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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2013年04月10日
A264・「介護する人」と「介護される人」(1)
1、「健康」と「介護」

我が身の健康を求めることが、豊かで、実りある人生を送るための第一の基本ではありましょうが、一方、親、夫婦、子供、兄弟など家族の介護という現実が比重を高めてきています。

介護する人、介護される人が共に確実に高齢化していく中で、
1ー1、自分の健康をどう求めるか
1ー2、自分が介護する立場での心の持ちようは?
1ー3、自分が介護される立場になるとき、周囲に迷惑をかけない為の心づもりは?

何れも、おいそれと結論が出ることではありませんが、自分なりに立ち向かい、これからのことには出来るだけの準備を進めて行きたいと思います。


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2、現実に接して

(1)「シュミトモ」(同好会の仲間達)と話していると、親の介護と自分の高齢化がよく話題になります。

お互い気心が知れあった同志で、ざっくばらんに家の事情を話し合います。親身になって自分の体験を話して相談にのったり、話題提供者は話すことで気持ちが和らいだりするようです。

介護は長期戦ですので、自分だけで悩んでいてはストレスが増すばかりです。誰かに聞いてもらい、共通の話題として話し合うことはとても大切だと思わせられます。

自分では若いと思いながら謙遜気味に「老老介護!をしている」などと誰かが言うと、年長者が「何言うの、その若さで!」と合いの手を入れます。話している人に、一時的であっても肩の荷が軽くなったような表情が見られます。

(2)「ブロトモ」(お互いにブログを訪問しあっている同志)から紹介されたものを編集した事例です。

「夫(90)は転倒、大腿骨骨折のベッド生活から余病を併発し、認知症も進んで寝たきりです。5年間、妻である私(85)が介護してきましたが、自分がリューマチ悪化で救急車で運ばれ入院してしまいました。」

妻が話しを続けます。
「息子(60歳)が代わりに父親を見ることになりました。息子も随分頑張ったのでしょうが、”疲れた”と言ってケアマネージャーに父親の施設入所を依頼しました。
ところが、”空きがない”との理由で何処にも入れません。

全ての負担が息子にかかりました。施設に入所さえ出来ていたなら!・・・
炊事、毎度の食事の世話、後片付け、薬を飲ませ、掃除、洗濯、入浴させ、着替え、寝床、排便の世話、・・・昔気質の夫(世話する息子の父親)は自我が強く言うことを聞かない、ヘルパーを受け入れない・・・

息子の目は輝きを失っていきました。虐待が始まりました。しかしケアマネージャーの目には届きませんでした。遂に傷害事件に迄なってしまいました。」


小柄な80才台半ばの母親が病床で「私が無力なばっかりに、あの子にとんだ苦労をさせてしまいました。」と、声を絞るようにして語ったそうです。流れる涙もなかったようです。

妻が夫を介護する「老老介護」の家庭でした。
介護する人が介護疲れ、心労もあってか?自らも病に伏してしまって、この場合は息子さんが両親の介護をすることになった事例です。

仕事を辞めて実家に戻ったのか、息子と言っても定年前後の年齢で、彼の家族がどうだったのか不明ですが、親の介護で人生を壊されてしまいました。

今でも決して珍しくないケースであるようにも思いますし、これからの日本ではより多く見られる様になると思われます。

「福祉」とか「介護」とかを今迄のように「言葉」として操るのではなく、矛盾だらけの「対策」でもなく、行政にしても、報道にしても、何れは当事者になるかも知れない市民一般も、根底から考えを改めるような社会的な合意が必要なのではないだろうか?との思いが高まります。

勿論、今すぐ具体的に結論づけるなど出来そうにありませんが、漠然と次のような感じを抱いています。

(1)親世代の介護の為に子世代の生活、人生を乱すべきではない。
当事者の私財と許す限りの社会資源で自己対応するか社会施設に入るかなど、親世代で完結させることが原則!?

(2)子世代は自分と家族の生活を第一に守る。これを犠牲にして迄、親に尽くそうとするのは筋違い!と考えたい。

(3)世間は(2)の考えを「是」とする様になれないだろうか! (続く)




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