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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年07月22日
A172・食品がこんな捨てられ方をされている
1、ヨーロッパ、アメリカでの食料廃棄!

先日NHKテレビ「食品廃棄物は減らせるか」という番組は、世界各国での食料廃棄の事例を報道していましたが、実に驚くべき内容でした。ご覧になった方も多いことと思います。

「規格に合わない」、「賞味期限が近い」といった理由から、食べられる食品の膨大な量が
多くの場合、食卓に上がる前に廃棄されている現実がある。として事例が紹介されていました。

ドイツの取材班がヨーロッパやアメリカなどで食品廃棄の現状を取材するとともに、食品の無駄を減らす取り組みを追った。というドキュメントです。


・EUでは1年間に3百万トンのパンが廃棄されている。
ドイツでは店頭に出したパンのおよそ2割が売れ残り、捨てられるパンを木材と混ぜて燃料にし、パンを焼いている業者もいるとか。

・食品廃棄物をバイオガスに利用するビジネスも進んでいる。

・ヨーロッパやアメリカで捨てられる食品の量は、世界で飢えに苦しむ人に必要な食料の3倍以上に及ぶという。

「食品を捨てている現実にもっと思いをはせるべきなのではないかと問いかけていく」といって番組を締めくくっていました。

2、日本での食料廃棄!

日本でも負けず劣らずの食料廃棄が為されています。自給率が僅か4割弱であるのに、「食料全体の3割ほどを捨てている」という推計があります。
国内で生産する量に接近するほどの大量の食料が廃棄されていることになります。


食品廃棄量は年間2000万トンで、この約半分の1000万トンは家庭から出ているのだそうです。残り半分の1000万トンが製造過程や流通過程で捨てられている訳です。

この他、生産地での、形が悪いとか、豊作豊漁貧乏による大量廃棄などを加えると、廃棄は更に凄い量になることでしょう。

如何に大量の食べ物が無駄に捨られているかを教えられますが、ほとんどの人はこの様な事態になっていることを知らないのではないでしょうか。

更に、法律が食品廃棄を推進しているという事実に注目すべきだと思います。
言うまでもなく、食品衛生法で決められている「消費期限」「賞味期限」です。

まだまだ傷んでもいない食品が、表示された日付で、機械的に、大変な量の食品が廃棄されている訳です。元々は食中毒を防ぐための法律でしょうが、実施面でとんでもない副作用が出ているのは何とも残念なことです。

この不具合が見直されることなく、食品廃棄の大きな推進力になっていることを私たちはどう見るべきでしょうか?

まさか、「食品衛生法の所管官庁にとって、食料廃棄のアリ、ナシは関係ない」などという感覚があろうとは思いたくありません。

3、無理、ムラ、無駄

ヨーロッパやアメリカでも、1項で見るような大量の食料廃棄が行われていて、その量が世界で飢えに苦しむ人に必要な食料の3倍以上に及ぶといいます。

日本でも、小麦や大豆などの大半を輸入に頼っていながら、食料全体の3割ほどを捨てているという推計があります。

それでいて、この事態がほとんど話題にされていないのは、どうしたことでしょうか。

政治行政はもとより、マスコミも、私たち一人一人も、食料廃棄の実態をしっかり見詰めることが大切と思います。

「三ム運動;無理、ムラ、無駄を省く」の考えで、身辺・足もとを見つめ直して、出来るところからでも正して行くことが肝要だろうと思います。




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