2012年03月02日
A030 糖尿病との上手なお付き合い(1)
糖尿病は発症してしまうと一生直らないと言われてきました。現在も一般的にその様に言われています。
最近になって、完治への道があるかのような治療事例や諸説が伝えられています。広く治療に取り入れられる様に成りうるものなのか、単発的なものなのか?
諸々に目を向けながら、自分としてどう付き合っていくかを考え、試行しています。
1、一生のお付き合い
糖尿病体験記を書き綴って(A026~A029)、「糖尿病とのお付き合い」という項で一応の締めくくりました。改めて「糖尿病との付き合い方」について、内容に多少の重複をお許し願いながら、今少し書き足したいと思います。
「糖尿病になってしまったら、現在の医学では手術で治すことも出来ず、合併症が起こらないように血糖値をコントロールしていかなければなりません」と一般的に言われてきましたし、現在もこれが常識のようです。
やむを得ないことと受け止めて、この先ずーっと一緒に付き合っていかなければなりません。
最近になって条件が整えば治癒可能との話がちらほら目に付きますが、まだまだ特異な話し程度のようです。願わくば早期に多くの病院で治療に取り入れられるようになってもらいたいと願います。
それまでは、「この先ずっと付き合って行く」ことになるのですが、どう付き合うかで
・「重い荷物を背負って長い坂道を行くが如し」となるか、
・「一病息災、災い転じて福となす」と受け止め、上手くコントロールすることで人生を明るく楽しく暮らすかに分かれます。
真面目が過ぎて、「闘病」意識が強すぎると、途中で疲れてしまいます。これについては回を改めて取り上げたいと思いますが、挫折の例は決して少なくないようです。是非避けなければなりません。
不真面目とは言わないまでも、自覚が足りずにズルズルと不摂生を続ける例もまた随分多いようです。行き着く先には合併症が待っています。そうなってしまっては「あとの祭り」です。
せっかくの人生です。明るく、楽しく行きたい。生きたいものです。
本人の為にも、また家族の為にもです。
私は己の体験から自分なりの生活の知恵を生み出したと思っています。これをご覧になった方も、糖尿病と上手に付き合っていく為の1例とされ、ご自分の生き方の参考にしていただけるならば、と願っています。
退職して10数年。この間「糖尿病」が私の最大の関心事でした。大きな重荷となり、辛い日々が長く続きました。治療法を変えてインスリンを注射するようになってからは、一転して改善傾向となり、随分気持ちに余裕を感じるようになって来ましたが、今後も上手に付き合っていくべき大切な問題であると心得ているつもりです。
パソコンで「糖尿病体験談」を検索したら、なんと12,500件も出てきました。多くの方々がこの問題で難儀し、真剣に取り組んでおられることが伺えます。
私は、苦しんだり、喜んだりしている内に、何時しか病歴20数年のベテラン糖尿病患者になっていました。この長年ににわたる体験を、同じ病に難儀されておられる方々に、また予備軍の方には同じ道を歩かずに済むように、少しでもお役に立ちたいとの願っています。
発症以来20数年の体験を振り返ると、注目すべき問題点が浮かび上がってきます。
2、糖尿病予備軍時代のお付き合い
50才を過ぎた頃から、職場の健康診断で尿糖値が+、++となって、会社の保健医の先生から注意する様に言われましたが、「重大な警告を受けていたにも拘らず」自分の問題としての自覚に欠け、結果として「重い荷物を背負って長い坂道を登る」ことになってしまいました。
言うまでもなくこの時代に十分な自覚を持った食事、運動を心がければ、以後、遥かに少ない負担で済んだはずです。現実は「後悔先に立たず」を地で行くことになりました。
現在「糖尿病予備軍」の方は同じ轍を踏まぬようにくれぐれも心して欲しいと願います。
「自覚が足りなかった」と言いましたが、そうは言っても日常の食事や会食などでは油ものを控えめにしたり、アロエを摂ったりそれなりに注意したつもりでした。
しかし、後で振り返ってみると「点」の対応でしかありませんでした。
糖尿病対策は「線」「面」であるように常日頃継続することが肝要なのは、理屈では十分理解していたはずですが、実績はそうではありませんでした。
「食べたいものも食べずに、何のための人生か」などと、無責任な野次馬の発言に惑わされないようにご用心下さい。(続く)
<次回予定>
3、糖尿病正規軍入隊とその後のお付き合い
4、人間の「知恵」 など
最近になって、完治への道があるかのような治療事例や諸説が伝えられています。広く治療に取り入れられる様に成りうるものなのか、単発的なものなのか?
