2017年04月11日
アラキドン酸から変換されるもの「エイコサノイド」について考えてみた
エイコサノイドとは
アラキドン酸を骨格に持つ化合物ないしその誘導体。
アラキドン酸はアラキドン酸カスケードを得てプロスタノイド(プロスタグランジン+トロンボキサン)やロイコトリエンなどの生理活性物質に変換される。
アラキドン酸カスケードとは?
アラキドン酸を出発点とする、脂質メディエーターを作る代謝経路
脂質メディエーターの種類
・プロスタグランジン
・ロイコトリエン
・血小板活性化因子 (PAF)
・内因性カンナビノイド
・リゾホスファチジン酸
・スフィンゴシン-1-リン酸
※そのほか、ステロイドホルモンや脂溶性ビタミンも脂質芽ディエーターに含まれる
主なアラキドン酸カスケード
1 ホスホリパーゼA2により疎水性基をリン脂質から切り出す
(リン脂質の構成→親水性基と2本の疎水性基を持つ)
2 細胞膜から遊離したアラキドン酸をシクロオキシゲナーゼによりプロスタグランジンやトロンボキサンに変換
他の経路
1 ホスホリパーゼA2により疎水性基をリン脂質から切り出す
(リン脂質の構成→親水性基と2本の疎水性基を持つ)
2 リポキシゲナーゼによりロイコトリエンに代謝
プロスタグランジン
体内の様々な器官や組織に存在。
平滑筋収縮や血圧降下、血管拡張、腎臓の排泄促進などの生態調整作用がある。
トロンボキサン
トロンボキサンには大きく分けて「トロンボキサンA2」と「トロンボキサンB2」がありその効果は血小板の凝集作用や血管の気管支収縮作用がある。
「トロンボキサンA2」と「トロンボキサンB2」の違いはH2Oが1分子付加されてるかされてないか。
(「トロンボキサンB2」は「トロンボキサンA2」よりH2Oが1分子多い)
ロイコトリエン
強力な気管支平滑筋収縮作用を持つ。
気管支喘息の発作を発症させたり、鼻粘膜の炎症、腫れを引きこし、鼻づまりの原因となる。
線維芽細胞や気道上皮細胞、平滑筋の増殖にも関与。
マスト細胞、好塩基球や好酸球、マクロファージや血管内皮などから産生される。
アラキドン酸について考えてみた
アラキドン酸の合成についてはその経路として「ω-6脂肪酸のリノール酸からアラキドン酸へ合成」があるので一般的な食事(肉を食べたり卵を食べたり)をしてれば不足することはありません。
しかし、加齢にともない体内の各種「デサチュラーゼ」が不足することによりリノール酸からアラギドン酸への合成が上手くいかず結果的に不足することとなります。
アラキドン酸の不足は乳幼児の場合だと「成長の遅れ」、成人の場合だと「免疫機能の低下」など体に間接的ではありますが悪い影響を与えかねないのでそう言った場合にはアラキドン酸の体内合成を期待するのではなく、サプリメントなどから直接摂取するのも一つの手なのかなと私なりに考えております。
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