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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年10月07日
A203・「発芽玄米」と「銀シャリ」(1)
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1、「発芽玄米」の味と「白米」の味

・発芽玄米食は食べてみると意外に美味しいのです。

・よく噛むようになりました。

・その結果、有害無益な食べ過ぎがなくなりました。

・栄養面では胚芽、糠層のビタミン、ミネラル、食物繊維などが全て摂取出来て、
 これらを取り去った白米の比ではありません。更に

・発芽時の植物は活性化していて、生命力にみなぎっています。
 この恵みを存分にいただくことが出来ます(詳しくは専門家の説明に委ねます)

但し、「意外に美味しい」の「美味しい」は、昨今大多数の日本人が言う「美味しい」とはかなりの隔たりがあります。

即ち、白米の「美味しさ」は、敗戦後の飢餓の時代に「何時か腹一杯たべたい」と日本人が憧れた「銀シャリ」の「夢の美味さ」が、やがて白米が当たり前になってその有難さを忘れ、「グルメブームの味」となって私たちに定着した「美味しさ」であるのに対して、

発芽玄米の「美味しさ」は、一粒一粒を噛みしめ、噛むほどに滲み出てくる「米粒の美味さ」です。一汁一菜、質素倹約をルーツにした日本的な「美味しさ」と言えるように思います。


瑞穂の国日本に生まれ育った私たち日本人はこの自然の恵みを自ら捨て去って「お米=白米」と思い込んでしまっているようです。
今、改めてこの宝物を見直す時ではないかと思わされます。

今のご時世で「白米ではなく玄米を食べよう」などと言っても、ほとんど相手にされないことでしょう。
ほとんどの人は「お米=白米」であって、玄米などは眼中にないことでしょう。
ブランド米とかいう言葉がうまれて、白米の美味しさを競っての銘柄開発が盛んな様です。

国の力、日本人の健康を考えれば、化学肥料を使わない、自然環境の変化に対応した品種改良の研究開発や農村事情を見据えた政策転換をジックリすすめなければいけないところを、「米離れ」などと言う現象に迎合して、日本の米作りの首を絞めているように思えてなりません。

政治とか、関係団体とかの利権関係が毒しているやにも聞きますが、私たち消費者がグルメ感覚に麻痺して、食材の本来を見失っていることが主因だろうと思います。

多分に理屈っぽいとも思いますが、どうかお付き合い下さい。

ほんの数十年前、日本は戦争に負けて厳しい食料危機に見舞われていました。餓死者が多く出ました。当時、私は小学生でしたが、毎日がひもじさの中で、親世代が子の為、家族のために食料入手に懸命であった姿を今もはっきり思い出されます。

日本社会はこれを忘れさりつつあるようです。
若い世代の多くは知らずに育っている様です。「知らされていない」と言った方が適当でしょうか。

「発芽玄米」を噛みしめながら、こんなことを思ったりします。
決して単なる懐古趣味ではないと思っています。 (続く)




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