2022年05月28日
★十割そば処 山獲★木霊に誘われるは江戸の昔!
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一度行ったら忘れられない店。
そんなお店ってありますよね。
本日ご紹介する店「山獲」もそんなお店です。
例えば皆さんが想像する「田舎」って言うイメージ。
焦茶色の木造りの大きな平屋で、大きな引き戸を開けると土間が広がっており、丸太を切っただけの椅子の前には囲炉裏があります。
炭火で暖をとりながら、鉄の土瓶でいれたお茶を飲みながらお婆ちゃんがおしゃべりしている様な。
土間から広間に上がると更に大きな囲炉裏に、天井からぶら下がった鉄鍋が出迎えてくれます。
そこで鍋をつついたり、焼いた猪肉を頬張ったりしたらこたえられませんよね。
「山獲」のイメージはまさにそう言う感じ。
大きな古民家の中で美味しいお蕎麦を出してくれる、そんな忘れられないお店なのでした。
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【りらくる】
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★ ★
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店名に「十割そば処」とある様に、「山獲」の売りは十割そばです。
十割そばとはつなぎを使わずに、100%そば粉だけで打ったおそばの事ですね。
この十割そばも、そば粉の状態や産地などによって、出来上がり具合が大きく変わってくるわけなのですが、「山獲」の場合はこんな感じ。
この一見ぼそぼそに見える十割そばの出来具合が、これまた美味しい事!
蕎麦つゆとの絡まり具合が絶妙なわけです。
しかも一口目には蕎麦本来の味を味わうべく、お塩で食べる様に促されます。
蕎麦つゆに比べピリッとしたお塩の刺激が、蕎麦自体の美味しさを引き出してくれます。
薬味のわさびは食べる直前にお客さん自らが摩り下ろします。
このわさびは、辛味自体はそれほど強くないのですが、なんと言っても香りが素晴らしいです。
擦っている最中、既にわさびを口に入れている様な気になってしまう程の主張してくる香りです。
加えて風味豊かな蕎麦つゆがまた見事!
十割そば、わさび、蕎麦つゆ全てが完成されている感じですね。
今回ジャックが頼んだのは「山かけ定食」でした。
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おそばだけでも素晴らしいのに、さらに美味しいご飯ととろろが加わります。
お蕎麦でガツっとした後、とろろでトロっとして食感の中和加減がたまりませんよ。
食後にはお約束の「そば湯」を出してくれるので、見事な蕎麦つゆも余すところなく味わいつくせます。
とにかく美味しい蕎麦の味覚要素すべてを、皆さんも是非味わい尽くしちゃって下さいな。
なんと、人生が変わりました!!→ エステ体験行ってみた!【画像あり】
【りらくる】
ぶたいちの豚丼の具
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「山獲」の魅力は蕎麦の味覚要素だけではありません。
何より大きな魅力、それは都市から離れた山里にあるこのロケーションではないでしょうか。
冒頭に描いた懐かしさ漂う田舎のイメージは決してオーバーではなく、「十割そば山獲」店舗の風景そのままです。
イヤ、おしゃべりしているおばあちゃんなんかは居ませんけどね。
そもそもこのお店を最初に見つけたのは、小さな小さな看板のおかげでした。
兵庫県三田市の有馬富士近くの国道を走っていた時、道の端にその看板を見つけました。
それこそ縦90センチもない様な、灰色の木板に炭で書かれた「そば」の二文字。
お店の名前も十割の文字も、なんの説明もなくただ「そば」だけです。
なんだあれは?
と思いながら走っていると、おんなじ様な看板が何度も何度も出てきます。
「どっかに蕎麦屋があるんだ!」
そう思いながら車を停めて看板を見ても、地図もなーんも描いてません。
ただ看板のある場所が、田んぼの中の農道に入る、狭い道の入り口だったので、
「この先に美味しい蕎麦があるんだぞ、コノヤロー」
と言われている気がして、どうしてもそれを食べてみたくなったのです。
道の先遠くを見てみると、山の中腹のあばら家の入り口に、赤い大きな布が下がっているのが見えました。
いかにも唯の農家さんではない風情に惹かれて、それを目指してゆき、「山獲」にたどり着いたのでした。
この時はまだ店舗が移転前で、現在よりもこじんまりしていましたが、それでもその存在感は圧倒的でした。
入り口付近に「天狗様」のお面や「鹿様」の首の剥製が大きく飾ってあったのを覚えています。
その中で食べる「十割そば」の美味しさは格別でしたね!
