2019年10月10日
堂安律のすごさ
日本代表になると毎度のように酷評を受ける堂安選手。
しかし彼はガンバの天才宇佐美選手が持つ最年少出場記録を更新し、若くしてオランダへと渡り、ついにはあの名門PSVに21歳という若さでたどり着きました。
そして東京オリンピック世代にもかかわらず、すでにA代表で17試合に出場するなど主力級の評価を受け続けています。
そんな堂安選手ですが、同じポジションに怪童久保建英選手がいることもあってか、度々SNS等で疑問の声が投げかけられています。
そこでガンバ時代から堂安選手のプレーが大好きだった人間の一人として、彼のプレーがいかにチームに重要な役割を果たしているかを取り上げていきます。
プレースタイル
堂安選手のプレーで一番の長所は、右サイドからカットインしての強烈なミドルシュートでしょう。
体は172cmと小さいですが、フィジカルに長けており、パンチ力のあるシュートを放つことができます。
実際オランダで決めているシュートの多くが、ペナルティエリア外からのミドルシュートです。
日本代表は特にアジア予選で格下と戦う機会が多く、ゴール前を固められる機会が必然的に多くなります。
そのような場面で、遠目からシュートの選択肢を持っている選手は重宝されてしかるべきでしょう。
一方で、サイドハーフを主戦場とする選手の中ではスピードがある選手ではありません。
右サイドでボールを持ったときに、縦にドリブルをする選択肢が現状ないのは今後の伸びしろになるでしょう。
右足で正確なクロスを上げられるようになると、本当にワールドクラスの選手になっていきます。
意外と知られていない良さ
ここまでは恐らく誰しもが見て取れる堂安選手の長所です。
ここからは一見目立つことのない堂安選手の長所を紹介していきます。
それはチームとしてのボールキープ能力に隠されています。
サイドの選手はボールの取りどころとされるケースも多くあります。
なぜなら、ファールをした際もゴールから遠い位置のためそこまで脅威にならないことから、厳しいチェックに遭うことも少なくありません。
また片方のサイドはすぐラインを超えてしまうことから、サイドハーフの選手がボールをキープすることは簡単ではありません。
なので、サイドハーフへの縦パスは簡単には通らないものなのですが、堂安選手はそれをいとも簡単にキープする能力を持っています。
それができるのは、利き足と高い足元の技術と強靭なフィジカルを備えているからです。
左利きの選手が少ないこともあって、サッカーでは多くのチームが右サイドに右利きの選手を配置します。
ここからは一例をまじえて説明します。
ディフェンダーからのビルドアップで、サイドハーフにボールをつける場面を想定してください。
右利きの場合*青が攻撃 赤が守備
上の図にあるように、青色の選手は後ろ向きでボールを受けます。
すると、ボールが内側にさらされた状態でボールを受けるため、相手はボールにチャレンジしやすい状態になります。
左利きの場合
一方左利きはよりワイドにボールを受けられるので、相手からするとボールが取りにくいところにあり、ボールにチャレンジするのは難しい状態になります。
さらに、堂安選手のようなフィジカルが強い相手と対峙する場合は、よりボールカットが難しいものとなります。
そのため、チームとしてボールを付けやすく、結果的にチーム全体がボールを前に押し上げられる形をとることができます。
Jリーグでは、鹿島アントラーズの遠藤康選手や京都サンガF.C.の藤本淳吾選手など、テクニックはあるがスピードがないため出場していることが疑問視されることの多い選手が同じポジションになります。
確かに観客など外部の人間からは目立つ活躍ではありませんが、森保監督のような攻撃で丁寧なビルドアップをしたい監督からすれば、非常に計算が立って安心してピッチに送り出せる選手なのでしょう。
堂安選手は上記のJリーグで活躍している選手に比べて、さらにフィジカルがあり、得点力も高い選手です。
よって代表でレギュラーポジションを確立しているのは、私は不思議ではないと思っています。
今夜はアジアカップ以来のゴールにも期待しましょう。
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