2012年06月17日
A137・発芽玄米(2)
(前回)
1、白米、玄米、発芽玄米
2、発芽玄米とは?
3、発芽玄米は栄養豊富! 消化も良い! 味も良い!
(今回)
4、発芽玄米には様々な薬理効果がある
・発芽玄米では、発芽することによっと、玄米では吸収されにくかった鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類が吸収され易くなります。
・最近の研究報告によると、発芽玄米は、血中の解毒酵素として知られるホモシステインチオラクトナーゼ活性が玄米や白米よりも高く、また、
・糖尿病合併症で発症率が高い神経障害の症状を抑制する効果があることが分かりました。
・「発芽玄米を主食とするグループ」と「白米を主食とするグループ」の比較観察結果、
発芽玄米は、ストレスの指標となる唾液中のアミラーゼ活性を低下させ、
怒り、敵意、うつ、疲労、活気などの感情程度を表す総合感情障害度(TMD)を低減させることが分かりました。
1、白米、玄米、発芽玄米
2、発芽玄米とは?
3、発芽玄米は栄養豊富! 消化も良い! 味も良い!
(今回)
4、発芽玄米には様々な薬理効果がある
・発芽玄米では、発芽することによっと、玄米では吸収されにくかった鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類が吸収され易くなります。
・最近の研究報告によると、発芽玄米は、血中の解毒酵素として知られるホモシステインチオラクトナーゼ活性が玄米や白米よりも高く、また、
・糖尿病合併症で発症率が高い神経障害の症状を抑制する効果があることが分かりました。
・「発芽玄米を主食とするグループ」と「白米を主食とするグループ」の比較観察結果、
発芽玄米は、ストレスの指標となる唾液中のアミラーゼ活性を低下させ、
怒り、敵意、うつ、疲労、活気などの感情程度を表す総合感情障害度(TMD)を低減させることが分かりました。
「発芽玄米を主食とするグループ」ではストレスに対して抵抗力が増し、うつ様症状になりにくいのに対して、
「白米を主食とするグループ」では、発芽玄米で観察された効果は認められませんでした。
・また、この研究では母乳中の免疫成分も調べており、「発芽玄米を主食とするグループ」では免疫成分が増えることが観察されています。(筑波大学名誉教授の村上和雄ら)
・アトピー性皮膚炎治療の現場で、発芽玄米を難治性アトピー性皮膚炎の食事療法に導入する事で、紅斑などの症状が改善されたとの報告もあります。食物繊維の力が大きいようだと言われています。
5、発芽玄米の問題点
・発芽玄米も玄米ですから残留農薬のリスクは相変わらず存在との指摘もありますが、
国の管理基準を守っている流通品である限り、取り立てて問題にすることではないと思います。
・発芽玄米は、玄米を20℃〜30℃の水に1〜2晩漬けることで、胚芽からわずかに芽を出した状態にしたものです。
この環境は、セレウス菌や黄色ブドウ球菌など雑菌の繁殖が活発になる環境でもあります。さらには、食中毒の原因となる耐熱性芽胞菌も含まれる可能性があるなど、安全性に対する配慮が必要になります。
・常温での食品衛生管理の感覚で扱えば良いことで、発芽玄米固有の問題ではなさそうです。
・ちょっと次元の違う話ですが、市販の発芽玄米はかなり高価です。
発芽玄米は、水に浸して発芽しているものですから成長を続けます。これを流通させる為には、発芽を止め鮮度落ちしない様に乾燥させ、真空包装するなどの工程が必要ではあります。今後の普及すれば量産効果で安くなると思われます。
自宅で作れば安くもなりますし、親しみも増すことでしょう。
・市販の発芽玄米は普通の白米と比較して塩分が倍ほど多い!
