2012年07月24日
A174・「いびき」「睡眠時無呼吸」解消に〜「横向き寝」のすすめ(2)
(前回)
1、夏の睡眠不足〜寝不足の原因は?
2、「うつぶせ寝」でイビキ、睡眠時無呼吸の解消が期待できる
(今回)
3、人は何故、「仰向け寝」なのだろうか?
人類は四つ足から2本の足で立つようになって、進化してきました。しかし、基本的な骨格構造は変わっていません。
前足(手)〜背骨〜後足の骨格で、大切な柔らかい内臓は保護され、保持されています。外敵に対しても、腹を上にするのは最も無防備な姿勢です。
フランス人は比較的仰向け寝が少ないと聞きますが、仰向け寝が世界的に共通のようです。特に調べた訳ではありませんので、違っていたら謹んで訂正させていただきます。
考えてみると誠に不思議な行動です。
医学的に見て「仰向け寝」のほうが良いという理由は見当たらないそうです。
人類学の第1級の研究テーマではないかとすら思います。
1、夏の睡眠不足〜寝不足の原因は?
2、「うつぶせ寝」でイビキ、睡眠時無呼吸の解消が期待できる
(今回)
3、人は何故、「仰向け寝」なのだろうか?
人類は四つ足から2本の足で立つようになって、進化してきました。しかし、基本的な骨格構造は変わっていません。
前足(手)〜背骨〜後足の骨格で、大切な柔らかい内臓は保護され、保持されています。外敵に対しても、腹を上にするのは最も無防備な姿勢です。
フランス人は比較的仰向け寝が少ないと聞きますが、仰向け寝が世界的に共通のようです。特に調べた訳ではありませんので、違っていたら謹んで訂正させていただきます。
考えてみると誠に不思議な行動です。
医学的に見て「仰向け寝」のほうが良いという理由は見当たらないそうです。
人類学の第1級の研究テーマではないかとすら思います。
4、「仰向け寝」は重力の影響で様々な健康障害をもたらす
(1)「舌根沈下」による「イビキ」「睡眠時無呼吸」を誘発する
「睡眠時無呼吸」は脳卒中や不整脈の誘因となる
・仰向け寝では、筋肉の塊である重い舌が咽頭腔に落ち込み(舌根沈下)、睡眠時無呼吸やイビキを引き起こす原因となりますが、うつぶせ寝ではこれが解消されます。
・睡眠時無呼吸で熟睡できないと血圧が高い状態が続きいて卒中や不整脈の誘因となります。
・舌根沈下は睡眠の質を落とすだけでなく、血行不良の原因にもなり血液中の酸素不足、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の誘因になりますが、うつぶせ寝はこれが解消されます。
(2)誤嚥(ごえん)、肺機能低下の誘因となる
・年齢を重ねると、睡眠中は喉頭蓋(食道と氣管への交通整理を司る弁)の反応が鈍くなり、口の中の菌や異物が誤って気管から肺に入り(誤嚥)、小さな気管支炎や誤嚥性肺炎を繰り返しています。この繰り返しは体を疲弊させ症状の悪化、老化を早めます。
50歳代では多くの人が睡眠中に誤嚥をしていると考えられ、60歳代以上ではほぼ100%の人が誤嚥をしている。とのことです。こうなると人ごととして聞いていることは出来ず、まさに我がことで有る訳けです。
・あお向け寝では重力でタンが気管から肺に流れ込み、肺の背中下側が一番底に溜まります。この粘液の排出が困難になり、肺機能低下の誘因となります。
うつぶせ寝では誤嚥を防げるし、肺の背中下側が高めの位置に変わるため、異物が重力で排出されるようになります。
(3)仰向け寝では背骨の前を通っている太い血管が内臓で圧迫され血行が
阻害される
・心臓に通じる太い血管が背骨の前を通っていて、仰向け寝では内臓が重力でこの太い血管を圧迫するので血行を阻害しますが、うつぶせ寝はこれを解消します。
5、「うつぶせ寝」では上記の不具合が解消される
「うつぶせ寝」の効用は単に言葉で綴られるだけでなく、医療・介護の現場で実用化されています。
・医療、看護、介護の現場で、1990年前後から「うつぶせ寝」を治療の一環として取り入れ、腹臥位療法へと進化しました。
