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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年05月11日
A100「寝たきり」を考える(1)
人生は「照る日、曇る日」、様々です。不本意ながらベッドでの生活が長引いて「寝たきり」になっている人が多いのは残念ながら辛い現実の問題です。

我が身や如何に?

現在は「一病息災」の身で、あれこれと趣味の世界を楽しんでいますが、何時の日か自分自身が「寝たきり」になったり、「寝たきり」の誰かを介護するようになることは十分にあり得ると思われます。

「明日の我が身」として、この問題を考えます。

1、「寝たきり」とは? 

「”寝たきり”には本物と偽物とがある」いう説明があります。

(1)病気そのものが重かったり、医師から絶対安静を命じられたりすることによる「本物群」。

(2)介護の失敗、本人の心理的な挫折(自信の喪失・回復を諦めるなど)、医師・看護者との人間関係の悪化・環境の変化などからくる「偽物群」。とがある由。

それにしても、「本物」「偽物」とは? 
言葉が妥当でないように思い、「真性」と「仮性」位に考え、後者は「周囲の人の応援・助力、本人の意欲・努力次第で改善の見込みのある人」と理解して以下を進めます。

2、「介護医療」について聞いたこと

テレビのドキュメンタリー番組で介護医療についてこんな話がありました。
「高齢者が入院した後、見る間にやせ衰えて、自分で歩けなくなるケースが多い」。
経口の食事が出来ないからといって点滴で栄養を与えることになると、ちょっと信じ難いことでしたが、点滴で与えられるカロリーは、一日の最低必要量に対して、はるかに不足しているケースが多いとの事。
おまけに医療に当たる医師が、この点に意外と無頓着なケースが多いとか。

経口の食事をさせるのは存外に大変で、手間も費用もかかるため病院経営の感覚からは点滴に頼ることになりがちだと聞き、少なからぬ違和感を覚えました。

患者が日に日に衰えるのは当然で、完全に栄養失調の状態なのだそうです。

「寝たきりはなるのではなく、させれられる」と聞いたことがありますが、一部のケースでは事実であるように思わました。

ある先進的良心的な病院で、医療に当たる医師団と、リハビリ・栄養を担当する技師とでチームを組み、リハビリ・栄養技師にも医療方針について医師と同等な発言の権限を与えて治療に当たる動きがあると知らされました。

この結果、「口もきけなかった患者が一人で歩けるようになり、退院するまでに回復した」という例が紹介されていました。

健康になりたいと願って入院したのに、本人の希望とは裏腹に「寝たきり」にさせられ、話も出来ないほどに衰弱し、表情を失った病人にさせられてしまう。

こんな事が珍しくもなく進行していると言う話でした。特殊なケースの誇張ではないかとも思ったし、そう思いたくもありました。

ただ後段のような動きが紹介されて多少は救われる思いでしたが、こういう優れた医療(本来なら、これが当たり前と思うけれど)の早期一般化を望んでいます。(続く)



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