2012年06月25日
A145・日本人に適した「糖尿病食」とは?
1、「糖質制限食」と「高糖質食」
最近「糖質制限食」が良いとする記事を目にします。
「血糖値を上げるのは糖質なのだから、米やパンなど炭水化物を攝らずに、タンパク質、脂質を食べれば血糖値は上がらない。糖質を減らさずに、カロリー制限を行っても糖尿病は治らない」というものです。
理にかなっているようで説得力があり、「食べたくても我慢すべし」という脅迫感が緩和される点で非常に魅力的です。
ところが、これに「待った!」をかける声が上がっています。
「日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない」と言います。即ち、
日本人は穀物食主体できた民族であり、インスリンの分泌量は肉食の欧米人の1/2〜2/3と少ない。
炭水化物の多い食事を続けていると、インスリンの効き目が高まってインスリンの分泌が少なくてすむ様になるので、高炭水化物食はインスリンの分泌能の低い日本人には最適の食事です。
日本人に糖尿病が増えたのは、肉・牛乳や乳製品・卵などからタンパク質や脂肪を大量に摂るようになったために、炭水化物の摂取量が少なくなってしまったことに原因がある。
と説きます。更に続けて、
一般人だけでなく糖尿病の専門家ですら、甘いもの(炭水化物)が糖尿病の原因であると誤解している。
今の「糖質カット・糖質オフ・糖質ゼロ」ブームに乗って、糖尿病患者に低糖質食を薦める医師が相次いで書物を出版した。驚いたことに、このような食事を薦める普通のお医者さんまで現れた。
こんな話を真に受けて肉や脂肪ばかりを食べていたら、真面目な糖尿病患者は早晩、腎不全になって人工透析に移行し、心筋梗塞を来たし、骨粗鬆症による骨折から寝たきり生活を余儀なくされるだろう。ひとの命にかかわることだ。
「一時的なブームだ。そんなものはそのうちに消えてなくなる」などといって看過することはできない。
と主張しています。
2、糖尿病患者はどっちを向いたらよいのか?
(1)「糖質制限」について
文字通りに単純に考えると、血糖値を上げるのは糖質だろうから
「糖質を制限した方が良い。カロリー制限にこだわらずに、タンパク質、脂肪を適度に食べるとよい」
という話を聞くと、説得力があり、魅力的でもあります。
とはいえ、実施の段になると、流石に「糖質ゼロ」には踏み切れず、コメを減らし大豆製品を増やし、食事量を適度に増やす位で2カ月ほど試運転してみました。準備不足でメニューが一定せず、場当たり的な食事になりましたが、食後血糖値のピークは低めにコントロール出来たように思っています。
大豆製品、乳製品、魚、肉が主体で、高タンパク、高脂質の食事が続いて健康上の問題はない!と短く説明されていますが、本当か?の疑問は残ります。
(2)「日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない」について
「コメと日本人」の関係には共感しますが、その論拠となる 「炭水化物の多い食事を続けていると、インスリンの効き目が高まってインスリンの分泌が少なくてすむ様になる」 は医学的に認知されているのか? 疑問です。
高タンパク、高脂質は余病を併発すると明言している点は注目されます。闇雲に(1)を盲信することには?を感じます。
自分の問題として(1)(2)を考えるときは、「米を白米でなく、玄米でもなく、玄米より消化の良い、且つ栄養バランスが白米より格段に良い発芽玄米」を主体として、大豆製品、野菜、魚、果物で・・と思ったりします。
両論ともれっきとした医学専門家の方の話です。
どちらかが正しくて
どちらが正しくない
と決着が付くとは思いにくい様な気がします。ましてや、患者が判定は出来ません。
(1)の本は『糖質制限食のすすめ』 山田悟著、東洋経済新報社
(2)の本は『米と糖尿病』 佐藤章夫著
が紹介されていました。他にもあるのかも知れません。
読み比べるなり、評論を参考にして、自分はどうするかを選別しなければいけないのだろうと思っています。
炭水化物の多い食事を続けていると、インスリンの効き目が高まってインスリンの分泌が少なくてすむ様になるので、高炭水化物食はインスリンの分泌能の低い日本人には最適の食事です。
日本人に糖尿病が増えたのは、肉・牛乳や乳製品・卵などからタンパク質や脂肪を大量に摂るようになったために、炭水化物の摂取量が少なくなってしまったことに原因がある。
と説きます。更に続けて、
一般人だけでなく糖尿病の専門家ですら、甘いもの(炭水化物)が糖尿病の原因であると誤解している。
今の「糖質カット・糖質オフ・糖質ゼロ」ブームに乗って、糖尿病患者に低糖質食を薦める医師が相次いで書物を出版した。驚いたことに、このような食事を薦める普通のお医者さんまで現れた。
こんな話を真に受けて肉や脂肪ばかりを食べていたら、真面目な糖尿病患者は早晩、腎不全になって人工透析に移行し、心筋梗塞を来たし、骨粗鬆症による骨折から寝たきり生活を余儀なくされるだろう。ひとの命にかかわることだ。
「一時的なブームだ。そんなものはそのうちに消えてなくなる」などといって看過することはできない。
と主張しています。
2、糖尿病患者はどっちを向いたらよいのか?
(1)「糖質制限」について
文字通りに単純に考えると、血糖値を上げるのは糖質だろうから
「糖質を制限した方が良い。カロリー制限にこだわらずに、タンパク質、脂肪を適度に食べるとよい」
という話を聞くと、説得力があり、魅力的でもあります。
とはいえ、実施の段になると、流石に「糖質ゼロ」には踏み切れず、コメを減らし大豆製品を増やし、食事量を適度に増やす位で2カ月ほど試運転してみました。準備不足でメニューが一定せず、場当たり的な食事になりましたが、食後血糖値のピークは低めにコントロール出来たように思っています。
大豆製品、乳製品、魚、肉が主体で、高タンパク、高脂質の食事が続いて健康上の問題はない!と短く説明されていますが、本当か?の疑問は残ります。
(2)「日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない」について
「コメと日本人」の関係には共感しますが、その論拠となる 「炭水化物の多い食事を続けていると、インスリンの効き目が高まってインスリンの分泌が少なくてすむ様になる」 は医学的に認知されているのか? 疑問です。
高タンパク、高脂質は余病を併発すると明言している点は注目されます。闇雲に(1)を盲信することには?を感じます。
自分の問題として(1)(2)を考えるときは、「米を白米でなく、玄米でもなく、玄米より消化の良い、且つ栄養バランスが白米より格段に良い発芽玄米」を主体として、大豆製品、野菜、魚、果物で・・と思ったりします。
両論ともれっきとした医学専門家の方の話です。
どちらかが正しくて
どちらが正しくない
と決着が付くとは思いにくい様な気がします。ましてや、患者が判定は出来ません。
(1)の本は『糖質制限食のすすめ』 山田悟著、東洋経済新報社
(2)の本は『米と糖尿病』 佐藤章夫著
が紹介されていました。他にもあるのかも知れません。
読み比べるなり、評論を参考にして、自分はどうするかを選別しなければいけないのだろうと思っています。