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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2013年04月13日
A265「介護する人」と「介護される人」(2)
3、介護する人も、される人も、共に高齢化が進む

「老老介護」とか「老老看護」とかいう言葉がよく使われます。否応なく介護する立場に置かれた人は自虐的に使い、行政者や評論家達は便利な言葉として使っているようです。

一般に、高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)によって次のように区分されるとか。即ち、

「高齢化社会」; 高齢化率が7%〜 14%
「高齢社会」;    同   14%〜 21%
「超高齢社会」;   同   21% 〜

日本は、国勢調査の結果
1970年(昭和45年)調査では(7.1%)で高齢化社会、
1995年(平成7年)調査では(14.5%)で高齢社会となって、
また、
2007年(平成19年)人口推計では、(21.5%)で超高齢社会となっています。

この様に呼び分けることに何の意味があるのか分かりませんが、高齢化の比率がどんどん高くなっていることは確かです。


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「少子高齢化社会」という言葉もありますね。日本の人口構成が逆ピラミッド状と表現されるように、日本の将来を担う子供、若者、その親世代、働く世代に対して、現役を引退した世代の割合がどんどん増えている訳です。

日本の人口は2010年の1億2千8百万から既に減少しはじめて、何年か先には1億人を切り、2060年8千6百万と推計されています。更に、昭和初期と同程度の6千万人位まで落ち込むのでしょうか。因みに江戸時代の人口は3千万人位だったとのことです。

成り行き任せのままに小国への道を辿るのか、1億前後の精鋭国家を目指すのか!
政治行政からはその為の国家設計の熱気は伝わってきませんし、私たち国民一般にはバブル以前の温室気分が根強く残っているのか、国の行く先を空気があまり感じられないように思います。

政治も行政も、そして私たちも、毎度お馴染みの「先送り」で当面の苦労は避け、美味しい果実だけをつまみ食いしていると日本は間違いなく衰退していくのではないでしょうか。

日本全体の問題として取り組むベキことは誰もが十分承知のはずなのに、あれもこれもが「自己本位」のエゴで舵取りされているように思えてなりません。

自分がそうであるように、多分、大方の人は同じだろうと思います。
人間とはこういう本質的な面があるのだと思います。

「シルバー民主主義」という言葉があると聞きました。
高齢化が進み、票田が大きくなって、政治家は(自分の選挙対策として)高齢者を重視した政策を打ち出さなければならなくなり、現役労働者である若年・中年層よりも、引退し年金を受け取っている高齢者を優遇せざるを得ないという政治状況になりつつある。と言うのです。

こんな状態で問題の本質に踏み込まずにい続けると、介護する人も、される人も、共に高齢化がどんどん進み、悲劇的な状態の深刻度が増すばかりです。

「老齢者介護の為に介護する人とその家族の人生を破壊することがあってはならない」
という「原則」が世間共通の合意となりうるでしょうか?

(1)政治行政は立法、政策面で認知・対応が徹底されるように!
(2)介護する人は自分に悔いを残さぬように、しかし、自分と自分の家族のあたら犠牲にすることのないように!
(3)世間が無責任なうわさ話をながすことなく、同じ「原則」のもと、援助する隣人であるように!

「姥捨て山」の昔話が、現実の問題を考えるときの指導書であるように思えてきます。(続く)




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