2012年06月07日
A127・「添加調味材の味」が健康食習慣を乱す?(1)
1、素材の味を味わう
北海道の友人からグリーンアスパラガスが送られてきました。故郷の今頃の風景を思い起こしながら、嬉しくいただきました。
普通はマヨネーズとかドレッシングとかをかけるのでしょうが、私は何もつけません。
さっと湯がいたアスパラガスを噛みしめると、何とも言えない味が口の中に広がります。
もともと私は味覚、嗅覚には鈍感で、出されたものを黙々と食べる方ですが、糖尿病「一病息災」の生活をしていて、生野菜を多く摂ります。原則何もつけないで食べますので、何時の頃からかレタスやサラダなの甘みを感じるようにはなっていました。
そこにこの度のアスパラガスです。食べ物そのものの味を堪能できました。
北海道の友人からグリーンアスパラガスが送られてきました。故郷の今頃の風景を思い起こしながら、嬉しくいただきました。
普通はマヨネーズとかドレッシングとかをかけるのでしょうが、私は何もつけません。
さっと湯がいたアスパラガスを噛みしめると、何とも言えない味が口の中に広がります。
もともと私は味覚、嗅覚には鈍感で、出されたものを黙々と食べる方ですが、糖尿病「一病息災」の生活をしていて、生野菜を多く摂ります。原則何もつけないで食べますので、何時の頃からかレタスやサラダなの甘みを感じるようにはなっていました。
そこにこの度のアスパラガスです。食べ物そのものの味を堪能できました。
良く料理番組などで「素材の味を生かした・・」と言われますが、砂糖だ塩だ醤油だ・・・みりん、・・バター、何とかソース・・・次々に加えて、それで「素材の味・・」とは?
魚の匂いを消すとか、素材の味を引き立たせる程度の極くわずかを調理人のグルメ感覚で加えるのが本物なのでしょうが、多くは「素材の味・・」ではなく、「添加調味材の味」をグルメ気分で食べさせられているように思われます。
この美味しい味で食が進み、「過食」に繋がっているように思われます。
「余計なお世話!」とは思いながら、多くの人が食べ過ぎの為に健康食習慣を乱し、メタボ患者、糖尿病患者が増え続けていることと深く関係すると思い、あえて取り上げて見ました。
2、人はなぜ健康を損なうまで食べ過ぎるのだろうか?
(1)食欲アップの要因
人の食べ過ぎを引き起こす「過度な食欲」とはいったい何なのでしょう?
一般に、野生の動物は必要な分だけ食べたら、それ以上は食べないのだそうです。
人社会でも、昔は「一汁一菜」とか言われるように質素堅実な生活があったようです。現代の社会がなまじ繁栄したために乱れた食生活が当たり前になってしまって、本来の姿を見失っているのでしょうか。
動物の観察、食欲の研究に戻ります。
ニホンザルに大量のサツマイモを与えたところ、必要以上には食べませんでした。
ところが、サツマイモにバターとハチミツを加えた途端、いつもの4倍の量を完食してしまいました。
・甘みや油脂、だしなどおいしい物を食べると脳内でβエンドルフィン(快感物質)が出ることがわかっていて、これが「過度の食欲」の原因のひとつだそうです。
・「ストレス」でも食欲がアップするそうです。
・最近の研究で「睡眠不足」でも食欲をアップさせるグレリンというホルモンが増えることがわかってきました。
・その上、グルメ情報や香り、見た目、アルコールなど現代人は「過度な食欲」を大きくさせるものに囲まれている。と説明されています
(2)「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい
・食べ過ぎを抑えるには、「意志の力」とよく言われますが、おいしい物を食べたときには前頭前野(判断や意志決定をする部分)の活動が明らかに下がることが分かっているそうです。
現代社会を生きる私たちは、食欲が大きくなり過ぎる環境に取り囲まれていて、とても、「意志の力」だけで食べ過ぎを抑えることは出来ない!と言えそうです。
(続く)
魚の匂いを消すとか、素材の味を引き立たせる程度の極くわずかを調理人のグルメ感覚で加えるのが本物なのでしょうが、多くは「素材の味・・」ではなく、「添加調味材の味」をグルメ気分で食べさせられているように思われます。
この美味しい味で食が進み、「過食」に繋がっているように思われます。
「余計なお世話!」とは思いながら、多くの人が食べ過ぎの為に健康食習慣を乱し、メタボ患者、糖尿病患者が増え続けていることと深く関係すると思い、あえて取り上げて見ました。
2、人はなぜ健康を損なうまで食べ過ぎるのだろうか?
(1)食欲アップの要因
人の食べ過ぎを引き起こす「過度な食欲」とはいったい何なのでしょう?
一般に、野生の動物は必要な分だけ食べたら、それ以上は食べないのだそうです。
人社会でも、昔は「一汁一菜」とか言われるように質素堅実な生活があったようです。現代の社会がなまじ繁栄したために乱れた食生活が当たり前になってしまって、本来の姿を見失っているのでしょうか。
動物の観察、食欲の研究に戻ります。
ニホンザルに大量のサツマイモを与えたところ、必要以上には食べませんでした。
ところが、サツマイモにバターとハチミツを加えた途端、いつもの4倍の量を完食してしまいました。
・甘みや油脂、だしなどおいしい物を食べると脳内でβエンドルフィン(快感物質)が出ることがわかっていて、これが「過度の食欲」の原因のひとつだそうです。
・「ストレス」でも食欲がアップするそうです。
・最近の研究で「睡眠不足」でも食欲をアップさせるグレリンというホルモンが増えることがわかってきました。
・その上、グルメ情報や香り、見た目、アルコールなど現代人は「過度な食欲」を大きくさせるものに囲まれている。と説明されています
(2)「意志の力」だけで食欲を抑えるのは難しい
・食べ過ぎを抑えるには、「意志の力」とよく言われますが、おいしい物を食べたときには前頭前野(判断や意志決定をする部分)の活動が明らかに下がることが分かっているそうです。
現代社会を生きる私たちは、食欲が大きくなり過ぎる環境に取り囲まれていて、とても、「意志の力」だけで食べ過ぎを抑えることは出来ない!と言えそうです。
(続く)