2018年06月29日
ペットロス症候群
家族同様に大切であるペットが亡くなってしまった時、大きなショックを受けることを「ペットロス」「ペットロス症候群」と呼びます
ペットロスが慢性化すれば、うつ病などが発症してしまう事もあります
《ペットロス症候群とは?》
ペットロス症候群とは、ペットを失ったショックや悲しみなどによって様々な症状が生じてしまうことを言います
ペットと過ごした時間が長いほど、そして深い愛情を持って接していたほど、失った時のショックは大きく、症状も重くなりやすい傾向があります
ペットを失ったストレスやショックが原因ですので、うつ症状を認めることが一般的です
・深い落ち込み
・何にも関心・興味が持てなくなる
・何も楽しめない、喜べない
・常にだるい
・眠れない
・食欲が出ない
・集中できない
・やる気がでない
・自責感、罪責感
このような症状が出ること自体は病気ではなく、正常な反応です
・数か月経っても改善の兆しが見えない
・ペットロスから抜け出す方法が自分では分からない
・日常生活・社会生活に支障を来している
このような症状が認められる場合、ペットロス症候群として治療が必要になります
《ペットロスで苦しんでいる方への接し方》
ペットロスで悲しみに暮れている方へ、絶対してはいけないのが「たかだか犬じゃないか」「いつまでも落ち込んでないで元気出しなよ」などといった言葉をかけてしまう事です
たかだか犬、ではないからひどく落ち込んでいるのです。また、好きで長く落ち込んでいるわけではないのに、それを「いつまでも落ち込むなよ」と、落ち込んでいるのをまるで本人のせいのように言ってしまうのは、当人はとても傷つくでしょう
「誰も私の気持ちを分かってくれない」とますます気持ちを閉ざしてしまい、治りが悪くなってしまいます
周囲の方は「ただ、ひたすら一生懸命聞いてあげる」ことが大切です
特別なアドバイスなど必要ありません。ただただ一生懸命聞き、本人のつらい気持ちを少しでも理解しようとすることです
その中で少しずつ気持ちは整理されていき、少しずつ気持ちは楽になっていきます
《精神科・心療内科を受診した方が良いのはどんな時?》
大切なペットを失って大きなショックを受けることは、何も異常な反応ではなく、むしろショックを受けない方がおかしいでしょう
1カ月〜数か月ほどすれば気持ちが一番つらい状況は超え、以後は少しずつ回復していきます
・数か月以上経っても全く改善の見込みがない
・正常な回復過程を踏めていない・踏めているか分からない
・日常生活・社会生活に支障が出ている
・仕事に出勤できない状態が続いている
・家事が全く手につかない
ペットを失ってから数カ月以上経つのに、まったく改善に兆しが見えない場合は、正常な回復過程を踏めていない可能性が高いです
そのまま放置しておくと、精神が疲弊していき、うつ病などの疾患が二次的に生じる可能性もあるため、一度専門家に相談した方が良いでしょう
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