2012年04月06日
A065「腹周り」のメジャーと「赤道の周り」
1、激やせで切り詰めたベルト
20年ほども前のことです。50歳代半ばで、毎日忙しく会社勤めをしていました。それまでお医者さんとはほとんど無縁でしたが、何となく疲れっぽくなり、駅の階段が苦になるようになりました。
「忙しさのせいだろう」位に思っていましたが、家族が異常に気づき、病院で診てもらうように強く言われていました。スケジュールをやり繰りして会社近くの病院に行ったところ糖尿病と診断され、直ぐに入院するように言われました。
改めて自分を見詰めると体重は正常時から10数キロも減って、すっかり痩せてしまっていることに気付きました。
ずぼんはだぶだぶで、ベルトは10cm程(正しくは13cm)切り詰めるといった有様でした。以後、糖尿病と向き合っての長い生活が続きました。最近数年間、インスリン注射を始めてからは血糖値も正常近くにコントロール出来るようになり、体重も主治医の先生に指示された値に迄戻って、ベルトは昔のサイズに戻りました。
短くて使えなくなってしまったベルトが、私が糖尿病と向き合って辛い日々過ごした頃の思いを凝縮した証拠品として残りました。
食事の制限と運動強化と経口薬での治療に辛い日々を送っていた頃の、思い出したくはないけれど決して忘れてはいけない当時の大切な証拠品です。
見ていると、当時の追い詰められた気持ちが鮮明に思い出されます。
20年ほども前のことです。50歳代半ばで、毎日忙しく会社勤めをしていました。それまでお医者さんとはほとんど無縁でしたが、何となく疲れっぽくなり、駅の階段が苦になるようになりました。
「忙しさのせいだろう」位に思っていましたが、家族が異常に気づき、病院で診てもらうように強く言われていました。スケジュールをやり繰りして会社近くの病院に行ったところ糖尿病と診断され、直ぐに入院するように言われました。
改めて自分を見詰めると体重は正常時から10数キロも減って、すっかり痩せてしまっていることに気付きました。
ずぼんはだぶだぶで、ベルトは10cm程(正しくは13cm)切り詰めるといった有様でした。以後、糖尿病と向き合っての長い生活が続きました。最近数年間、インスリン注射を始めてからは血糖値も正常近くにコントロール出来るようになり、体重も主治医の先生に指示された値に迄戻って、ベルトは昔のサイズに戻りました。
短くて使えなくなってしまったベルトが、私が糖尿病と向き合って辛い日々過ごした頃の思いを凝縮した証拠品として残りました。
食事の制限と運動強化と経口薬での治療に辛い日々を送っていた頃の、思い出したくはないけれど決して忘れてはいけない当時の大切な証拠品です。
見ていると、当時の追い詰められた気持ちが鮮明に思い出されます。
血糖値が急激に悪化し、感染症の恐怖がちらつくようになって、
「このままではいけない!と感じて、セカンドオピニオンを求めて糖尿病センターのある病院を訪れました。
診断いただいたセンター長先生の適切な、かつ丁寧な説明に納得して経口薬からインシュリン注射の治療に切り替えた結果、合併症発症の危機を直前で避けることが出来て胸をなで下ろし、以後適度な食事と運動で体調が戻って来ました。
不健康なまでに痩せていた頃、体力、気力が低下していることを自分で感じていました。インスリン治療に変えたことで、症状も、それに伴う体調も改善の傾向に転換出来て、2年ほどかけて徐々に回復し、その後、ほぼ安定した状態を維持出来ています。
健康の有り難さを身をもって実感し、感謝の日々を送っています。
糖尿病とこの先長く付き合っていくコツは「我慢、我慢」で辛さを耐えようとするのではなく、「前向きの楽しみの中での節制」を続けていくことだと、今までの体験の中から学びました。
今は短くて使えなくなったベルトが「人は”喉もと過ぎれば熱さを忘れるもの”。今度こそこその轍を踏まないように!」と私に話しかけて来るのです。
2、腹回りのメジャーと赤道の周り
「地球の赤道に沿ってヒモを巻き、これを1メートル持ち上げて一回りさせると何メートル余分に必要か」
こんな昔のクイズを思い出しました。(「実際にどうやってヒモを地面、水面から1メートルに保つの?赤道には山も川も海もある」などと言わずに、単純に地球は球体と考えてのことと理解しましょう)
答えは僅か6,28メートル。半径の増えた分だけが問題で、全体の大きさには関係ない!
