2019年10月05日
メガビタミンショック
ポーリング博士のメガビタミン健康法
ライナスポーリング博士という科学者がいる。アメリカの科学者で量子、結晶、分子生物学、生化学などなどの多岐にわたる研究と業績を残された天才である。
なにしろノーベル賞を2回受賞している。一度目は科学結合の記述でノーベル化学賞、2度目は地上核実験の中止を訴えノーベル平和賞。ノーベル賞を2回受賞した人は歴史上4名いる。しかし、別分野でノーベル賞を受賞したのは、ライナス・ポーリング博士だけである。
ワトソンとクリックの遺伝子の2重螺旋構造の発見もポーリング博士の着想をもとにしていると言われている。ポーリング博士は3重と言っていたみたいだが。
そんな科学界、生物化学界の天才、ノーベル賞受賞権威が後年、ビタミンCを大量に摂ることにより、ガンを治療したり、健康を管理したりする方法を提唱していた。なにより自身もビタミンCを大量に服用して実践していたのがメガビタミン健康法である。
博士の書かれた本『ポーリング博士のビタミンC健康法』を読みビタミンCの大量摂取によってなぜ細胞レベルで健康になるのかが論理的に説明されている。正直分子レベルでの細胞へのビタミンCの働くメカニズムは私にはよく理解できなかった。
気になっていたところに、私の敬愛する作家、平井和正先生がメガビタミン布教本とも言うべき「メガビタミン・ショック」と言う本を出されて、読んだところ、これはもう、自分の体で確かめてみるしかないということで、ビタミンCを一日に10gぐらい摂ることを始めてみた。
さすがのハルマゲドン作家、平井先生の筆にかかると製薬業界と医学会が悪の秘密結社化して正義と真実の人、ライナスポーリング博士の研究をいかに妨害、してきたかという感じで描かれている。また、摂取するビタミンについても天然や自然のうたい文句で高額なビタミン剤を買わせる悪質な業者への注意があったり、体に対する効果は純粋なアスコルビン酸つまりビタミンCであれば天然とか関係ないという話を説明されていて親切である。
霊長類はビタミンCを作れない
人間はビタミンCを体内で合成できない。だから食品かサプリで摂る必要がある。食品で摂った場合、とんでもない量を摂らないとメガビタミンを摂取することが出来ない。なので、ビタミンCの原末をとる。という話から、人間は本当はビタミンCを体内で作る力を持っていたんだけどある時点で失ったのではないか、という話が平井先生らしくて面白かった。
病気産業、そういわれても仕方のないほど製薬、医療の世界は健康と幸せの追求とは、真逆の方向へ進んできたように見える。患者に必要が無くても余計な薬を処方し、教育された患者も喜んで受け取る。たまに良心的な医者が必要の無い薬を処方しないと不満を言ったりする。
まず、ビタミンCだが、純粋な原末を手に入れるのが結構大変だった。ドラッグストアにはメガビタミンに使うほど大量の原末は置いていないので、ネットで日本皇漢堂の500g原末を購入していた。
通常、一日の摂取量は100mgと言われているが、メガビタミン健康法ではその50倍以上を摂る。
ただ、ビタミンCは過剰摂取による弊害の症例は無いため、その上限は定められていない。つまりいくら飲んでも害はないよということなのだが、それはそれで疑問がわいてくる。
どんなにいい薬、どんなにいい食品でも摂りすぎれば毒になる。つまり毒にも薬にもならぬものとおのずから言っているようなものなのではないのか。
医者にこの話をしたところ、「それは結構ですね、余分なCは全部尿で排出されますよ」と笑われたが、私はノーベル賞科学者とコトタマ作家の言葉を信じてメガビタミンを続けてみることにした。
2年続けてみたが、自覚できるような変化は無い。では、と今度は突然止めてみた。ビタミンCなどと一緒に摂っていた一切のサプリメントを止めてみた。
何かしらの不調や変化があるかと思っていたが、まったく何ともなかった。風邪をひくわけでも無く、口内炎ができやすくなるわけでも無い、スタミナや肌の調子も特に変わらない。
結果と現在
結局これは、普段の食事での栄養のバランスがいいので大量のビタミンCやサプリメントは必要無いということなのだろう、と判断して、メガビタミン健康法は2年で終了した。
以後特にサプリメントは摂っていないが特に不調は感じない。もう20年以上玄米食で最近は3分づきの玄米、ゴマ、麦、キビなどの雑穀を一緒に食べている。肉も魚も普通に食べるが、有機農法の野菜と加工肉は食べない。(理由はまた書きます。)輸入肉でもアメリカ、カナダ以外の肉、EUやオーストラリアは食べることがある。理由は使われている薬剤による。EUの方が日本より厳しいので国産より安全かも。
しいて言えば、目が良くなる食品や老眼に効く食品があれば、積極的に摂りたいと思うぐらいだ。
数年前中国へ仕事で行った時に蛇の生き胆を食べた(飲んだ)ことがある。中国の人に言わすと目に良い、とのことなので強い酒(白酒)に混ぜて一気にのんだ。その日は一気飲み攻撃を受けてベロベロに酔っぱらって覚えてないが、翌日も特に目は良くなったとも感じなかった。
中国、香港、台湾、などの中華圏は医食同源でやたらこれを食べると○○に良い、と言うのが多い。
あと精力剤関係も多いし見た目もすごいが今まで私が試した中でビンビンでギンギンなどというものは残念ながら無かった。
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