京都上京区の京都御所で、6日から春の一般公開が始まりました。申年にちなみ、幕末の絵師・土佐光文が、猿を射止める様子を墨で描いた寄障子「養由基射猿之図ようゆうきしゃえんのず」が初公開されています。
遠目にはちょっと猿とわかりにくいかも。
大正天皇以降の天皇の玄関として使われている「新御車寄」では、幕末の画家、吉田公均が杉の板にぼたんやゆりを描いた「杉戸絵」が展示されています。
建物はもちろん各御殿の障壁画も保存状態もよく見ごたえがありました。
通常ならば前もっての申し込みがなければ参観できない京都御所。
手続きが面倒だったり、定員や時間が決められていたりしてなかなか旅程に組み込みにくい名所です。しかし、年に2回行われる一般公開の時期だけは申込手続不要、参観自由です。ぜひこのチャンスに京都御所へ!
新島旧邸も特別公開中で、この期間は建物にはいることができます。御所のすくそばですので、併せて見学してはいかがでしょうか?
(新島旧邸)京都市上京区寺町丸太町上ル松蔭町(新島会館北側)
1878年(明治11年)9月7日竣工、1985年(昭和60年)、調度・家具類を含めて京都市から有形文化財に指定されました。
最後は二条陣屋へ。
ここは予約が必要です。
京都、二条城の城下にあって、江戸時代後期の豪商の屋敷として趣向を凝らした意匠と客の安全を図るための防衛建築が見られます。
代々小川家の住宅であり,現住民家では全国で2番目に国の重要文化財に指定されています。
その防衛建築は実に巧妙で、説明付き拝見することができ、一見の価値があります。
公式サイト
http://nijyojinya.net/ |