緑茶　煎茶・深蒸し茶、玉露・かぶせ茶、番茶・ほうじ　などお茶の効果を色々と紹介: お茶でおいしく健康生活

2016年12月27日

緑茶　煎茶・深蒸し茶、玉露・かぶせ茶、番茶・ほうじ　などお茶の効果を色々と紹介

緑茶とは？
チャノキの葉から摘み取った茶葉を加熱処理して発酵を妨げたもの。煎茶・深蒸し茶、玉露・かぶせ茶、番茶・ほうじ茶などの総称。
摘み取った直後に発酵を止める不発酵茶、つまり日本茶全般を指します。

緑茶の主な成分
緑茶の主な成分としてカテキンやテアニン、サポニンやカフェインなどの他、ビタミンやミネラルもたっぷり。
中でも意外に知られていないのが緑茶に含まれているフッ素成分。
緑茶の中でも番茶にはとくにフッ素が多く含まれているので食後の虫歯予防には最適です。

緑茶は水出しと煮出しでは栄養素が違う？
緑茶の水出し…緑茶に含まれているビタミンＣやテアニン（甘み成分）を無駄なく抽出
緑茶の煮出し…緑茶に含まれているカテキン（苦味成分）が多く抽出
※緑茶を低温抽出するとカテキンの抽出を抑えられ、逆にテアニンの抽出を高めることが出来ます。

テアニンとは？
テアニンは主にお茶の木の根部分で作られます。
テアニンは生育の過程でお茶の根から葉に移動、その葉が太陽の光を浴びることによりカテキンへと変化します。
このテアニンにはリラックス効果の他、脳の興奮系神経を鎮める効果があり、脳内の沈静化を促し睡眠の質を高めることが出来ます。（緑茶にはテアニンの他、カフェインが含まれており、これが睡眠の妨げになるのでは？と言う見解がありますがテアニンがこの効果を打ち消し心地よい睡眠をもたらすとも言われています。）
また女性に多く見られる冷え性の改善つまり筋肉が弛緩することで血管が拡張、体内の血流が良くなります。
なお、テアニンには、過剰なグルタミン酸の働きを抑える効果があり、高血圧を予防するとも言われています。

緑茶に含まれるテアニンの効果的な抽出方法
テアニンを効果的に抽出するには低温抽出がよいようです。
温度が高い抽出（煮出し抽出）などはカテキンの抽出を高めてしまうため注意が必要です。
つまり、低温抽出することによりカテキンが少ないテアニンが豊富な緑茶を飲むことが出来ます。
飲むときは水出し茶を常温に戻すか温めて飲むようにしましょう。
リラックス効果が高まります。

ちなみに玉露やかぶせ茶など日光をさえぎった状態で栽培したお茶の葉にはテアニンが豊富に含まれています。
（逆にカテキンの割合が少ない。）
少々値段は張るけれどもテアニンを体一杯に取り入れたいならこれらのお茶を低温抽出で飲んだりするのもよいかもです。

そして…

水出し緑茶にはエピガロカテキンが一杯！

今もっとも注目されているカテキン…それがエビガロカテキンです！！

緑茶には大きく分けて以下の4つのカテキンが含まれています。

エピガロカテキンガレート（EGCG)
エピガロカテキン（EGC)
エピカテキンガレート（ECG)
エピカテキン（EC)
※カテキンとはポリフェノールの一種です。

このカテキンの内、エピガロカテキン（EGC)には免疫細胞のマクロファージを強化するというとんでもない働きがあることが判明したとか！？

マクロファージとは
白血球の一つであり、アメーバ状の食細胞。貪食細胞（どんしょくさいぼう）とも言い、死んだ細胞やその破片、体内に侵入した細菌やウイルスなどを食するほか、抗原提示細胞としての働きを持つ。
またマクロファージはNK細胞（ナチュラルキラー細胞）やヘルパーT細胞から産生されるIFN-γ（インターフェロン）-γを浴びると、活性化マクロファージとなり貪食能力がより強力となります。その結果IFN-α、βが分泌、ウイルスの増殖を防ぐことが可能となります。