2018年12月25日
火山津波
【火山津波】
2018年12月22日、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡で『海底火山による火山津波』が発生しました。海底地震は観測されず、スンダ海峡クラカタウ火山噴火の海底地滑りと山体崩壊による『火山津波』です
クラカタウ火山は1883年に発生した大噴火による津波で4万人近くの犠牲者を出し、島の大半が吹き飛ばされたため、現在のクラカタウ火山は海の中にある『海底火山』です
火山の災害には津波もあり、ボーリング調査によると、海底火山が起こす津波は、地震が起こす津波よりもはるかに大きいという研究結果が発表されました。大西洋の海底をボーリングした穴から、はるか600キロ以上も東に離れたカナリア諸島の海底火山が噴火したときの海底地滑りの巨大なあとが見つかったのです。大量の海水を動かした想像を絶するケタ違いの津波です
海に囲まれた火山大国の日本列島も『海底火山による火山津波』は他人事ではありません。陸上の火山は予兆がありますが、海底の火山は監視ができないので突然大噴火して大津波に襲われることになるかもしれません
《島原大変肥後迷惑》1792年、長崎・雲仙普賢岳の山体崩壊を伴う噴火により対岸の肥後(熊本県)を大津波が襲い1万5000人の犠牲者をだしました
1640年、北海道駒ケ岳の山体崩壊を伴う噴火により対岸の有珠湾岸を大津波が襲い700人の犠牲者をだしました
1741年、渡島大島西山の山体崩壊を伴う噴火により対岸の北海道(松前〜熊石沿岸)と日本海側の各地を大津波が襲い1500人の犠牲者をだしました
【備えあれば憂いなし】
地震と津波により安全神話が崩れた福島第一原子力発電所の未曾有の大事故、東日本大震災が残した重い教訓を忘れずに、迫り来る関東で約400年おきに繰り返すとされるマグニチュード8級の巨大地震に正しく恐れて正しく備えよう
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