今や店舗は移転し(隣の山の中腹に笑)、建屋は大きくなりましたが、「十割そば」の美味しさは相変わらず。
今も三田市の郊外で我々に美味しいお蕎麦を食べさせるべく、お店を開き待っていてくれているのでした。
【これは手に入れなければ本当に損ですよ!】
【りらくる】
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さて十割そばについてですが、先に書いた通り「つなぎ」を使わず100%そば粉だけを使って作ったのが名前の由来。
それに対してつなぎ(小麦粉とか)を二割使い、八割そば粉で打ったお蕎麦を「二八蕎麦」とかって言いますよね。
つなぎを使うとそば粉がまとまりやすく、つるんっとした食感の、食べやすいお蕎麦になりますよね〜。
しかしこの「つなぎ」、お蕎麦を打つときに使う様になったのは早くても17世紀初め(元禄時代)のころだったとか。
それ以前のそばは、そば粉だけで作るのが当たり前だった様ですね。
ジャックからすると、生まれた時から二八そばとか更科八割そばの方が馴染みが深かったので、そば粉だけで作ったのが本来だと聞くとちょっと意外。
実は江戸時代のそば粉は現在のものほど品質が良くはなく、劣化なんかもしやすい困ったちゃんだったとか。
日新舎 友蕎子(にっしんしゃ ゆうきょうし)著の「蕎麦全書」にも、この品質の悪さがそばを打つ時「つなぎ」を使う様になった理由だとの記載があった様です。
つなぎを使う事によって「作りやすく」「食べやすい」お蕎麦になり、その事が当時のそば文化を大きく発展させた事につながったとも言われていますね。
現代になって改めて「十割そば」が色々なお店で食べられる様になって来たのは、そば粉自体の品質が格段に向上した事に起因するらしいです。
確かに「山獲」で美味しい十割そばを食べられる事実は、ジャックからすると本当にありがたい。
様々な方々の努力があっての品質向上だとは思いますが、その全ての方に感謝したいものですね〜♪
本当にできる男はこれを使っています!
→Xserver
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MuuMuu Domain!
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如何でしたか?
兵庫県三田市の有馬富士の麓、一面田んぼの中に伸びる国道を走っている時、地面近くにふと「そば」の文字が見えたら要注意ですよ。
きっとその近くには、美味しいお蕎麦本来の魅力を味あわせてくれる「山獲」があるはずですから。
「そば」しか書いていない例の看板は、もしかしたら、もののけ姫の木霊みたいな存在なのかも。
突然足元に現れて、「蕎麦全書」に書かれている様な蕎麦の世界に連れて行こうとしてる妖精なのかもしれませんね。
そういえば「蕎麦全書」は、江戸当時のそばを研究する上で、欠かす事の出来ない重要な文献ですが、著者の日新舎 友蕎子は正体不明ので謎に包まれた方らしいですね。
他の史料でも名前が出てきませんし、自分の事を「余」と読び、「深大寺そば」のひいきらしいという事くらいしかわかってない様です。
まだまだ奥が深そうなお蕎麦の世界に胸が躍りますが、取り敢えず一度は「山獲」の「十割そば」を食べてみて下さいね。
まずはその素朴なお蕎麦の美味しさにノックアウトされちゃいますよ。
(^-^)
★ 十割そば処 山獲 (やまどり)★
住所 :兵庫県三田市下槻瀬50-1
TEL :090-3286-0511
営業時間:11:30〜14:30(14:00までに入店)、17:00〜21:30(19:30までに入店)
定休日 :木曜日
★店舗詳細★十割そば 山獲
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