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2017年09月01日

マダニ感染症が動物から人に感染してしまう怖いお話し





 マダニに噛まれた人が死んでしまうこともあるということで、TV報道などで、かなり問題になっていましたが、実はもっと怖い話があります。

去年の夏(2016年)には、野良猫に噛まれた女性(50代)が、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」というウィルスに感染して亡くなったと考えられています。(本来、SFTSはマダニに噛まれた人が発症していました)

『SFTSに感染した時の症状』
  症状・・・発熱、吐き気、食欲低下、下痢等
  潜伏期間・・・猫に噛まれた女性は2日で発症(通常は1〜2週間の潜伏期間)
  治療法・・・現在は、的確な治療法はありません



従来、この病気は、マダニから人や哺乳類が感染する病気でした。
そして、ウィルスを保持しているマダニは数%以下程度ですが、西日本を中心にして毎年60人ほどが発症しています。その中でおよそ2割(12名)の人が死に至る怖い病気です。

野良猫に噛まれて亡くなった女性は、マダニに噛まれてはいませんでした。そして女性の細胞を調べた結果、SFTSを発症していることが確認されたのです。

この時、猫は既に死んでいて調べられませんでしたが、猫にはSFTSの症状が見られたため、厚生労働省は猫から女性に感染した可能性が高いと考えています。

ウィルスにはどんどん進化していく性質があります。

つまり、犬、鹿、猪などの哺乳動物がマダニに噛まれてウィルスに感染した場合、従来はそこでとどまっていましたが、上記事例を考慮すると、ウィルスが進化して、感染した哺乳動物を介して人に感染するルートができてしまった可能性があるのです。

海外では、既に人から人に感染したと思われる事例も現れています。

今までは、野原や山に出かけた時にお風呂に入るなどのことをしっかりやっていれば良かったのですが、上記事例のように哺乳動物からの感染ルートができてしまったため、ペットを飼っている人は特別な注意が必要になりました。

ペットが外から戻った時やペットとのすごし方の注意点など
 ■ペットの体の表面を観察して、マダニが付着しているかどうかを確認する
 ■ペットと一緒に寝るような過度のふれあいは避ける
 ■ペットが不調の時は、獣医師に受診する

尚、マダニをペットのからだに発見した場合は、自分で取ることはしないで動物病院でとってもらうようにしましょう。(マダニは簡単には除去できません)

ママのためのシュシュッと簡単ダニスプレー

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