諸々に目を向けながら、自分としてどう付き合っていくかを考え、試行しています。
1、一生のお付き合い
糖尿病体験記を書き綴って(A026~A029)、「糖尿病とのお付き合い」という項で一応の締めくくりました。改めて「糖尿病との付き合い方」について、内容に多少の重複をお許し願いながら、今少し書き足したいと思います。
「糖尿病になってしまったら、現在の医学では手術で治すことも出来ず、合併症が起こらないように血糖値をコントロールしていかなければなりません」と一般的に言われてきましたし、現在もこれが常識のようです。
やむを得ないことと受け止めて、この先ずーっと一緒に付き合っていかなければなりません。
最近になって条件が整えば治癒可能との話がちらほら目に付きますが、まだまだ特異な話し程度のようです。願わくば早期に多くの病院で治療に取り入れられるようになってもらいたいと願います。
それまでは、「この先ずっと付き合って行く」ことになるのですが、どう付き合うかで
・「重い荷物を背負って長い坂道を行くが如し」となるか、
・「一病息災、災い転じて福となす」と受け止め、上手くコントロールすることで人生を明るく楽しく暮らすかに分かれます。
真面目が過ぎて、「闘病」意識が強すぎると、途中で疲れてしまいます。これについては回を改めて取り上げたいと思いますが、挫折の例は決して少なくないようです。是非避けなければなりません。
不真面目とは言わないまでも、自覚が足りずにズルズルと不摂生を続ける例もまた随分多いようです。行き着く先には合併症が待っています。そうなってしまっては「あとの祭り」です。
せっかくの人生です。明るく、楽しく行きたい。生きたいものです。
本人の為にも、また家族の為にもです。
私は己の体験から自分なりの生活の知恵を生み出したと思っています。これをご覧になった方も、糖尿病と上手に付き合っていく為の1例とされ、ご自分の生き方の参考にしていただけるならば、と願っています。
退職して10数年。この間「糖尿病」が私の最大の関心事でした。大きな重荷となり、辛い日々が長く続きました。治療法を変えてインスリンを注射するようになってからは、一転して改善傾向となり、随分気持ちに余裕を感じるようになって来ましたが、今後も上手に付き合っていくべき大切な問題であると心得ているつもりです。
パソコンで「糖尿病体験談」を検索したら、なんと12,500件も出てきました。多くの方々がこの問題で難儀し、真剣に取り組んでおられることが伺えます。
私は、苦しんだり、喜んだりしている内に、何時しか病歴20数年のベテラン糖尿病患者になっていました。この長年ににわたる体験を、同じ病に難儀されておられる方々に、また予備軍の方には同じ道を歩かずに済むように、少しでもお役に立ちたいとの願っています。
発症以来20数年の体験を振り返ると、注目すべき問題点が浮かび上がってきます。
2、糖尿病予備軍時代のお付き合い
50才を過ぎた頃から、職場の健康診断で尿糖値が+、++となって、会社の保健医の先生から注意する様に言われましたが、「重大な警告を受けていたにも拘らず」自分の問題としての自覚に欠け、結果として「重い荷物を背負って長い坂道を登る」ことになってしまいました。
言うまでもなくこの時代に十分な自覚を持った食事、運動を心がければ、以後、遥かに少ない負担で済んだはずです。現実は「後悔先に立たず」を地で行くことになりました。
現在「糖尿病予備軍」の方は同じ轍を踏まぬようにくれぐれも心して欲しいと願います。
「自覚が足りなかった」と言いましたが、そうは言っても日常の食事や会食などでは油ものを控えめにしたり、アロエを摂ったりそれなりに注意したつもりでした。
しかし、後で振り返ってみると「点」の対応でしかありませんでした。
糖尿病対策は「線」「面」であるように常日頃継続することが肝要なのは、理屈では十分理解していたはずですが、実績はそうではありませんでした。
「食べたいものも食べずに、何のための人生か」などと、無責任な野次馬の発言に惑わされないようにご用心下さい。(続く)
<次回予定>
3、糖尿病正規軍入隊とその後のお付き合い
4、人間の「知恵」 など