2018年01月25日
大相撲の魅力
普通なら、あれだけテレビの報道で騒がれたら、人気は下火になると思います。私自身もテレビなどの相撲関係の不祥事騒動の報道には嫌気がさしていました。(もう相撲中継は見ないと考えていました)
ところが、初場所が始まると、私も相撲中継を、夢中で見ていました。私も自分の行動に驚いています。
そこで、相撲の魅力について改めて考えてみました。
相撲の取り組みの流れ
大相撲は、取り組みの前に、両力士の名前と出身地を大きな声で呼び上げる「呼び出し」という役目の方がいます。呼び出しが終ると、力士は、塩を撒いて、四股をふむ等の一連の動作を始めます。
そして、審判の役目の行事に従って進行しますが、その間もテレビの映像は力士の仕草や、表情のアップ映像を捉えて、これから相撲をとる力士の微妙な心境をカメラに写しだそうとしています。
テレビでは、相撲に精通したアナウンサーと元力士等の専門家のやり取りで、技術論議や力士の体調などが伝えられます。
取り組みが終ると、スローモーションの映像を交えて専門家の意見がわかり易く説明されます。
取り組みが終った力士は、行事に従って、礼をして終了しますが、勝った方の力士は、次の取り組みの力士に、力水を渡す役目も担います。
これらは、本場所で行われる一部の流れで、他にも様々なことが、毎場所同じように繰り返されています。
大相撲は、力士同士がぶつかり合う、とんでもない程大変な格闘技ですが、ただの格闘技ではありません。古くから伝えられる相撲の作法に従って行われる儀式です。
大相撲の魅力とは?
以上のような一連の流れの中で、15日間行われて優勝者が生まれますが、大相撲の魅力は優勝した力士だけのものではありません。
私が思う、大相撲の魅力とは?
■大相撲の中継は、土俵に上がった取り組み前の力士の顔の表情をアップで捕らえます。力士たちは、ポーカーフェイスで無視しようとしますが、テレビカメラは細かい映像でせまります。
■大相撲の中継は、専門家の技術論議を、テレビをみている人にわかり易く伝えます。そのため、テレビをみている人にも、それなりの知識が蓄積されてきて、気が付くと自分も評論家になっています。
まるで、カーリングを見ているようです。
■力士の取り組み相手は、総当たり戦ではなく、その時の勝敗や全体のバランスを考えて決められています。そのため、観戦する人ができるだけ興味を持ってみられるように決めることができます。
■土俵に上がった力士の取り組み前の一連の動作は同じことを繰り返して、時間がくるのを待ちます。実際に取り組みが始まると大抵はあっという間に終わりますが、取り組み前の数分間に、観戦者は様々なことを想像(妄想)することができます。
■大相撲を観戦する人には、それぞれお気に入りの力士がいて、活躍するのを楽しみにしています。その力士が「勝ち越して番付を上げる楽しみ」、「優勝する楽しみ」、「大関や横綱に昇格する楽しみ」など、様々な楽しみ方があります。
■世界中から新人を採用して多くの日本人以外の力士たちが活躍していますが、少しでも日本人の力士が活躍すると、相撲人気はどんどん上がります。
相撲協会は、古い考えだけに縛られていないようです。したたかですね!
大相撲の魅力を考えてみると、このように様々なものが思い浮かんできます。これをまとめるのは簡単ではありませんが、大相撲は、長年かけて培ってきた歴史を大切にしていることと、観客を喜ばせる工夫をしっかりシステムに盛り込んでいる点なのかもしれません。
それと一番大切なことは、現役の力士たちの必死で相撲をとる姿勢ですね!
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