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2016年06月22日

昨日の常識は、今日の非常識


 最近は昨日まで常識と言われていたことが、実は間違っていたと言われることが目立ちます。

その中で、一日当たり10000歩以上歩くことは健康に良いと言われ、今では常識のように言われていました。

ところが特定の地域の65歳以上の全住民にお願いして、15年間もの間、健康データを追跡調査した結果、10000歩は歩き過ぎで、かえって健康を害するということが確認されました。

それによると、一日当たり、8000歩程度が良いようです。

また、激しい運動をすると血液の流れは速くなりますが、ある程度年齢を重ねた人の場合は、その血液の流れで血管の内壁を傷つけてしまうそうです。(若い人の場合は、傷んだ血管も短時間に修復されることから問題にはなりませんが、年配者は修復に時間がかかるため問題化してしまいます)

人によって体年齢は違うことから一概には言えませんが、中年世代以降は、運動も歩行もほどほどにするのが、健康に良いということです。

又、油の摂り過ぎは血液の流れが「どろどろ」になります。そのため脳溢血(のういっけつ)や心筋梗塞(しんきんこうそく)を招くと言われてきました。

ところが、油をとらないと脳溢血や心臓病になる人が増えてしまうそうです。米国やヨーロッパの研究では、油を摂取(せっしゅ)した方が良いというデータが出ています。

そして、この油はオリーブオイルのような健康に良いとされている植物性油だけではありません。動物性の油もしっかり摂った方が健康に良いことが判ってきたのです。

ある研究データでは、日本人も動物性油をしっかり摂った方が脳溢血や心臓病を発症する率は低くなるという結果も出てきました。これには本当に驚かされました。

「健康に良い、一日当たりの歩数は8000歩程度」や「健康のために油は十分にとらなければならない」ということは、既に常識として定着したことを覆(くつがえ)しています。

いずれも想定されてきたことを、長年の実証データで確認した結果、真実が判明したものです。常識と言われていることについても地道に実証データをとる科学者たちに乾杯です。

尚、今回の事例では、何事も「ほどほど」が良いのかと改めて感じました。歩数の10000歩は、毎日やるのは大変です。普通のサラリーマンの場合は、一日平均歩数は7000歩程度と言われています。この歩数にプラス1000歩なら普通に達成できそうです。

人は、直ぐに極端な方向に進んでしまいます。そこが問題なのかもしれません。歩数にしても、歩くことは健康に良いことは判っています。歩けば歩くほど健康に良いと考えてしまうところが問題です。

油の摂取制限も、やり過ぎると問題は出てきます。普通に摂取していれば良いのです。

健康には、良いとされていることを、無理をしない程度に行うことが良いのかもしれません。

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