確かめてみましょうか。
「地球の半径Rメートル、そして、ヒモを地上からrメートル離してぐるっと赤道を一回り
するとき、ヒモの長さは地面を巻くときよりもAメートル長くなる」としましょう。
・赤道の長さは2×3,14×R・・・(1)
・rメートル地上から離した時に要するヒモの長さは2×3,14×(R+r)・・・(2)
・(2)ー(1)
A=2×3,14×(R+r)ー2×3,14×R
=2×3,14×r
r=1mの時 A=2×3,14×1=6,28m
となるので、「物の大きさには関係なく、半径の増えた分だけが関係する」という訳ですね。
地球のように大きくても(因みに、地球の半径は6300km;長径=短径と見なす)、ゴルフのボールでも答えは同じになるのですね。
私の体(腹部)を断面が円と見なすと、
痩せて円周が13センチ短くなったということは(-13cm=3,14*d ) (d=-4,1)
直径で4,1センチ減った(痩せる前にぴったりだったズボンと腹の間に約4センチの隙間が出来た)計算になります。
身長166センチ、体重64キロの時と50キロそこそこの時の違いです。
痩せていた当時の写真を見ても、見るからにギスギスしていて不健康そのものです。
生気がありません。何と言っても「健康第一」と思い知らされました。
健康に戻ってきたことに感謝し、これからも健康でありたいと願って日々を過ごしております。
「このままではいけない!と感じて、セカンドオピニオンを求めて糖尿病センターのある病院を訪れました。
診断いただいたセンター長先生の適切な、かつ丁寧な説明に納得して経口薬からインシュリン注射の治療に切り替えた結果、合併症発症の危機を直前で避けることが出来て胸をなで下ろし、以後適度な食事と運動で体調が戻って来ました。
不健康なまでに痩せていた頃、体力、気力が低下していることを自分で感じていました。インスリン治療に変えたことで、症状も、それに伴う体調も改善の傾向に転換出来て、2年ほどかけて徐々に回復し、その後、ほぼ安定した状態を維持出来ています。
健康の有り難さを身をもって実感し、感謝の日々を送っています。
糖尿病とこの先長く付き合っていくコツは「我慢、我慢」で辛さを耐えようとするのではなく、「前向きの楽しみの中での節制」を続けていくことだと、今までの体験の中から学びました。
今は短くて使えなくなったベルトが「人は”喉もと過ぎれば熱さを忘れるもの”。今度こそこその轍を踏まないように!」と私に話しかけて来るのです。
2、腹回りのメジャーと赤道の周り
「地球の赤道に沿ってヒモを巻き、これを1メートル持ち上げて一回りさせると何メートル余分に必要か」
こんな昔のクイズを思い出しました。(「実際にどうやってヒモを地面、水面から1メートルに保つの?赤道には山も川も海もある」などと言わずに、単純に地球は球体と考えてのことと理解しましょう)
答えは僅か6,28メートル。半径の増えた分だけが問題で、全体の大きさには関係ない!
確かめてみましょうか。
「地球の半径Rメートル、そして、ヒモを地上からrメートル離してぐるっと赤道を一回り
するとき、ヒモの長さは地面を巻くときよりもAメートル長くなる」としましょう。
・赤道の長さは2×3,14×R・・・(1)
・rメートル地上から離した時に要するヒモの長さは2×3,14×(R+r)・・・(2)
・(2)ー(1)
A=2×3,14×(R+r)ー2×3,14×R
=2×3,14×r
r=1mの時 A=2×3,14×1=6,28m
となるので、「物の大きさには関係なく、半径の増えた分だけが関係する」という訳ですね。
地球のように大きくても(因みに、地球の半径は6300km;長径=短径と見なす)、ゴルフのボールでも答えは同じになるのですね。
私の体(腹部)を断面が円と見なすと、
痩せて円周が13センチ短くなったということは(-13cm=3,14*d ) (d=-4,1)
直径で4,1センチ減った(痩せる前にぴったりだったズボンと腹の間に約4センチの隙間が出来た)計算になります。
身長166センチ、体重64キロの時と50キロそこそこの時の違いです。
痩せていた当時の写真を見ても、見るからにギスギスしていて不健康そのものです。
生気がありません。何と言っても「健康第一」と思い知らされました。
健康に戻ってきたことに感謝し、これからも健康でありたいと願って日々を過ごしております。