2012年02月24日
A023 糖尿病患者の「一病息災」(1)
1、糖尿病治療について最近思うこと
「糖尿病とは、血液中の糖が多くなりすぎて血糖値が高くなっている症状!」
こんなことは百も承知のはずでした。
それなら「糖質の摂取を少なくすればよい」
「吸収が遅い物を摂るか、遅くなるような方法を取ればよい」
と考えるのが自然と思いますが、それが今まではそうではありませんでした。
20数年前、糖尿病と診断された時に「1700Kcal/日カロリー」を「各栄養素バランス良く摂取する」と指導され、以来ずーっと、その指示通りに今日まで過ごして来ました。
その当時も今も、日本の一般の病院では「カロリー制限」と「栄養素のバランス」が糖尿病治療の基本とされているようです。
主治医の先生が患者の体重から「1日の摂取カロリー」を設定し、
栄養士さんから「摂取カロリーに見合った食事」の指導を受けます。
今も昔も、炭水化物:タンパク質:脂質=6:2:2が標準のようです。
この食事療法での「糖質摂取制限」については日を改めて整理しようと思います。
糖尿病治療に際して多くの場合、初めは主治医の先生から食事の注意の合わせて、「経口薬」を処方され、適当な運動をするように指導されます。
「糖尿病は完全に治るということはありません。上手にコントロール出来れば、普通の生活を送ることが出来ます」
「カロリー制限をしっかり守ることが大切です」と指導されます。
比較的短期間で血糖値のコントロールが出来て、経口薬が不要になった人はハッピーです。多くの患者は薬の量が増えていき、施薬上限の状態で年月を過ごし、経口薬では打開の見込みが無くなって、「インスリン」注射に移行します。こんなパターンが一般的なようです。
最近はインスリン薬剤も器具も随分改良されて、抵抗感が少なくなったようですが、以前は暗いイメージがありました。
私は20数年前、糖尿病と診断されて入院したとき「インスリンを注射すると身体がサボッてインスリンを出さなくなる。」と言われ、忌避の意識を強く植え付けられました。血糖値が急激に悪化する事態になるまでこの状態が続きました。
合併症を強く意識するようになって、追い詰められた気持ちで別の病院にセカンドオピニオンを求め、そこのドクターから今の医学では全くの誤解と説明され、納得してインスリン治療を始めた経緯があります。
最近はテレビでも、早い時期にインスリンを投与することで膵臓機能復元を期待出来るという話を聞きます。
日本の糖尿病学会のガイドラインでどう扱われるか、お医者さんがどう対応するか、
病歴の浅い人たちにとっては重要なことでしょう。患者からお医者さんに問い合わせるのが良いのではないかと思うのです。
私のようにインスリン注射歴が数年もあるようなケースでは膵臓の細胞が機能回復することは期待でき難い様ですが、食事面での工夫がありそうだと思っています。
2、「当面の一病息災」と「真の一病息災」
前述の如く、インシュリン忌避で有害無益な1年半を過ごしましたが、インスリン注射を始めて、A1cが13%台から約1年で6%台後半に下がり、さらに2~3年して6%台前半まで改善されて、以降、安定した状態をたもつことが出来ています。
改善傾向が見られた時は、嵐の後に雲間から差し込む一筋の陽光を見る思いでした。
高血糖で不安な日々を送っていた頃とは気持ちの面でも天と地の違いがあります。
斯くして、今は「一病息災」を思って過ごしていますが、あくまでもインスリンの助けを借りてのこと。言うなれば「当面の一病息災」と言うべきかも知れません。
インスリンが常時手元にあり続ける保証はありません。現に、東日本大震災の折りに難儀された方のことが報道されていました。
半ば「夢」でしょうが、インスリン無しでもやっていけるような「真の一病息災」を目指そうと思っています。
食事面での工夫で、少しでも血糖値を上げないノウハウを作ろうとしています。
(1)「糖質の摂取を少なくすればよい」
(2)「吸収が遅い物を摂るか、遅くなるような方法を取ればよい」この二つが今のところのテーマです。
(1)の観点からのみでは、「米、パンの主食を止めて炭水化物を摂らずに、大豆、肉や魚、乳製品などのタンパク質、脂質を食べるとよい」と言うことになりますが、闇雲に減らせばよいとは行きません。
(2)のように、さまざまな食品の炭水化物が消化され糖に変化する速さの違いをチェックして、しかも必要な量の炭水化物を摂取する必要があります。
主治医の先生に伺うと、「穀物からの炭水化物は減らさずに、砂糖などは避け、果物も出来るだけ少なめに・・」とのお話しでした。
短兵急に「糖質摂取を減らせばよい」的ではなく(1)(2)をよく吟味して献立を組み立てていこうと思います。次回に続きます。
