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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2015年10月08日
A468・宇宙から日本を見ると・・(3)教育危機
(前回)
1、テレビで台風の渦を見るように
2、食料危機と隣りあわせなのに!
3、エネルギー源もほとんどが外国産
4、今の学校教育では人的資源も輸入依存になるのでは!?
4-1 人口減少は日本人への警鐘?

(今回)
4-2教師、校長の心の問題

(1)「いじめ自殺」を「心」で受け止てほしい

・一人の中学生がいじめを苦にして自殺した。
・生徒は担任教師との連絡ノートに「SOS」を何度も繰り返し書きこんだが、
 担任教師はこの生徒に寄り添うことをしなかった。
・事件が表ざたになった当初、学校は隠ぺいを第一とし、乃至は沈黙を決め込もうとする印象が強かった。
・マスコミは連日事細かに報道していたが、やがて、すっかり鳴りを潜めてしまった。
・この事件を「いじめ自殺」再発防止に結び付ける主管は当の中学校なのだろうか?所轄の教育委員会なのだろうか?
事の真相、責任の有無、再発防止の具体策などを明確にして、公表したのだろうか。
・「あの一件はどうなった?」
ご多分に漏れずお蔵入りなのだろうか?
この度もまた、「人の噂も四十九日」の格言が生きるのだろうか?

「現在どの様な扱いになっているのか」をマスコミの何処かが調査して報道してほしいと願います。
このまま風化させてはならない!と強く思うのです。

(2)「生徒と接っすること」が教師の「主」業務であるはず

私は学校部外者で、直接見聞きするのではなく、新聞テレビの報道から推測しているのですが、「人材育成の場」としての意味合いを見失っているような学校が多くなっている様に思えてなりません。

(イ)教師が「主」とする職責は「生徒と接っすること」で、他の作業は「従」のはずですが、それが大きく逆転しているようです。
管理資料、報告書の作成とかに追われたり、ごねる親との対応や未払い給食費の徴収まで課せられていると聞き、唖然とします。

(ロ)教師は、「従」の作業が期日に遅れるとマイナス評価されるので、生徒一人一人のごたごたに時間をとられないようにしているらしい?
いじめに苦しんでいる生徒がいても、見ても見ぬふりをしているのではないか?
1クラスが30名〜40名程度の少人数で、担任は生徒を見る気があれば、クラスの一人一人がどんな状態であるかを知らないはずがない!

主導権争いとか妬みとかによる反目や意地悪は、人間の本姓に依るものであり、あって当たり前です。様々に経験しながら生徒はたくましく成長していく訳です。もし仮に、全く波風のない無風が続いたならば、温室育ちの、世の荒波に抗し得ない人間になってしまいます。

問題は寒風、嵐の程度です。教師、校長は生徒の一人一人を常々見守って、適切に指導誘導することが学校教育の「主」の責務であり、これに勝るものはないはずです。

(ハ)校長、教頭は
「生徒と共に」ではなく、
担任が「主」の職責を果たせるように尽力するのでもなく、
教育委員会様第一など「外向き」になっている様に見えるのです。
事件が起こった時は、「生徒への思い」ではなく、「学校の体裁」「自己保身」に意識が向いている様に見えるのです。

生活収入を否定するつもりはないけれど、教育者としての自覚を感じられない言動が事件の度に見せつけられ、やりきれない思いにさせられるのです。

(不幸にもいじめ自殺などと言う生徒の事故が起こった際、毎度のように学校は隠ぺい体質をさらけ出し、事実が明るみに出されると前言撤回するという不謹慎を繰り返します。これが今の学校の平均的な体質だと思わせられるのですが如何でしょうか?)

小・中学校で生徒数が千数百人のマンモス学校は少なくなって、数百人以下の学校が多いようです。校長、教頭はどれ程の生徒の顔と名前を覚えているのだろうか?覚えようとしているのだろうか?と思わされます。

どの学年、どの学級にどの様な問題があるのか、問題アリの生徒はどうか!などを自らの目で見ようとしているのだろうか?などと思ったりします。

事件後の対応、発言を新聞・テレビで見る限りでは「生徒への愛情」は感じられず、「保身」ばかりが目立つ様に思います。

「担任から報告がなかったので、知らなかった」との校長発言記事を見て、びっくりしました。
(これが発言通りであるならば)一般社会の感覚では管理者失格だと思います。

己が日常行動することなく、アンテナを張り巡らすことなく、個室に居座って、届いた報告がすべて。校長はこれで良いのですか?
今の教育の現場は、こんな発言がまかり通るような状態なのでしょうか。

(ニ)教育委員会は上から目線で、過大の管理作業を学校に押し付け、「生徒の成長の場」であるべき学校を「教育サラリーマンの職場」に堕しているのではないか?こんな思いをしています。

現場の先生は終日生徒と共に過ごして泣いたり笑ったりすべきものを、雑用を持ち込んで阻害しているのではないか。と思うのです。

「教師は生徒と共に過ごす」という「主」の業務よりも重要だ!と言い切れるものがどれほどあるだろうか?
学校現場に求める作業と所要時間をリストアップして、必要度をチェックしてほしいと思います。

(ホ)生徒は一人一人性格も違い、成長の程度も違います。どんどん変わってもきます。指導の仕方一つで大きな違いが出てきます。
喧嘩もするし、いじわるもする。泣いたり笑ったり、悩んだり、苦しんだり、己の経験を踏まえて、級友たちの様々な事例と関わり、その体験を踏まえて成長していきます。
一人一人を、その時その時を、先生は愛情を持って見つめ、時に手助けする。
これが理想ですが、現在は全く違うような印象を受けています。

(イ)〜(ニ)のために、生徒への的確な指導が望みえない状態になっているのではないでしょうか。
如何に熱心な先生でも、押し付けられた管理業務の片手間にでは、とても出来ることではないことは明らかです。

このままでは、いじめ自殺はなくならないように思われます。
「再発防止に全力をつくす」などと無機質な発言を続ける学校管理者には
「具体的に、こうしていく!」という決意と5W1Hを即刻提示する様に迫り、その実行を監視する外圧が必須だと思います。
この気概が全く伝わってこない学校が多いのが現状のような印象受けます。

学校が「教育サラリーマン」の職場でなく、「生徒の成長の場」であるために、
先ずは隗より始めよ!で
現場の先生から(イ)の「従」の作業を外し、「主」に注力すことを断行してほしいと願うのです。

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