2012年02月11日
血涙の入門願い
意を決して極真の入門を両親にお願いしたら、「絶対にダメ」と言われた。
それまでは、突然身体を鍛えだした俺をいぶかりながらも、バーベルなどを買ってくれたりしたので、「始めたならどんなに苦しくても止めちゃダメだぞ」ぐらい言ってくれると思っていた。
しかも父は若い時、講道館柔道と力道山ジムとかに行っていたので父から反対されるとは思ってもみなかった。
その父まで俺が空手をやることに反対したのは以外だった。
母はイメージと感情だけで物事を判断する人なので、最初から空手、特に極真空手を毛嫌いしていた。まともに見たことも無いのに、あんな下品でヤクザまがいの団体に入門なんてとんでもないと叫んでいた。
なんとか本当の大山先生を理解してもらおうと、当時の俺は大山倍達がどんなにすばらしく極真はどんなに高貴な団体か必死で話した。話して話して、話し足りないので、どうしても読んでくれと「空手バカ」も読んでもらった。
読むだけは読むのだウチの母親は。しかも、面白かったとか言うのだ。
俺「じゃ極真に行ってもいい?」
母「いいわけないでしょ」
「梶原一騎ってヤクザみたいな人らしいじゃない」
と母は言い出す。曰く漫画家のおじさんから聞いたと。
俺もおじさんに聞くと、「出版パーティーとかで見かけると柄が悪くてヤクザみたいだぞ」と言い出すじゃないか。俺は混乱して、おじさんの言うことが理解できなかった。いや、理解したくなかった。何かの印象間違いだと決め付けてみた。
俺は「空手バカ」の中に出てきた大山先生を崇拝する梶原一騎像しか知らないので、梶原一騎は「あしたのジョー」や「巨人の星」などを生み出した大作家で、すばらしい人だと信じ切っていた。
そんな人が嘘を書くはずは無く、ヤクザみたいであるはずも無い。
著者近影の写真はなんかちょっと怖い感じだけど、写真写りが悪かっただけだろうと思い込もうとした。
大山先生は世界最強の格闘家で崇高な理念を持った純粋な人だと崇拝していた。
日本では大山先生の評価が不当に低いと思っていた。
みんなが力道山に熱中している時に実は力道山よりも強い男がいた!なんて、なんと痺れるフレーズだろう。
しかも、その伝説はまだ生きていて(当時)しかも弟子になれるなんて。
どんなことしても、入門したいと思うだろう。
とにかく、毎日毎日ありとあらゆる方法で空手を習いに生かせてくれと頼み続けた。
箇条書きにした誓約書も書いてみた。
成績が下がったら止めさせても言いと言ってみた。
しかし、何をどう言っても両親は極真への入門を許してくれなかった。
後年父にどうしてあのとき入門を許してくれなかったのか、聞いてみた。
父は「ちょっと覚えて喧嘩して回ったら困るから」という情ないものだった。
父は「やらしてやれば良かったか、と後悔してる」とも言ったが、いまさら遅いやい。
母はいまだに嫌っている。極真と言うより鍛えたり戦ったりが嫌いなのだ。許してくれたのは音楽や美術、しかも自分の趣味に合うものだけだった。
結局、極真への満たされない憧れを冷凍保存したまま大人になりやっと極真への入門を果たす。大山総裁が亡くなる少し前、ギリギリ間に合ったのだった。その大きな回り道が格闘技やトレーニングへのこだわりと追求を生んだのかも知れない。
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2月末までの期間限定!!
おまけ これ見て部屋にピンポン玉を吊るしましたなぁ
それまでは、突然身体を鍛えだした俺をいぶかりながらも、バーベルなどを買ってくれたりしたので、「始めたならどんなに苦しくても止めちゃダメだぞ」ぐらい言ってくれると思っていた。
しかも父は若い時、講道館柔道と力道山ジムとかに行っていたので父から反対されるとは思ってもみなかった。
その父まで俺が空手をやることに反対したのは以外だった。
母はイメージと感情だけで物事を判断する人なので、最初から空手、特に極真空手を毛嫌いしていた。まともに見たことも無いのに、あんな下品でヤクザまがいの団体に入門なんてとんでもないと叫んでいた。
なんとか本当の大山先生を理解してもらおうと、当時の俺は大山倍達がどんなにすばらしく極真はどんなに高貴な団体か必死で話した。話して話して、話し足りないので、どうしても読んでくれと「空手バカ」も読んでもらった。
読むだけは読むのだウチの母親は。しかも、面白かったとか言うのだ。
俺「じゃ極真に行ってもいい?」
母「いいわけないでしょ」
「梶原一騎ってヤクザみたいな人らしいじゃない」
と母は言い出す。曰く漫画家のおじさんから聞いたと。
俺もおじさんに聞くと、「出版パーティーとかで見かけると柄が悪くてヤクザみたいだぞ」と言い出すじゃないか。俺は混乱して、おじさんの言うことが理解できなかった。いや、理解したくなかった。何かの印象間違いだと決め付けてみた。
俺は「空手バカ」の中に出てきた大山先生を崇拝する梶原一騎像しか知らないので、梶原一騎は「あしたのジョー」や「巨人の星」などを生み出した大作家で、すばらしい人だと信じ切っていた。
そんな人が嘘を書くはずは無く、ヤクザみたいであるはずも無い。
著者近影の写真はなんかちょっと怖い感じだけど、写真写りが悪かっただけだろうと思い込もうとした。
大山先生は世界最強の格闘家で崇高な理念を持った純粋な人だと崇拝していた。
日本では大山先生の評価が不当に低いと思っていた。
みんなが力道山に熱中している時に実は力道山よりも強い男がいた!なんて、なんと痺れるフレーズだろう。
しかも、その伝説はまだ生きていて(当時)しかも弟子になれるなんて。
どんなことしても、入門したいと思うだろう。
とにかく、毎日毎日ありとあらゆる方法で空手を習いに生かせてくれと頼み続けた。
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しかし、何をどう言っても両親は極真への入門を許してくれなかった。
後年父にどうしてあのとき入門を許してくれなかったのか、聞いてみた。
父は「ちょっと覚えて喧嘩して回ったら困るから」という情ないものだった。
父は「やらしてやれば良かったか、と後悔してる」とも言ったが、いまさら遅いやい。
母はいまだに嫌っている。極真と言うより鍛えたり戦ったりが嫌いなのだ。許してくれたのは音楽や美術、しかも自分の趣味に合うものだけだった。
結局、極真への満たされない憧れを冷凍保存したまま大人になりやっと極真への入門を果たす。大山総裁が亡くなる少し前、ギリギリ間に合ったのだった。その大きな回り道が格闘技やトレーニングへのこだわりと追求を生んだのかも知れない。
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