないのかも知れません。
でも、以前の職場で、同僚が結婚式などで仕事を休むのを見ると、
「俺は誰にも誘ってもらえないな・・・」と凹んでいました。
今までの人生で、多くの人と浅い付き合いをしてきた、自分が悪いのですけどね。



そんな思いをしていた中、友人の一人が結婚式に招待してくれたので、
とても嬉しかったことを覚えています。
その友人に、僕は一生感謝し続けるでしょう。



1回でも出席したことがあれば「結婚式に呼ばれたことがあります」と堂々と言える。
他の人から見たら、小さいことかも知れませんが、自分にとっては救われたといっても過言ではありません。



そんな自分が、来月、2回目の結婚式に出席します。
前回、呼んでくれた友人に対しても思いますが、こんなゴミクズみたいな自分を出席させてくれる懐の深さには、只々、頭が下がります。



と、最初はこんな感じで喜びがあったのですが、ここであることが頭をよぎりました。
それは結婚式で、友人のD君に会うことに気づいたのです。
以前、距離をおいて付き合うことを決めたのですが、先日、またエライムカつくことがありまして・・・・・・。
まあ、俺も挑発めいた行為をしたことがあるから、お互い様なのですが（笑



ムカつくことをされた自分は「距離を置いて付き合う」と誓った事も忘れ、一人で怒っていました。
この瞬間湯沸かし器というか、くだらないことでブチギレる気性というのはなかなか治りません。
友人たちにも指摘されては反省するのですが・・・。
そのため、結婚式でD君を口から血を出すまで殴るか、抗議の意味も込めて、ふて腐れた態度をとろうかと思ったのですが・・・・・・。



そこで、ふと気づいたのですよ。
結婚式というのは、一生に一回の出来事なのだと。



だから、そんなときに揉め事を起こしたら、取り返しがつきません。
新郎新婦にとって、苦い思い出となってしまいます。
また、ケンカはしなくても、俺一人がふくれっ面でいたら、D君に対してだとしても、
その場の雰囲気は悪くなり・・・・・。
そうしたら、せっかく結婚式に呼んでくれた友人に迷惑をかけ、他の友人たちの貴重な時間も潰すことになります。



こんなの考えるまでもなく、当たり前の事だと思います。
しかし、以前の自分なら、多分気づかずに結婚式当日にキレていたでしょう。
本当に最悪ですね（笑



でも、気づいた今、かなり落ち着きました。
こんな自分を誘ってくれた友人の気持ちに報いるためにも、当日は愉快にやろうと思います。
憎しみの感情は、心の棚の奥底にしまって・・・。
D君はいずれ殺ります（笑