市販の発芽玄米の多くは、発芽の時にカビたり発酵したり腐ったりしない様に、水ではなく塩水につけて発芽させているようです。
自宅で手作りの発芽玄米なら、これがありません。
6、玄米の入手
・店頭精米サービスしている所、スーパーにも玄米が売っている所などがある様です。
白米への加工用玄米として流通している樣ですが、玄米での入手も出来るようです。
・特定の農家さんでは、玄米食を念頭に置いて栽培から収穫、そして自然乾燥、砂などの
異物除去等を行っている玄米がある由。ネットで検索できます。
7、発芽玄米の作り方
・白米加工用の玄米は、収穫の時に強力な乾燥機に入れられて熱風を当てられ、工場でモミガラをはがされてしまっているので、発芽率がばらつくことが懸念されます。
しかし体験者の話では、実用可能な様です。意外に上手く行くとのことでした。
(体験談からの要約です)
簡単です!
1、まず、容器(空きビンなど)を用意し、
2、玄米を入れます。量の目安は、いつも炊いているお米の1割。いきなり沢山作るのではなく、少量から始めて、食べ慣れるに従って割合を増やすと良いでしょう。
3、.玄米の入ったビンに、水を入れます。ホコリが入らないようにカバーをする。
4、.室温なら、夏なら半日〜1日、冬なら2日〜3日ほどで、発芽します。
•水につけてしばらくすると、アワが出て来たり水が白く濁って来ますが、臭いが気にならない程度なら大丈夫です。
•思わず眉間にシワが寄る様な臭いなら、それはもう腐ってます。いさぎよく捨てましょう。
•室温だとすぐに発酵するし、発芽してからの成長も早いです。冷蔵庫に入れると発酵や発芽の成長を抑えられますので、発芽米の保存に応用できます。
お勧めは、作り置きではなく、ビンを2〜3個用意して、炊くたびに新しくセットすることです。
・通水性の袋に玄米を入れて発芽させると、水を交換が楽になりましょう。
・初めは、市販の「発芽米」でどの様な物か試してみるのも1案かと思います。
8、発芽玄米の炊き方
(体験談からの要約です)
発芽玄米は、すでに水をタップリ含んでいるので、玄米のようなわずらわしさがなく、炊き易いです。
1、まず、白米を洗います。
2、.濁り水さえきちんと切ってゆすぎさえすれば、発芽玄米は洗わなくてもいいのですが、気になるなら洗ってもいいでしょう。
3、発芽玄米を入れずに、白米だけで水加減します。
4、発芽玄米はすでにたくさん水を含んでいるので、混合比が1割程度であれば発芽玄米のために水を足す必要はありません。
5、水加減した白米に発芽玄米を入れて、白米モードで炊いて下さい。
・玄米の割合が多い時は?
普段から雑穀を食べ慣れている人であれば、100%発芽玄米でも慣れれば食べれる様です。30%以上の時は、水加減は白米よりも多めにすると、言われています。
・保温は?
雑穀は一般的に、保温すると不味くなります。発芽玄米も例外ではなく、保温して翌朝になると、格段にまずくなります。
食べ残ったら、すぐに凍らせるのが適策です。
炊きたてのお味は?
独特の甘い臭みと味がします。玄米とはまた別の食べ物です。
「白米を主食とするグループ」では、発芽玄米で観察された効果は認められませんでした。
・また、この研究では母乳中の免疫成分も調べており、「発芽玄米を主食とするグループ」では免疫成分が増えることが観察されています。(筑波大学名誉教授の村上和雄ら)
・アトピー性皮膚炎治療の現場で、発芽玄米を難治性アトピー性皮膚炎の食事療法に導入する事で、紅斑などの症状が改善されたとの報告もあります。食物繊維の力が大きいようだと言われています。
5、発芽玄米の問題点
・発芽玄米も玄米ですから残留農薬のリスクは相変わらず存在との指摘もありますが、
国の管理基準を守っている流通品である限り、取り立てて問題にすることではないと思います。
・発芽玄米は、玄米を20℃〜30℃の水に1〜2晩漬けることで、胚芽からわずかに芽を出した状態にしたものです。
この環境は、セレウス菌や黄色ブドウ球菌など雑菌の繁殖が活発になる環境でもあります。さらには、食中毒の原因となる耐熱性芽胞菌も含まれる可能性があるなど、安全性に対する配慮が必要になります。
・常温での食品衛生管理の感覚で扱えば良いことで、発芽玄米固有の問題ではなさそうです。
・ちょっと次元の違う話ですが、市販の発芽玄米はかなり高価です。
発芽玄米は、水に浸して発芽しているものですから成長を続けます。これを流通させる為には、発芽を止め鮮度落ちしない様に乾燥させ、真空包装するなどの工程が必要ではあります。今後の普及すれば量産効果で安くなると思われます。
自宅で作れば安くもなりますし、親しみも増すことでしょう。
・市販の発芽玄米は普通の白米と比較して塩分が倍ほど多い!
