2012年03月08日
A036 糖尿病とメタボ(1)
人は、生命を維持するために食べます。太古の昔から食料を得るための闘争を続けてきました。
従って、必要なものを必要な量だけ食べるというDNAを持っているはずなのに、何時の頃からか現代人は「メタボリックシンドローム」なる言葉を生み出すようなバランスを欠いた不摂生な生活を送る様になってしまいました。
メタボなどという言葉が生まれたのは20数年前のことで、今では「飽食と運動不足による肥満」と同義語のような感覚で一般的に使われています。
メタボと糖尿病について、先ずメタボについて考えてみました。
1、1、メタボリックシンドローム(代謝症候群)とは?
2、地球はどれほどの人口を食べさせていけるか
従って、必要なものを必要な量だけ食べるというDNAを持っているはずなのに、何時の頃からか現代人は「メタボリックシンドローム」なる言葉を生み出すようなバランスを欠いた不摂生な生活を送る様になってしまいました。
メタボなどという言葉が生まれたのは20数年前のことで、今では「飽食と運動不足による肥満」と同義語のような感覚で一般的に使われています。
メタボと糖尿病について、先ずメタボについて考えてみました。
1、1、メタボリックシンドローム(代謝症候群)とは?
2、地球はどれほどの人口を食べさせていけるか
1、メタボリックシンドローム(代謝症候群)とは?
「内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいう」と説明されています。
肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧の4つの病態を称して「死の四重奏」とも言われています。
所謂先進国ではこの様な症状が蔓延している一方で、地球の人口の70億人の1割以上は飢餓状態にあり、毎年1500万人もの餓死者が出ている報じられています。
日本でも、ほんの数十年前、敗戦後の困窮時代があって餓死者も出ました。私たちの親の世代は子供のための食料を求めて骨身を削りました。驚異的な復興を果たした日本では、一億総中流とやらの意識が広がって、温室ぼけに浸ってしまいました。
この様な事態を忘れ、或いは思いが至らない暮らしをする所に「飽食と運動不足による肥満型メタボ」の原点があるように思います。
2、地球はどれほどの人口を食べさせていけるか?
凡そ15万年前にホモサピエンスが誕生して以来、人類は生きるために狩猟をし、農耕を始めるなどして進化してきました。
今から200年程前、西暦1800年頃、世界の人口は約10億人でしたが20世紀後半になって爆発的に増加し、2012年に70億人突破という試算があります。
世界の人口増加の軌跡 (Wikipedia「世界人口」)
1802年 10億人
1927年 20億人 (125年)
1961年 30億人 ( 34年)
1971年 40億人 ( 10年)
1987年 50億人 (16年)
1999年 60億人 (12年)
2008年 66,6億人
(2012年 70億人) (13年)
今、地球は砂漠化が進み、温暖化が進んで荒廃の道を歩んでいると言われます。世界の人口の増加は10億から20億までは125年かかったのが、20世紀後半からは10〜10数年毎に10億人ずつ増加しています。
地球はどれほどの人を食べさせていけるのでしょうか?
ある試算では1人1日3500Kcalとして50億人といいます。前提条件の置き方で結果は大幅に異なるでしょう。この試算程度の量を食べる様な生活では、もう既に全人口を食べさせていけません。
生活の文化、技術をどう見たのか? 成人の基礎代謝量1400〜1600kcal/日に対して3500kcalとしたのは何故か? などなど問題点は残りますが、余裕がない領域に近づきつつあると見るのが妥当なようです。
現実はいかに? 現在、地球上の人類70億人弱。慢性の饑餓に見舞われている人口は8,5億人、餓死者は年間で1500万人に及ぶと言われます。
一方で、裕福な飽食の暮らしをしている国では(人類の5分の1程度らしい)メタボとか糖尿病とかの所謂エネルギー過剰摂取に原因する健康障害がクローズアップしています。
所謂先進国の傲慢がこのまま続くのか、新興国が力を増して来るのか?
世界の食糧事情から見て、「飽食と運動不足による肥満型メタボ」が増えるような社会は存在し得なくなるようにも思えます。(続く)
「内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいう」と説明されています。
肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧の4つの病態を称して「死の四重奏」とも言われています。
所謂先進国ではこの様な症状が蔓延している一方で、地球の人口の70億人の1割以上は飢餓状態にあり、毎年1500万人もの餓死者が出ている報じられています。
日本でも、ほんの数十年前、敗戦後の困窮時代があって餓死者も出ました。私たちの親の世代は子供のための食料を求めて骨身を削りました。驚異的な復興を果たした日本では、一億総中流とやらの意識が広がって、温室ぼけに浸ってしまいました。
この様な事態を忘れ、或いは思いが至らない暮らしをする所に「飽食と運動不足による肥満型メタボ」の原点があるように思います。
2、地球はどれほどの人口を食べさせていけるか?
凡そ15万年前にホモサピエンスが誕生して以来、人類は生きるために狩猟をし、農耕を始めるなどして進化してきました。
今から200年程前、西暦1800年頃、世界の人口は約10億人でしたが20世紀後半になって爆発的に増加し、2012年に70億人突破という試算があります。
世界の人口増加の軌跡 (Wikipedia「世界人口」)
1802年 10億人
1927年 20億人 (125年)
1961年 30億人 ( 34年)
1971年 40億人 ( 10年)
1987年 50億人 (16年)
1999年 60億人 (12年)
2008年 66,6億人
(2012年 70億人) (13年)
今、地球は砂漠化が進み、温暖化が進んで荒廃の道を歩んでいると言われます。世界の人口の増加は10億から20億までは125年かかったのが、20世紀後半からは10〜10数年毎に10億人ずつ増加しています。
地球はどれほどの人を食べさせていけるのでしょうか?
ある試算では1人1日3500Kcalとして50億人といいます。前提条件の置き方で結果は大幅に異なるでしょう。この試算程度の量を食べる様な生活では、もう既に全人口を食べさせていけません。
生活の文化、技術をどう見たのか? 成人の基礎代謝量1400〜1600kcal/日に対して3500kcalとしたのは何故か? などなど問題点は残りますが、余裕がない領域に近づきつつあると見るのが妥当なようです。
現実はいかに? 現在、地球上の人類70億人弱。慢性の饑餓に見舞われている人口は8,5億人、餓死者は年間で1500万人に及ぶと言われます。
一方で、裕福な飽食の暮らしをしている国では(人類の5分の1程度らしい)メタボとか糖尿病とかの所謂エネルギー過剰摂取に原因する健康障害がクローズアップしています。
所謂先進国の傲慢がこのまま続くのか、新興国が力を増して来るのか?
世界の食糧事情から見て、「飽食と運動不足による肥満型メタボ」が増えるような社会は存在し得なくなるようにも思えます。(続く)