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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年07月17日
A167・「食べ物の有難さ」を改めて考えます
1、「食べ物が手に入らなくなる!?

何処に行っても、店先には美味しそうな食べ物が溢れていますが、小麦も大豆も肉類も、魚も、多くは輸入品です。

これらがどんどん高価になり、高いだけではなく、輸入できなくなる心配が大きくなってきている様です。

私たちはそのことを良く知っておかなければならないと思います。足りなくなってから騒いでも間に合いません。

そんなことから、「日本の食料はどうなっているの?」と思って、大雑把にですが眺めてみました。

1、「日本の食料」! 「外国依存」から「自立」を!
2、自給率40%の内訳は? 更に深刻!
3、予想される食料輸入の困難化
4、食料の輸入が出来なくなったら!
5、「農産物」「畜産物」「水産物」について
5,1「農産物」
5,2「畜産物」
5,3「水産物」

A161・日本の食糧事情を心配する(1)〜
https://fanblogs.jp/hapise/archive/242/0
A166・日本の食糧事情を心配する(6)
https://fanblogs.jp/hapise/archive/247/0
をご参照下さい。


2、食べ物の有難さ」を改めて考えます

「日本の食糧自給率は僅か40%」と言われても、多くの人はピンとこないのではないでしょうか。

私たち日本人の多くは高度成長に続く温室暮らしに慣れ親しみ、今おかれている現実の厳しさを見ようとしなくなってしまっているように思います。

食べ物の有難さを忘れているような、或いは有難さを知らない人が随分多くなってしまった様な気がしてならないのです。

毎日、毎度の食事で、感謝の気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさまでした」と、動作に表さないまでも心の中でつぶやいている人がどれほどいるだろうか。などと、思うことがままあります。

子供の頃はどこの家庭でも当たり前のように躾けられていたことを懐かしく思い出します。

親から躾けられたことを、私たち世代が子供に躾けなかったようで、その結果が今なのだろうかと思ったりします。

敗戦後の食料危機の時代では、親たちは食べ物を手に入れることで懸命でした。それを見て育った為、今も食べ物への「勿体ない」という気持ちが強い。はずでした。

この度、世界の食糧事情、その中での日本の食糧問題を考えながら、改めて食べ物の大切さ、有難さを強く思わせられました。

統計によると、我が国の食品廃棄物の量は年間2150万トンもの大変な量になっています。

その内訳は
・食品産業1150万トン(食品製造業500、食品卸売業100、食品小売業250外食産業300)
・家庭 1000万トン
これは国内農水産総生産量の7〜8割に相当するといいます。

とんでもない数量であり、驚くばかりです。

多分、国民の多くはこの事態を知らないでしょう。かく言う私も勿論知りませんでした。

気になるのは、知っているはずの政治、行政の関係者からは危機感を持った議論がいっこうに聞こえて来ないことです。

この人達を含めて、国中に「食料廃棄無自覚症」が蔓延し、かつ重症化しているのではないかと心配になります。

「食品衛生法」という法律が、まだ食べられる食品の廃棄を義務づけているという現実があります。

「消費期限」「賞味期限」を定義し、食品の安全面を考えての事でしょうが、規制に悪のりした流通過程での廃棄促進が定着しているです。飽食時代の遺産であり、見直されなければならない事だろうと思います。

官民共に食料危機に対しては「温室ボケ」の状態にある様です。テレビでも新聞でも、この問題に焦点を当ててキャンペーンを張り、目を覚ますように仕向けてもらいたいと願っています。

日本は僅か数十年前に、敗戦後の食料危機を経験しています。悪夢再び、とならぬよう官民それぞれが自覚して行動すべきだと強く思います。




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