2012年06月08日
A128・「添加調味材の味」が健康食習慣を乱す?(2)
(前回)
1、素材の味を味わう
2、人はなぜ健康を損なうまで食べ過ぎるのでしょうか?
(1)食欲アップの要因
(2)「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい
(今回)
3、医学が発見した食欲を抑える物質!
「ヒスタミン」という物質に食欲を抑える働きがあることが分かったそうです。
ところが一方で、ヒスタミンは「鼻づまりやかゆみなどアレルギー症状を引き起こす」やっかいな物質です。
さらに、血管脳関門と呼ばれるゲートを通ることができないため、脳内の細胞に届かず、薬のようにヒスタミンを飲んでも無意味です。
脳内の細胞にヒスタミンを増やすには、どうすればいいのか?
1、素材の味を味わう
2、人はなぜ健康を損なうまで食べ過ぎるのでしょうか?
(1)食欲アップの要因
(2)「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい
(今回)
3、医学が発見した食欲を抑える物質!
「ヒスタミン」という物質に食欲を抑える働きがあることが分かったそうです。
ところが一方で、ヒスタミンは「鼻づまりやかゆみなどアレルギー症状を引き起こす」やっかいな物質です。
さらに、血管脳関門と呼ばれるゲートを通ることができないため、脳内の細胞に届かず、薬のようにヒスタミンを飲んでも無意味です。
脳内の細胞にヒスタミンを増やすには、どうすればいいのか?
答えは「良く噛む」です。
実は、「噛む」と、なんと脳の中だけでヒスタミンが増えるのだそうです。
噛んだ刺激が脳内の結節乳頭核という部分に届き、ヒスタミンを量産させるのだそうです。
そのヒスタミンが満腹中枢を刺激して満腹感が高まるという仕組みです。
さらに良いことに、脳内のヒスタミンは内臓脂肪も減少させることもわかってきました。
昔から「よく噛みなさい」と言われてきましたが、噛むことには、この様に満腹感を高めてくれるという効果もあったのです。
4、肥満治療に「咀嚼(そしゃく)法」〜一口30回きっちり噛む
ヒスタミンの効果を発見した医師は、肥満治療に「咀嚼(そしゃく)法」を取り入れています。
これは食事の際、ひとくちにつき30回きっちり噛んでから飲み込むことを目標にした方法です。
ひとくちごとに30回ピッタリだったらO、
30回を越えてしまったり届かなかった場合は×とします。
「噛めば噛むほどいいのでは?」と思いがちですが、
30回程度が長続きしやすいこと、さらに30回ピッタリで
飲み込めるひとくちの量を探ることで口数を増やすという効果があると言います。
何か「修行」のような食事!と感じますが、行ってみると意外に問題なく、慣れてくれば、薄味でも自然の食材の味がよくわかるようになるといった効果もあります。
5、青魚を食べて脳内ヒスタミンを増やす!
研究の結果、「ヒスチジン」を多く含む物を食べると、食事の量が減ることが分かってきたといいます。
「ヒスチジン」はアミノ酸の一種で、ヒスタミンの原料とのこと。
「ヒスチジン」は血液脳関門を通過することができ、脳内でヒスタミンに変わるとのことです。
これが多く含まれている食材は、まぐろ、かつお、ぶり、さば、さんま、などの青魚です。
1日にどれくらい食べれば効果が出るのかについては現在研究中だそうです。
6、前回からのまとめ!
話が長くなったので整理してみます。
(1)動物は本能的に、或いは生きるための生活の知恵で「必要な時に必要な量だけ食べる」ものの様です。
ところがところが多種多様な調味料などを加え、美味さを知って「過度の食欲」を覚えるようになりました。
更に、現代人は「ストレス」、「睡眠不足」、グルメ情報や香り、見た目、アルコールなど「過度な食欲」を大きくさせるものに囲まれています。
「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい環境にあります。
(2)素材の味そのものを味わう食生活が健康生活の要件の一つと思われます。
「味付けありき」の習慣は見直しの余地が多分にありそうです。
(3)「美味しそう!」とか「柔らかい」とか「ジューシー」とかよりも、例えばヒスチジンを多く含む青魚など、健康優先の食材選びを大切にしたいと思います。
(4)良く噛むことが健康の基本である事が再認識させられました。
一口30回! 実際に行ってみると、早食いだった私にも意外に馴染みやすいことで、今のところ50〜60点位で食事を楽しんでいます。
実は、「噛む」と、なんと脳の中だけでヒスタミンが増えるのだそうです。
噛んだ刺激が脳内の結節乳頭核という部分に届き、ヒスタミンを量産させるのだそうです。
そのヒスタミンが満腹中枢を刺激して満腹感が高まるという仕組みです。
さらに良いことに、脳内のヒスタミンは内臓脂肪も減少させることもわかってきました。
昔から「よく噛みなさい」と言われてきましたが、噛むことには、この様に満腹感を高めてくれるという効果もあったのです。
4、肥満治療に「咀嚼(そしゃく)法」〜一口30回きっちり噛む
ヒスタミンの効果を発見した医師は、肥満治療に「咀嚼(そしゃく)法」を取り入れています。
これは食事の際、ひとくちにつき30回きっちり噛んでから飲み込むことを目標にした方法です。
ひとくちごとに30回ピッタリだったらO、
30回を越えてしまったり届かなかった場合は×とします。
「噛めば噛むほどいいのでは?」と思いがちですが、
30回程度が長続きしやすいこと、さらに30回ピッタリで
飲み込めるひとくちの量を探ることで口数を増やすという効果があると言います。
何か「修行」のような食事!と感じますが、行ってみると意外に問題なく、慣れてくれば、薄味でも自然の食材の味がよくわかるようになるといった効果もあります。
5、青魚を食べて脳内ヒスタミンを増やす!
研究の結果、「ヒスチジン」を多く含む物を食べると、食事の量が減ることが分かってきたといいます。
「ヒスチジン」はアミノ酸の一種で、ヒスタミンの原料とのこと。
「ヒスチジン」は血液脳関門を通過することができ、脳内でヒスタミンに変わるとのことです。
これが多く含まれている食材は、まぐろ、かつお、ぶり、さば、さんま、などの青魚です。
1日にどれくらい食べれば効果が出るのかについては現在研究中だそうです。
6、前回からのまとめ!
話が長くなったので整理してみます。
(1)動物は本能的に、或いは生きるための生活の知恵で「必要な時に必要な量だけ食べる」ものの様です。
ところがところが多種多様な調味料などを加え、美味さを知って「過度の食欲」を覚えるようになりました。
更に、現代人は「ストレス」、「睡眠不足」、グルメ情報や香り、見た目、アルコールなど「過度な食欲」を大きくさせるものに囲まれています。
「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい環境にあります。
(2)素材の味そのものを味わう食生活が健康生活の要件の一つと思われます。
「味付けありき」の習慣は見直しの余地が多分にありそうです。
(3)「美味しそう!」とか「柔らかい」とか「ジューシー」とかよりも、例えばヒスチジンを多く含む青魚など、健康優先の食材選びを大切にしたいと思います。
(4)良く噛むことが健康の基本である事が再認識させられました。
一口30回! 実際に行ってみると、早食いだった私にも意外に馴染みやすいことで、今のところ50〜60点位で食事を楽しんでいます。