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2017年03月03日
クレストール(CRESTOR)は「横紋筋融解症」を発症する恐れがある!?
主な成分はロスバスタチンカルシウム。
肝臓でのHMG-CoA還元酵素を阻害することによりコレステロール合成を抑制する効果が期待できます。
HMG-CoA還元酵素の作用順序としては
アセチル-CoA
↓
HMG-CoA
↓
メバロン酸
↓
コレステロール
↓
各組織、胆汁酸として排出
この作用順序の中でHMG-CoA→メバロン酸を阻害することにより体内でのコレステロール合成をストップすることが出来るようです。
このクレストールの優れいてる点はLDLコレステロール値(悪玉コレステロール)を減らし、HDLコレステロール値(善玉コレステロール)を増やす点。
(肝臓でコレステロールの合成が減少すれば肝臓は他からコレステロールを取ってこようとしますがこの副次的効果が LDL減少→HDL増加に繋がります。)
また、中性脂肪(トリグリセライド)についても低下させる作用があるようです。
クレストールの副作用
主な副作用としては「横紋筋融解症」「ミオパシー」「肝炎・肝機能障害」「黄疸」「血小板減少」などがあるのですが、この症状を発祥すれば速やかに医師に相談する必要があります。
この中でも特に気になるのが「横紋筋融解症」ですが発症確率については約1000人に1人、さらに死亡となると1000万人に1人ということでかなりの低確率となっておりそれほど心配する必要はなさそうです。
横紋筋融解症とは
横紋筋(骨格筋)の細胞が壊死することでその成分であるミオグロビンやクレアチンキナーゼが血液中に流れ出る病気。
横紋筋融解症を発病すると溶出した成分により腎臓の尿細管が障害され、腎不全を発症する可能性があるので注意が必要です。
横紋筋融解症の初期症状としては筋肉痛や手足のしびれ、また尿の色が赤褐色尿(ミオグロビン尿)になるなどの症状を発症するようです。
発症時期としては服用を始めてから6ヶ月以内が目安なのでそうなった場合はすみやかに医師に相談したほうがよいですね。
なお、クレストールを服用したことにより横紋筋融解症が発症するメカニズムとしては諸説いろいろとあるようですが
クレストールが筋肉のコレステロール成分を減少させて、細胞膜を崩壊、壊死させる
クレストールの作用で筋肉内のコエンザイムQ10の総量が減少し筋肉が飢餓状態となり筋肉細胞が崩壊する
などがあるようです。