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今日見た映画に関連してスタンリー・クレイマーという人物を紹介します。
今日見た映画というのは以前紹介した1960年公開の「風の遺産」です。この映画を監督したのがクレイマーです。
スタンリー・クレイマーはニューヨーク市出身の映画製作者であり映画監督です。クレイマーは社会問題を取り扱ったシリアスな映画を作ってきたことで有名な監督です。ほとんどのスタジオが避けてきた社会問題を取り扱ってきました。例えば1958年の「手錠のまヽの脱獄」と1967年の「招かれざる客」は人種差別を取り扱っています。1959年の「渚にて」は核戦争、1963年の「おかしなおかしなおかしな世界」は人間の貪欲、「風の遺産」は進化論対創造説、1961年の「ニュールンベルグ裁判」はファシズムの影響を扱っています。「おかしなおかしなおかしな世界」については以前書いてますがコメディーです。それでも人々の貪欲とはどんなものかというメッセージが込められています。
クレイマーの映画は16個のアカデミー場を受賞し80個のノミネートを受けました。クレイマー自身も受賞はしていませんが9回監督・製作者としてアカデミー賞にノミネートされています。
クレイマーは1979年のThe Runner Stumblesを最後に引退し、その後はワシントン州に住み、映画に関するコラムを書いたりテレビの司会をしたりしていたようです。

クレイマーの主な作品
1951年　セールスマンの死　(製作)
1952年　真昼の決闘　(製作)
1953年　乱暴者　(製作)
1954年　ケイン号の叛乱　(製作)
1958年　手錠のまヽの脱獄　(製作・監督)
1959年　渚にて　(製作・監督)
1961年　ニュールンベルグ裁判　(製作・監督)
1963年　おかしなおかしなおかしな世界　(製作・監督)
1965年　愚か者の船　(製作・監督)
1967年　招かれざる客　(製作・監督)