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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年05月13日
A102・要介護、寝たきり防止に「ロコモティックシンドローム対策」!
1、寝たきり防止とロコモティックシンドローム

ロコモティブシンドロームを提唱した中村耕三さん(*)へのインタビュー記事(2009年11月)を拝見しました。この記事から要旨を紹介させて頂きます。

(*)東京大学医学系研究科教授;感覚運動機能医学、特に整形外科学専攻。ロコモティブシンドロームの提唱者。

「介護を必要としない人生、『健康寿命』を延ばすために予防策を心がけましょう。ロコモティブシンドローム対策で大切なのは“上手に体を使うこと”です」。

「ロコモティブシンドローム」の詳細は日本ロコモティブシンドローム研究会 ご参照下さい。下記URLをクリックいただくと本文が開きます。
http:// j-locomo.com/Message.html

年々、要介護や寝たきりが増えていますが、その5人に1人が関節の痛みや転倒による骨折で動けなくなることが原因とのことです。

高齢化社会が急速に進展し、要介護状態の方々が増加している現状を憂いて、骨、関節、筋肉、つまり体を動かすための仕組み、即ち運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態を「ロコモティブシンドローム(略してロコモ)」と呼びました。

運動器が衰えると、歩けなくなり、身の回りのことが出来なくなって日常生活の自立度が低くなり、要介護、寝たきりになる可能性の高い状態となります。その自己点検法や予防法を開発しようと、平成19年に提言されました。

関節痛や転倒骨折による寝たきりが増えてきたのは、日本人の平均寿命が延びて運動器の耐用年数を上回るようになったという背景があります。

従って運動器の耐用年数を延ばさなければ、わが身にこの問題が降りかかってくることになりかねません。

ロコモの主原因には
(1)転倒や骨折に結びつきやすいバランス能力・筋力の低下
(2)骨粗しょう症、関節の痛みで歩くのが辛くなる変形性関節症 
などがあります。

動きずらくなって動かないでいると、ますます動けなくなってしまいます。
バランス能力や筋肉は体を動かさないでいると、どんどん低下してしまいます。
運動器はそれぞれが連携しており、どれか一つが故障すると体は上手く動きません。

これを逆に利用すると対処法に繋がるのです。つまり
「全身を動かす運動をすること」
関節に過剰な負担をかけずに、適正な負荷をかけて骨を強くし、筋肉を鍛えることです。

変形性関節症では、痛いからといって膝を全く使わないのは不可で、全身の状態に合わせた適度の運動が大切です。医師、トレーナーの処方に従うと良いでしょう。

注意すべきは、自分ではまだまだ大丈夫と思っていても、気づかないうちに早くから進行している。ということです。

40歳代で足腰が弱っている場合もあります。
「ロコモ」とその予備軍は全国で4700万人と推計されています。
(日本の人口1億2500万人の3人に1人!に相当します)

2、自分は「ロコモか?否か?」;「ロコチェック」 

□片足立ちで靴下が履けない
□家の中でつまづいたり滑ったりする
□階段を上るのに手すりが必要
□横断歩道を青信号で渡りきれない
□15分くらい以上続けて歩けない

一つでもチェックがつけば、ロコモが心配とのこと。体を上手に使って予防を心がけましょう。

3、「ロコモ」予防と改善のためのトレーニング

(1)ダイナミックフラミンゴ法

すごい名前ですが何のことはない、「片足立ち」です。最も代表的な方法で、
・左右1分ずつ1日3回
 決して高く上げる必要はなく、床に着かない程度に片足を上げる。
・転倒しないように、机など必ずつかまる物があるところで行う。

(2)スクワット
足腰を鍛える王道だそうですが、いきなりでは負担が大きいので、先ずは軽めのフラミンゴ療法から始めるのが推奨されます。

先生曰く「内臓の健康だけでなく、これからは運動器の健康が大切です。上手に体を使うことによって、是非若いうちから心がけてほしい」。

寝たきりにならないように、心身ともに健康に長生きするために、ロコモティブシンドロームを恐れず、侮らず。
自己チェック。そして予防改善を!

「続けることが大切だ」と心得て、誰のためでもない自分のために、運動器の機能を維持しながら、先輩・ご同輩・後輩諸氏共々に『健康寿命』を延ばしていきたいものだと願っています。

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