2019年01月10日
世界一幸せな認知症施設
【世界一幸せな認知症施設】
2007年、認知症男性が徘徊中に列車にはねられた事故で、鉄道会社が列車遅延損害について、男性の妻と長男に約720万円の賠償を求めたり、近年、認知症患者が起こす事件・事故・窃盗など家族の監督責任が問われるケースが増加しています。認知症患者が起こす事件・事故の責任を家族だけが背負う社会でよいのでしょうか?
福祉先進国オランダは、電動車椅子で走ることができる自転車道路が整備されているため、電動車椅子でお買い物をしている高齢者をよく見かけます。また、認知症の人が安心して生活できる『ホーゲウェイ』という施設があります。
アムステルダム中央駅から電車で約15分
【Hogewey(ホーゲウェイ)】
ホーゲウェイとは、オランダ・アムステルダム郊外にある重度認知症の人専用の老人ホームで『重度認知症の人だけが暮らす街』として有名な介護福祉施設です
重度認知症の人が普通の日常を送れるようスーパーマーケット・美容院・映画館・劇場・レストラン・カフェなど生活に必要なものが全て揃った『重度認知症の人の街』として整えられており、重度認知症の人たちが噴水やベンチのある敷地内を自由に散策できる環境です
居住区はライフスタイルに沿ったテーマで区切られており、文化・宗教・暮らしなど入居者の今までの価値観やライフスタイルを大切にできるよう工夫されています。宗教がテーマの居住区は壁に十字架がかけられ落ち着きがあり、アートがテーマの居住区は壁が絵画で彩られ音楽が流れています
・都会暮らし派(Urban)
・インドア派(Homely)
・芸術や音楽を好む文化派(Cultural)
・インドネシアタイプ(Indonesian)
・富裕層派(Well-to-do)
・伝統重視の保守派(Traditional)
・クリスチャン(Christian)
スタッフは認知症ケアのプロでナース服や介護服を着用せず『住民のひとり』として入居者に接してフォローします
ホーゲウェイに入居している重度認知症患者は生き生きとして寿命が延びる傾向がみられています。また、保険も適用され一般的な24時間介護施設より入居費用が大幅に安く家族への負担やストレスもかなり軽減されます
・日本の病院死82%
・フランスの病院死58%
・アメリカの病院死56%
・イギリスの病院死54%
・スウェーデンの病院死42%
・オランダの病院死30%
【自由は幸福と同じこと】
理想と現実論になってしまいますが、認知症患者を病院や施設に閉じ込めるのではなく、今まで通りの価値観とライフスタイルで過ごさせてあげることが、どんな治療より良いケアになると思います
【レンタル自転車】
アムステルダム中央駅前や地方の駅には自転車レンタル店があり、サイクリングロードも整備されて安心安全なのでレンタル自転車移動がオススメです。大人用、子供用、二人乗り、フィッツバイクなど短時間〜半日〜1日〜1週間〜料金は後払いなので気楽にサイクリングが楽しめます。大型バスでは体験できない美しい景色に感動しよう!
《要注意》
・バイク泥棒が多いので鍵をかける
・猛スピードのサイクリストに注意
・常に右側&自転車専用道路を走る
・事前にタイヤの空気圧を必ず確認
・近パンクは借りた店で自転車交換
・遠パンクは近くの自転車屋で修理
・簡易パンク修理キットを持参する
・天候が変わりやすいので雨具用意
世界一の高齢者介護・障害者支援・福祉先進国オランダに感動しよう!
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