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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年07月02日
A152・「健康食品」が健康に役立つ為に
1、「健康食品」利用状況の調査結果

「健康食品と薬、併用にご注意」という見出しの内閣府消費者委員会調査報告を新聞で見ました。(平成24年7月1日、朝日)

先ず、健康食品利用者3万人の予備調査では
・「ほとんど毎日」又は「たまに」健康食品を利用する 〜59%
・50代以上の3割が「ほぼ毎日」

次いで、20〜79歳の利用者1万人での本調査の結果、

(2種以上のサプリメント服用状況)では
・利用者の半数は錠剤、粉状のサプリメントを2種以上服用し、
・年齢が上がるほど複数利用者の割合が高い。

(服用の目的;複数回答)は
・体調の維持・病気の予防 〜50%
・健康の増進 〜43%

(満足度)
・「満足」「やや満足」 〜59%

(病院と健康食品)
・病院へ行かず、健康食品で不健康な状態を改善しようとした経験のある人〜42%
・肥満、生活習慣病、アレルギー体質などハイリスクで上記経験のある人 〜50%
・健康食品利用者のうち、病院の薬と健康食品を併用している人 〜34%
・肥満などハイリスクの人だけだと 〜 46%
・薬の処方時に医師、薬剤師から健康食品利用の有無を確認されていない人 〜78%

この調査結果について、関係者の談として
「健康食品の基礎知識が一般的に広まっていない」
「健康食品だけで健康にはならない。基礎知識を知った上で、生活習慣改善の動機付けとして利用するのが上手な方法だ」と紹介されています。

話し自体は間違いではないのでしょうが、折角の調査がこれで終わってしまっては、いかにも残念です。

2、「健康食品」が健康に役立つ為に

世の中には様々な「健康食品」が溢れる如く出回っていて、「健康の維持」に役立ちそうな物から、「病気が治る」と言わんばかりの宣伝に首をかしげたくなる物まで、素人目にも玉石混交に思われます。

「健康食品」による事故がたびたび起こり、死亡事例もあるやに聞きます。多分、表に出るのは氷山の一角だろうと思いたくもあります。

様々な事故、不都合を思うとき、

(1)消費者の無知、無自覚の要因が少なくないとは思います。

(2)法的には「健康食品」という定義は存在せず、審査も試験もいらずに販売できる。と聞きます。正しく利用すれば「健康を維持・向上するための補助品」として有効なもののあるとは思います。

しかし、現実には「過大な効果」を繰り返し宣伝して、消費者を惑わせているケースが少なくない様にも見受けます。

この「メーカー」「販売者」の不適切な商行為はどの様に監視されているのか?
どこまで消費者が守られているか? 疑問です。

(3)法整備や行政面での監視体制は機能しているのでしょうか?

お役所から、通達というのか何らかの通知が出ているのかもしてませんが、

・関係行政機関の何処が有効に「メーカー」「販売者」をチェックしているのでしょうか?

・テレビ、新聞などの報道機関が広告媒体となっていますが、広告内容の身体検査はしているのでしょうか?

・医師、薬剤師は患者に「健康食品」の使用について確認又は指導を行うことにはなっていないのでしょうか?

いずれにしても、最終的には患者自身の問題であり、自分を守るのは自分であるのだろうとは思います。これを世間では俗に「自己責任」というようです。

世間に「健康食品」が溢れています。
正しく利用すれば「有益な物」もあるようです。
「有益なものと錯覚」させられてしまうケースが少なくないようです。

玉石混交といわれます。消費者は気をつけたつもりでも選択を誤ってしまうことがあったり、不適正な使用で健康を損ねるケースも少なくないようです。

流通が野放しになっている感を強く受けます。
公的機関のチェックが如何にも頼りなく思えるのですが如何でしょうか。

参考までに消費者庁の資料
「健康食品で被害を受けないための2つの心がけと3つのポイント」を転記します。

2つの心がけ(情報の問題)
1、宣伝文句の注意する
(1)「大量一括」「値下げ」「天然自然」という言葉には、特に注意しよう。
2、過大な期待をしない
(1)錠剤・カプセル状の製品でも薬ではありません。
(2)「病気の治療」「体質の改善」「痩身」という言葉や情報には注意しましょう。

3つのポイント(利用上の問題)
1、製品の品質を確認する
(1)粗悪製品の選択は健康被害につながります。
(2)インターネットを介した購入、錠剤・カプセル状製品には特に注意しましょう。

2、過剰摂取等をしない
(1)どのような成分でも多く摂取すると有害につながります。
(2)複数の製品の利用は過剰摂取につながります。

3、体質を考慮し、医薬品と併用しない
(1)体質によりアレルギーをおこすことがあります。
(2)医薬品と併用すると医薬品との効果が増減して、適切な治療の妨げになります。
(3)自己判断で利用することは止めて、必ず医療関係者に相談しましょう

冒頭の調査結果を読み、この注意書きを参照して、「健康食品」の必要が生じたときに備えようと思ったことです。




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