2012年03月10日
A038 糖尿病での失敗体験(1)
1、初期の段階で十分に対応しておけば・・
健康診断で尿糖が+から++になって、「糖尿病に気をつけてください」と言われていた頃、所謂糖尿病予備軍時代にしっかり対応しておけば、多分かなり高い確率で糖尿病を回避できたのでしょうが、真の怖さも知らず、自覚も不足していていました。
「仕事が忙しい」とか「付き合いだから仕方がない」などと理由を作っては自分をなだめようとしていました。
「食べたいものも食べずに、何のための人生か」などという無責任な野次馬の言に耳を貸したりしていました。
この時期は、自覚症状がないこともあって、「初期のうちに十分な対応をしなければ・・」と思いながらも、ズルズルと不摂生を繰り返していました。
数年して、そのむくいは確実にやって来ました。
この間、工場勤務から東京の本社勤務となって生活環境は一変しましたが、忙しいことには変わりなく、社外との付き合いもあって、規則的な生活とは縁遠いものでした。
疲れやすくなり、地下鉄の階段を上るのも負担に感じる様になりました。喉の渇きを覚えもしました。自分では気付かなかったのですが、痩せてきたことに家族が気付き、病院行きを強く進められました。
スケジュールの合間を見て診断を受けたところ「糖尿病」と診断され、即時入院する羽目になったのです。初めての血液検査でA1cとか血糖値やらが異常に高く、ケトン値とか、あれこれ説明されて「直ぐに入院が必要です」と、ほとんど命令口調でした。
職場にも大変な迷惑をかけることになり、何度か警告を受けながら、気にはしながらも実質的には放置してきた結果が、自分だけではなく周辺にあらぬ迷惑をかけることになってしまって、己の至らなさを改めて思い知らされたのです。
かの有名な言葉の如く、重荷を背負って以後の人生を歩むことになりました。
徳川家康の遺訓と言われる言葉です。遅まきながら座右の銘としました。
徳川家康公遺訓
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、
勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。
己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。 (続く)
(参考)
血糖検査ではA1C(%)と血糖値(mg/dl)とが併用される
(1)A1C(%)は糖尿病の状態を監視する主要な指標で、血液中の糖の一カ月程の平均値%を示す。「ヘモグロビンA1C」といい、標準は5,6%以下とされる。病院など検査部門での採血・解析を要する。これに対して
(2)血糖値(mg/dl)は測定時の瞬時値で、食前・食間・食後で大きく変化する。正常範囲は65〜109とされる。個人でも簡単に検査できる。
朝食前の空腹時とか食後2時間などの瞬時値として測定される。これに対して1か月とか2カ月といった長期的な期間の平均的な状態を見る指標としてA1c(%)が重用される。)
健康診断で尿糖が+から++になって、「糖尿病に気をつけてください」と言われていた頃、所謂糖尿病予備軍時代にしっかり対応しておけば、多分かなり高い確率で糖尿病を回避できたのでしょうが、真の怖さも知らず、自覚も不足していていました。
「仕事が忙しい」とか「付き合いだから仕方がない」などと理由を作っては自分をなだめようとしていました。
「食べたいものも食べずに、何のための人生か」などという無責任な野次馬の言に耳を貸したりしていました。
この時期は、自覚症状がないこともあって、「初期のうちに十分な対応をしなければ・・」と思いながらも、ズルズルと不摂生を繰り返していました。
数年して、そのむくいは確実にやって来ました。
この間、工場勤務から東京の本社勤務となって生活環境は一変しましたが、忙しいことには変わりなく、社外との付き合いもあって、規則的な生活とは縁遠いものでした。
疲れやすくなり、地下鉄の階段を上るのも負担に感じる様になりました。喉の渇きを覚えもしました。自分では気付かなかったのですが、痩せてきたことに家族が気付き、病院行きを強く進められました。
スケジュールの合間を見て診断を受けたところ「糖尿病」と診断され、即時入院する羽目になったのです。初めての血液検査でA1cとか血糖値やらが異常に高く、ケトン値とか、あれこれ説明されて「直ぐに入院が必要です」と、ほとんど命令口調でした。
職場にも大変な迷惑をかけることになり、何度か警告を受けながら、気にはしながらも実質的には放置してきた結果が、自分だけではなく周辺にあらぬ迷惑をかけることになってしまって、己の至らなさを改めて思い知らされたのです。
かの有名な言葉の如く、重荷を背負って以後の人生を歩むことになりました。
徳川家康の遺訓と言われる言葉です。遅まきながら座右の銘としました。
徳川家康公遺訓
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、
勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。
己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。 (続く)
(参考)
血糖検査ではA1C(%)と血糖値(mg/dl)とが併用される
(1)A1C(%)は糖尿病の状態を監視する主要な指標で、血液中の糖の一カ月程の平均値%を示す。「ヘモグロビンA1C」といい、標準は5,6%以下とされる。病院など検査部門での採血・解析を要する。これに対して
(2)血糖値(mg/dl)は測定時の瞬時値で、食前・食間・食後で大きく変化する。正常範囲は65〜109とされる。個人でも簡単に検査できる。
朝食前の空腹時とか食後2時間などの瞬時値として測定される。これに対して1か月とか2カ月といった長期的な期間の平均的な状態を見る指標としてA1c(%)が重用される。)