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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年04月13日
A072・「ひとごと」でない、高齢者の「転倒」(1)
1、他人事でない、高齢者の「転倒」

日頃、不自由なく歩いている人は「転倒」を「自分のこと」として実感していないでしょうが、「65歳以上の高齢者の約1/3が1年間に1回あるいはそれ以上、転倒経験がある」という統計データを示されたらどう思うでしょうか。

このブログでも「転倒」の話題を取り上げてきました。
家の中での転倒、殊に階段での転倒による重大事故は従来から意識して注意もしてきましたが、家庭内の転倒事例では階段よりも居間での事故が格段に多いこと、屋内・屋外を問わず、段差がないなど普通の場所での転倒が以外に多いことを知りました。

A072・ 高齢者は転びやすい、重大事故になり易い
https://fanblogs.jp/hapise/archive/73/0 ご参照下さい

高齢者の転倒について、より幅広く、より注意深く見ていくことが大切だと思わせられます。

日頃、よく歩いていて足腰には多少自信(慢心?)を持っている自称元気な高齢者K氏が、極く普通の道路を歩行中に転倒した事例について以前書いた記事を読み返してみました。

K氏は近郊の里山や所謂登山とまでは言わない程度の低い山などによく出かけます。週3、4日の散歩とか、所用で出かける際なども出来るだけ歩くよう心がけています。

山道を歩きながら、「同じコースでも何年か前より時間が掛かるようになった」とか、「疲れやすくなった」と言っていますが、体力の衰えを特段気にしているようでもありません。

ところが先日、街中の道路を歩行中に、何もない所で前のめりに転倒してしまいました。当人にとっては考えもしない珍事であったに違いありません。

曰く「横断歩道の数m程手前に行ったとき、信号が青になったので少し急いで進行方向左側に曲がって横断歩道に入った。その時、何がどうなたのか?身体が前のめりになったようだ。

姿勢を立て直そうとする感覚はあったが、そのまま地面に倒れ込み両手と膝頭が舗装面に衝突した。」

「バランスを崩した瞬間にハットしたが身体が咄嗟に反応せず、どうすることも出来ずに人前で無様な格好を呈した。

何故こんな事になったのか?と一瞬思いながら立ち上がり、歩道に戻った。状況を確認したが膝頭を軽く擦りむいただけで大事なし。ホット一息ついた。」

「何故転んだりしたのか?」当人にとって全く意外な出来事だった。
躓くようなものは何もない。步道の縁石は低くほとんど段差はない。
目眩した訳けでもない。
歩道から横断歩道に直角に左に曲がる際、内側の左足の底が地面をこすりブレーキがかかって、身体が前方に倒れた様だ。

「歩くときに足が十分に上がっていなかった」のが原因だ。と結論した。

「顔を打たないで良かった。」と安堵した。顔面を打つと目、鼻、口(歯)など思わぬ怪我になりうる。両手をしっかり地面についたので難を逃れ得た。ポケットに手を入れて歩かないことは何時も鉄則にしているので、それが幸いした。

日頃何かと歩くことが多く、特に不自由を覚えないけれども、やはり、知らず知らずのうちに「足が十分に上がらない」様になっていることを自覚させられた。

その後、注意して自分の歩きをチェックしてみると、時々靴底が地面をこする様な歩き方をしていることを確認した。

遡って考えてみると、数年来、靴先が地面に引っかかることがあったり、靴底が地面をこする様なことがあったように思い出される。

一方、転倒は防ぎ得なかったが、咄嗟に両手が出て怪我を大きくしない防御姿勢をとることが出来ていた。ポケットに手を入れていたら、別の結果を招いていただろう。歩行時はポケットに手を入れない様に意識して励行してきた効果があったと自賛している。

「小事」を体験し、そこから教訓を得て、「大事」を未然に防ぐように致したいと思った次第。と同時に、

「人間は一度はこうと思っても、時が経てば忘れていくもの。折々に復習することが必要だ。と、自戒している。」と、K氏は語ってくれました。(続く)
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