2017年07月31日
コードブルー3rd第4話
【コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜 THE THIRD SEASON STORY4】
【笑顔の効能】
藍沢耕作(山下智久)に、天野奏(田鍋梨々花)がけいれん発作で入院したという報告が新海広紀(安藤政信)から入る。新海は、奏が藍沢と話したがっていると伝えた。奏はこのような状況でもまだ手術は受けないという。望みは藍沢の説得なのだ。しかし、奏に藍沢もなんと声を掛けてよいか分からない
そんな中、河川敷でバーベキュー中にケガをした家族救出のドクターヘリ要請が入った。同時に橘啓輔(椎名桔平)には、三井環奈(りょう)から長男、優輔(歸山竜成)の容体が急変したという連絡が。橘はドクターヘリを藍沢に任せ、息子の元へ駆けつける。すると優輔の口元には吐血した痕跡。三井によると、優輔は急に腹痛を訴えたらしい。橘は循環器内科医師、井上宣顕(滝藤賢一)とともに、急遽、初療室で優輔の処置に当たる
一方、藍沢、名取颯馬(有岡大貴)、雪村双葉(馬場ふみか)は河川敷に降り立つ。事故現場を目指し花火大会に向け集まっている大勢の野次馬たちを駆け抜け、たどり着いた患者の姿を発見し驚く。8歳の少年の首にはバーベキュー用の串が刺さっていた。現場での処置は難しいとの名取の判断で、少年はすぐさま翔北の初療室に運ばれる。そこでは、橘が優輔の治療を続けていた
藍沢の監督のもと、名取、横峯あかり(新木優子)は少年の治療にあたる。白石恵(新垣結衣)たちも加わるが、少年の治療にはあらゆる困難が立ちはだかっていた
《全面バックアップで医療監修を務めている千葉北総病院救命救急センターのブログより》
今週の医療シーン解説は頸に鉄串が刺さってしまった健太郎君のお話からです。「コード・ブルー」はよく物が刺さります。1st seasonの第5話で鉄筋が腹部に刺さった患者さんを覚えている人もいるかと思います。2nd seasonの第3話はスキー板の串刺し事故でした。ちなみに、この2つのエピソードのように刃物などと違って先端が比較的「鈍」な物が身体に刺さってできるケガのことを「杙創(よくそう)」と言います。さて、健太郎君は左の頸動脈を損傷して仮性動脈瘤というのを作ってしまいました。これは、動脈は破れているのですがそのすぐ外側の線維組織によってかろうじて「瘤(りゅう)」が作られて出血が抑えられている状態です
放っておけばこの瘤が破れて、今度こそ大出血になってしまいます。そこで頸動脈の損傷部ごと切除して血管を繋ぎ直さなければなりません。この時に頸動脈を遮断する必要があるのですが、多くの患者さんでは左右の脳を繋ぐ血管があるので、左側の頸動脈を完全に遮断しても左脳の血流が無くなることはありません。ところが健太郎君にはその血管が未発達でした。こういった血管の発達には個人差があるのです。そこで藍沢と新海は、左の橈骨動脈という、脈拍を測るときに触れる手首の動脈ですが、ここから左脳への血流を供給させる「ハイフローバイパス」という方法を用いて左脳の血流を確保してから、頸動脈を遮断したわけです
《音楽の重要性》
1stシーズン、2ndシーズンはストーリーとBGMのバランスが良かったのですが、3rdシーズンはストーリーとBGMが合わないシーンが多く残念です
第2話の藍沢が救急車の中で治療しているシーンもそうでしたが、第4話の少年の首にバーベキュー用の串が刺さるという緊迫感のある手術シーンを、BGMが台無しにしてしまったと思う
不安、緊張、怒り、悲しみ、喜びなどの感情を音楽で奏でる重要性
ひとつのストーリーを音楽でみせることの重要性を理解していないのだろうか…
《命から逃げない、藍沢先生より、手術拒否している患者さんへ》
『手術をすれば、後遺症が残る可能性はゼロじゃない』
『だが、もしそうなったら、リハビリをすればいい』
『リハビリは辛い、時間もかかる』
『でも君なら、きっと乗り越えて、今と同じくらい、大好きなピアノが弾けるようになると、俺は思う』
『君はとても強い、だから大丈夫だ』
《命から逃げない、藍沢先生より、大丈夫だ!と言えないドクターへ》
『とにかく救いたかったんだ』
『彼女には命を救う方法がある』
『そして俺達は、その医療を提供することができる』
『後で、嘘つき!と罵られようと、代償を払わされようと構わない』
『彼女が生きているほうがいい』
第4話平均視聴率13.8%
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