重症の呼吸不全患者が回復したり、腰や背中の床ずれの寝たきり患者が治るなど画期的な効果をもたらせました。世界中で腹臥位療法の効果が報告されています。
6、「うつぶせ寝」「半うつぶせ寝」「横向き寝」
本命は「うつぶせ寝」なのですが、誰もがすぐに出来るとは限りません。肩を動かさずに真横を向くのに首に抵抗を感じる人は、首の筋肉を柔らかくする体操が必要になります。
私は首が硬い典型で、随分時間が掛かりました。また枕を低くしたり、タオルを折りたたみ厚さを調整するなど、いろいろ試行錯誤を繰り返しました。
試み始めてから2年ほどになります。現在は午睡で1時間ほど睡眠を取る場合は「うつぶせ寝」ですが、夜間は次善の策として「半うつぶせ寝」「横向き寝」です。
寝付きは良く、良質な睡眠が出来ていると思っています。
「うつぶせ寝」については
「うつぶせ寝健康法」日野原重明監修、KKベストセラーズ
が私の指導書です。
(1)「舌根沈下」による「イビキ」「睡眠時無呼吸」を誘発する
「睡眠時無呼吸」は脳卒中や不整脈の誘因となる
・仰向け寝では、筋肉の塊である重い舌が咽頭腔に落ち込み(舌根沈下)、睡眠時無呼吸やイビキを引き起こす原因となりますが、うつぶせ寝ではこれが解消されます。
・睡眠時無呼吸で熟睡できないと血圧が高い状態が続きいて卒中や不整脈の誘因となります。
・舌根沈下は睡眠の質を落とすだけでなく、血行不良の原因にもなり血液中の酸素不足、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の誘因になりますが、うつぶせ寝はこれが解消されます。
(2)誤嚥(ごえん)、肺機能低下の誘因となる
・年齢を重ねると、睡眠中は喉頭蓋(食道と氣管への交通整理を司る弁)の反応が鈍くなり、口の中の菌や異物が誤って気管から肺に入り(誤嚥)、小さな気管支炎や誤嚥性肺炎を繰り返しています。この繰り返しは体を疲弊させ症状の悪化、老化を早めます。
50歳代では多くの人が睡眠中に誤嚥をしていると考えられ、60歳代以上ではほぼ100%の人が誤嚥をしている。とのことです。こうなると人ごととして聞いていることは出来ず、まさに我がことで有る訳けです。
・あお向け寝では重力でタンが気管から肺に流れ込み、肺の背中下側が一番底に溜まります。この粘液の排出が困難になり、肺機能低下の誘因となります。
うつぶせ寝では誤嚥を防げるし、肺の背中下側が高めの位置に変わるため、異物が重力で排出されるようになります。
(3)仰向け寝では背骨の前を通っている太い血管が内臓で圧迫され血行が
阻害される
・心臓に通じる太い血管が背骨の前を通っていて、仰向け寝では内臓が重力でこの太い血管を圧迫するので血行を阻害しますが、うつぶせ寝はこれを解消します。
5、「うつぶせ寝」では上記の不具合が解消される
「うつぶせ寝」の効用は単に言葉で綴られるだけでなく、医療・介護の現場で実用化されています。
・医療、看護、介護の現場で、1990年前後から「うつぶせ寝」を治療の一環として取り入れ、腹臥位療法へと進化しました。
重症の呼吸不全患者が回復したり、腰や背中の床ずれの寝たきり患者が治るなど画期的な効果をもたらせました。世界中で腹臥位療法の効果が報告されています。
6、「うつぶせ寝」「半うつぶせ寝」「横向き寝」
本命は「うつぶせ寝」なのですが、誰もがすぐに出来るとは限りません。肩を動かさずに真横を向くのに首に抵抗を感じる人は、首の筋肉を柔らかくする体操が必要になります。
私は首が硬い典型で、随分時間が掛かりました。また枕を低くしたり、タオルを折りたたみ厚さを調整するなど、いろいろ試行錯誤を繰り返しました。
試み始めてから2年ほどになります。現在は午睡で1時間ほど睡眠を取る場合は「うつぶせ寝」ですが、夜間は次善の策として「半うつぶせ寝」「横向き寝」です。
寝付きは良く、良質な睡眠が出来ていると思っています。
「うつぶせ寝」については
「うつぶせ寝健康法」日野原重明監修、KKベストセラーズ
が私の指導書です。