2012年10月16日
A205・師が残してくれた「交流の輪」
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1、全く思いがけない知らせ
所属している植物同好会10月例会のコースを下見して帰宅し、記録を整理しているところに会を主催・指導されて来られた先生の訃報が届きました。
昨年末まで現地でご指導くださっていたのですが、今春から「体調芳しからず」とのことで講師をご辞退されていました。
何分にも92歳のご高齢で、私たち門下生も、無理をなさらず、ご静養下さることを願い、年末には先生を囲んで恒例の「望年会」(先生ご命名)を!と話していただけに、全く思いがけない知らせに、一瞬呆然としました。
1、全く思いがけない知らせ
所属している植物同好会10月例会のコースを下見して帰宅し、記録を整理しているところに会を主催・指導されて来られた先生の訃報が届きました。
昨年末まで現地でご指導くださっていたのですが、今春から「体調芳しからず」とのことで講師をご辞退されていました。
何分にも92歳のご高齢で、私たち門下生も、無理をなさらず、ご静養下さることを願い、年末には先生を囲んで恒例の「望年会」(先生ご命名)を!と話していただけに、全く思いがけない知らせに、一瞬呆然としました。
2、先生を偲ぶ
平成12年、移り住まれた東京・中野区の区報で「中野野草の会」の創設と参加者募集の呼びかけをされました。
今思うと、その時既に80歳。この年齢で新たに会を発足させるお気持ちの若々しさに、私たち門下生は改めて感じ入っております。
以後、毎月の例会と折々に臨時の会を開催され、その数は160回ほどになりました。都度事前にコースを下見され、当日は主な観察予定植物の図入り資料を準備配布され、現地では大型スケッチブックに手書きされた図で紙芝居調に説明されたりしました。(コースの下見には、多少なりともお手伝いさせていただくべく同行したことが、今となってはかけがえのない体験となりました)
60歳代・70歳代を主流とする私たち門下生はその活動的なお姿に驚き、感銘し、勇気づけられてきました。
「先生が私の生きる目標!」と門下生の間で語られて来ました。
「無理をなさらずに」と思いながら、「何時までもご指導を!」というのが皆の心からの願いでした。
一昨年「卆寿」のお祝いをさせていただき、その時の先生を囲んでの全員写真とベンチにかける先生のスナップ写真が「いかにも先生らしい」と好評され、先生を偲ぶ思い出の一枚となりました。
植物の名前は、初心者の頃はなかなか聞き取れません。何度も聞きなおし、やっと聞き取れたと思っている内にすぐ忘れてしまいます。
メモ帳を常時携帯し、都度書き留めるようにしますが、何割かは聞き落とします。それでも私が書き留めただけでも千数百種になりました。
パソコンに入力し、先生からの資料と合わせて「観察ノート」として整理してきたものが分厚い一冊のファイルとなっています。あまり真面目でなかった生徒の、先生へのレポートでもあります。
この記録を読み返すと、先生の説明されているお姿と周りの情景をはっきり思い出せるものが幾つもあります。
草花をデジカメに収めますが、折々にスナップ写真を撮ってきました。これを年月順に並べて、先生囲んで積み重ねてきた観察会の思い出が一冊のアルバムに纏められました。思い出がぎっしり詰まった宝物です。
3、先生が残してくださったもの
会のメンバーは退職後世代が主流であり、毎回20名ほどが参加します。片道2時間以上かかる所からも、或いは都合をやりくりして皆さん参加します。
先生の魅力に引かれて月例の観察会が続いてきて、草木の名前なり特徴なりを多少は知ることが出来ました。この自信は日常の暮らしに心の余裕をもたらせてくれています。
加えて、山野を歩き、草木に親しみ、森林浴を楽しみ、各人の心身の健康維持向上に大きなプラスをもたらせてくれています。
更に、退職世代はとかく自分の殻に閉じこもりがちですが、月例の観察会という行動アイテムがあってこの傾向に歯止めがかかり、顔見知りのメンバーとの交流が繰り返され、会話の輪が広がっています。
先生は、このような宝物を私たちに残して旅立たれました。
前夜式で牧師さんは「天に召され、そこには新しい住処が準備されている・・」と説教していました。そこで又、新たな草木の観察会を開設されるのでしょうか。
この世に残った私たちは先生のご意思をついで、交流の輪を続けて行こうと思ったことです。
平成12年、移り住まれた東京・中野区の区報で「中野野草の会」の創設と参加者募集の呼びかけをされました。
今思うと、その時既に80歳。この年齢で新たに会を発足させるお気持ちの若々しさに、私たち門下生は改めて感じ入っております。
以後、毎月の例会と折々に臨時の会を開催され、その数は160回ほどになりました。都度事前にコースを下見され、当日は主な観察予定植物の図入り資料を準備配布され、現地では大型スケッチブックに手書きされた図で紙芝居調に説明されたりしました。(コースの下見には、多少なりともお手伝いさせていただくべく同行したことが、今となってはかけがえのない体験となりました)
60歳代・70歳代を主流とする私たち門下生はその活動的なお姿に驚き、感銘し、勇気づけられてきました。
「先生が私の生きる目標!」と門下生の間で語られて来ました。
「無理をなさらずに」と思いながら、「何時までもご指導を!」というのが皆の心からの願いでした。
一昨年「卆寿」のお祝いをさせていただき、その時の先生を囲んでの全員写真とベンチにかける先生のスナップ写真が「いかにも先生らしい」と好評され、先生を偲ぶ思い出の一枚となりました。
植物の名前は、初心者の頃はなかなか聞き取れません。何度も聞きなおし、やっと聞き取れたと思っている内にすぐ忘れてしまいます。
メモ帳を常時携帯し、都度書き留めるようにしますが、何割かは聞き落とします。それでも私が書き留めただけでも千数百種になりました。
パソコンに入力し、先生からの資料と合わせて「観察ノート」として整理してきたものが分厚い一冊のファイルとなっています。あまり真面目でなかった生徒の、先生へのレポートでもあります。
この記録を読み返すと、先生の説明されているお姿と周りの情景をはっきり思い出せるものが幾つもあります。
草花をデジカメに収めますが、折々にスナップ写真を撮ってきました。これを年月順に並べて、先生囲んで積み重ねてきた観察会の思い出が一冊のアルバムに纏められました。思い出がぎっしり詰まった宝物です。
3、先生が残してくださったもの
会のメンバーは退職後世代が主流であり、毎回20名ほどが参加します。片道2時間以上かかる所からも、或いは都合をやりくりして皆さん参加します。
先生の魅力に引かれて月例の観察会が続いてきて、草木の名前なり特徴なりを多少は知ることが出来ました。この自信は日常の暮らしに心の余裕をもたらせてくれています。
加えて、山野を歩き、草木に親しみ、森林浴を楽しみ、各人の心身の健康維持向上に大きなプラスをもたらせてくれています。
更に、退職世代はとかく自分の殻に閉じこもりがちですが、月例の観察会という行動アイテムがあってこの傾向に歯止めがかかり、顔見知りのメンバーとの交流が繰り返され、会話の輪が広がっています。
先生は、このような宝物を私たちに残して旅立たれました。
前夜式で牧師さんは「天に召され、そこには新しい住処が準備されている・・」と説教していました。そこで又、新たな草木の観察会を開設されるのでしょうか。
この世に残った私たちは先生のご意思をついで、交流の輪を続けて行こうと思ったことです。