市販の発芽玄米の多くは、発芽の時にカビたり発酵したり腐ったりしない様に、水ではなく塩水につけて発芽させているようです。
自宅で手作りの発芽玄米なら、これがありません。
6、玄米の入手
・店頭精米サービスしている所、スーパーにも玄米が売っている所などがある様です。
白米への加工用玄米として流通している樣ですが、玄米での入手も出来るようです。
・特定の農家さんでは、玄米食を念頭に置いて栽培から収穫、そして自然乾燥、砂などの
異物除去等を行っている玄米がある由。ネットで検索できます。
7、発芽玄米の作り方
・白米加工用の玄米は、収穫の時に強力な乾燥機に入れられて熱風を当てられ、工場でモミガラをはがされてしまっているので、発芽率がばらつくことが懸念されます。
しかし体験者の話では、実用可能な様です。意外に上手く行くとのことでした。
(体験談からの要約です)
簡単です!
1、まず、容器(空きビンなど)を用意し、
2、玄米を入れます。量の目安は、いつも炊いているお米の1割。いきなり沢山作るのではなく、少量から始めて、食べ慣れるに従って割合を増やすと良いでしょう。
3、.玄米の入ったビンに、水を入れます。ホコリが入らないようにカバーをする。
4、.室温なら、夏なら半日〜1日、冬なら2日〜3日ほどで、発芽します。
•水につけてしばらくすると、アワが出て来たり水が白く濁って来ますが、臭いが気にならない程度なら大丈夫です。
•思わず眉間にシワが寄る様な臭いなら、それはもう腐ってます。いさぎよく捨てましょう。
•室温だとすぐに発酵するし、発芽してからの成長も早いです。冷蔵庫に入れると発酵や発芽の成長を抑えられますので、発芽米の保存に応用できます。
お勧めは、作り置きではなく、ビンを2〜3個用意して、炊くたびに新しくセットすることです。
・通水性の袋に玄米を入れて発芽させると、水を交換が楽になりましょう。
・初めは、市販の「発芽米」でどの様な物か試してみるのも1案かと思います。
8、発芽玄米の炊き方
(体験談からの要約です)
発芽玄米は、すでに水をタップリ含んでいるので、玄米のようなわずらわしさがなく、炊き易いです。
1、まず、白米を洗います。
2、.濁り水さえきちんと切ってゆすぎさえすれば、発芽玄米は洗わなくてもいいのですが、気になるなら洗ってもいいでしょう。
3、発芽玄米を入れずに、白米だけで水加減します。
4、発芽玄米はすでにたくさん水を含んでいるので、混合比が1割程度であれば発芽玄米のために水を足す必要はありません。
5、水加減した白米に発芽玄米を入れて、白米モードで炊いて下さい。
・玄米の割合が多い時は?
普段から雑穀を食べ慣れている人であれば、100%発芽玄米でも慣れれば食べれる様です。30%以上の時は、水加減は白米よりも多めにすると、言われています。
・保温は?
雑穀は一般的に、保温すると不味くなります。発芽玄米も例外ではなく、保温して翌朝になると、格段にまずくなります。
食べ残ったら、すぐに凍らせるのが適策です。
炊きたてのお味は?
独特の甘い臭みと味がします。玄米とはまた別の食べ物です。