「糖尿病とは、血液中の糖が多くなりすぎて血糖値が高くなっている症状!」
こんなことは百も承知のはずでした。
それなら「糖質の摂取を少なくすればよい」
「吸収が遅い物を摂るか、遅くなるような方法を取ればよい」
と考えるのが自然と思いますが、それが今まではそうではありませんでした。
20数年前、糖尿病と診断された時に「1700Kcal/日カロリー」を「各栄養素バランス良く摂取する」と指導され、以来ずーっと、その指示通りに今日まで過ごして来ました。
その当時も今も、日本の一般の病院では「カロリー制限」と「栄養素のバランス」が糖尿病治療の基本とされているようです。
主治医の先生が患者の体重から「1日の摂取カロリー」を設定し、
栄養士さんから「摂取カロリーに見合った食事」の指導を受けます。
今も昔も、炭水化物:タンパク質:脂質=6:2:2が標準のようです。
この食事療法での「糖質摂取制限」については日を改めて整理しようと思います。
糖尿病治療に際して多くの場合、初めは主治医の先生から食事の注意の合わせて、「経口薬」を処方され、適当な運動をするように指導されます。
「糖尿病は完全に治るということはありません。上手にコントロール出来れば、普通の生活を送ることが出来ます」
「カロリー制限をしっかり守ることが大切です」と指導されます。
比較的短期間で血糖値のコントロールが出来て、経口薬が不要になった人はハッピーです。多くの患者は薬の量が増えていき、施薬上限の状態で年月を過ごし、経口薬では打開の見込みが無くなって、「インスリン」注射に移行します。こんなパターンが一般的なようです。
最近はインスリン薬剤も器具も随分改良されて、抵抗感が少なくなったようですが、以前は暗いイメージがありました。
私は20数年前、糖尿病と診断されて入院したとき「インスリンを注射すると身体がサボッてインスリンを出さなくなる。」と言われ、忌避の意識を強く植え付けられました。血糖値が急激に悪化する事態になるまでこの状態が続きました。
合併症を強く意識するようになって、追い詰められた気持ちで別の病院にセカンドオピニオンを求め、そこのドクターから今の医学では全くの誤解と説明され、納得してインスリン治療を始めた経緯があります。
最近はテレビでも、早い時期にインスリンを投与することで膵臓機能復元を期待出来るという話を聞きます。
日本の糖尿病学会のガイドラインでどう扱われるか、お医者さんがどう対応するか、
病歴の浅い人たちにとっては重要なことでしょう。患者からお医者さんに問い合わせるのが良いのではないかと思うのです。
私のようにインスリン注射歴が数年もあるようなケースでは膵臓の細胞が機能回復することは期待でき難い様ですが、食事面での工夫がありそうだと思っています。
2、「当面の一病息災」と「真の一病息災」
前述の如く、インシュリン忌避で有害無益な1年半を過ごしましたが、インスリン注射を始めて、A1cが13%台から約1年で6%台後半に下がり、さらに2~3年して6%台前半まで改善されて、以降、安定した状態をたもつことが出来ています。
改善傾向が見られた時は、嵐の後に雲間から差し込む一筋の陽光を見る思いでした。
高血糖で不安な日々を送っていた頃とは気持ちの面でも天と地の違いがあります。
斯くして、今は「一病息災」を思って過ごしていますが、あくまでもインスリンの助けを借りてのこと。言うなれば「当面の一病息災」と言うべきかも知れません。
インスリンが常時手元にあり続ける保証はありません。現に、東日本大震災の折りに難儀された方のことが報道されていました。
半ば「夢」でしょうが、インスリン無しでもやっていけるような「真の一病息災」を目指そうと思っています。
食事面での工夫で、少しでも血糖値を上げないノウハウを作ろうとしています。
(1)「糖質の摂取を少なくすればよい」
(2)「吸収が遅い物を摂るか、遅くなるような方法を取ればよい」この二つが今のところのテーマです。
(1)の観点からのみでは、「米、パンの主食を止めて炭水化物を摂らずに、大豆、肉や魚、乳製品などのタンパク質、脂質を食べるとよい」と言うことになりますが、闇雲に減らせばよいとは行きません。
(2)のように、さまざまな食品の炭水化物が消化され糖に変化する速さの違いをチェックして、しかも必要な量の炭水化物を摂取する必要があります。
主治医の先生に伺うと、「穀物からの炭水化物は減らさずに、砂糖などは避け、果物も出来るだけ少なめに・・」とのお話しでした。
短兵急に「糖質摂取を減らせばよい」的ではなく(1)(2)をよく吟味して献立を組み立てていこうと思います。次回に続きます。