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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年05月10日
A099・「認知症」と「老老介護」
1、「老老介護」

同期会とか、同好会とかの会合で、健康の話題が多くなりました。

私自身が後期高齡者ですし、同好会では若い人もおりますが退職年代が主流で、本人の健康問題が話題になってもおかしくはありません。

本人の問題に加えて親世代の介護が話題になります。認知症の親を抱えている友人・知人が意外に多く、苦労が伝わってきます。

「老老介護」などという言葉があって、そんな言葉が出てくると、「いやいや、介護するあなたは、自らを”老”と名乗るにはまだまだ若すぎるよ!」などと、仲間どうし気を遣ったりしています。

いつまでも親がいてくれることは理屈抜きに有難いことですが、介護側と同年代の者が第3者的に外から見ると、エコノミックアニマルとか兎小屋に住むとか揶揄されながら長年にわたって懸命に働きに働いて、定年になって、孫も育ってきて、やっと自分のこれからを!と思うときの介護!・・・と、つい思ってしまいます。

「宿命!」と思うのでは人生が暗くなります。
さりとて名案がおいそれ出てくるとは思いません。
自分なりに心の拠り所をしたたかに探って行くことになるのでしょうか。

認知症の患者数は総務省のまとめによると、現在は全国で220万人。団塊の世代がすべて高齢者の仲間入りをする2015年には250万人に、さらに2035年には337万人にまで増えるとの予想もあって、介護の負担がこの先益々大きくなることになりそうです。

このまま進むと、
「高齢者、後期高齡者;が、その親を介護する」という構図がだんだん色濃くなっていくようです。

医学の進歩への期待は勿論ですが、当人が上手に生きることでの予防法はないものか?
と、素人は考えます。

何年も前のNHKのテレビ番組を思いだし、その時のメモを読み返しています。

2、「趣味を楽しく続けることは認知症の予防に役立つ!」

「趣味を楽しく続けることは認知症の予防に役立つ!」とNHKのテレビ番組(*)で述べられていました。
(*)2006年12月17日 「NHKスペシアル;認知症・・・そのとき、あなたは」
            (第1回)“常識”を変えよう
       (第2回)介護の孤立を防ぐために

認知症は「治療法がない」「予防法がない」と一般的に思われ、常識とも偏見ともなってきたけれども、今、大きく変わってきているとのこと。ご覧になった方も多いと思います。

近年、医療が進歩して

<治療>については
・「進行を遅らせる薬が実用化されている」。更に
・「発症を防ぐ薬が数年以内に期待できるまでに開発が進んでいる」とのこと。

<予防>についても
・「予防対策が見えて来つつある」との由。今後に希望がもてて、嬉しくなる番組でした。

診断マニュアルも整備されているようです。
一例;「10時10分の時計を描いて下さい」。テレビを見ていた私は無事正解出来て、今のところはOK。

「予防対策」について、専門のお医者さんの話;
「脳の検査結果では明らかに病気の状態なのに(脳の何とか?という部分が萎縮して空洞が画面に映し出されるのが認知症の特徴の一つとのこと)、知的水準・行動に症状が現れない人が多く見られる。

調べている内に、共通点が浮かび上がってきた。
この人たちは適当な運動、有酸素運動、ダンス、コーラス、趣味の諸々を楽しみながら長く続けている」。とありました。

病理的に因果関係が解明されてはいないのでしょうが、注目すべき現象だと印象づけられました。
「過度にならない程度に体を動かし、継続する。仲間と楽しく行動することが継続出来る要因であり、加えて頭脳が活性化して、認知症発症を回避する」と理解して、これからも前向き人生を送っていこうと思わせられました。

「どう行動したらよいのか分からない!」
「自分には仲間と楽しむようなものは何もない!」と思う方へ!

僭越ながら愚例を参考までに。
私も退職時は全くの無趣味でした。糖尿病と向き合う生活の中で、運動療法として毎日義務感で歩いていました。このままでは、やがて苦痛になるだろう。楽しくなければ続かないだろう。と思って、コース設定に変化を持たせるなど一寸した工夫をして、あれこれ目先を変えて続けている内に、歩くことが何時か「楽しみ」となり、並行して「山野草」「パソコン」「デジカメ」が趣味として育ってきました。

誰でも同じように、関心事の種は身の回りにあるもので、「求めよ されば与えられん」ではないでしょうか。あれこれ試行錯誤しながら続けていくうちに自分流が育っていくのだろうと思っています。

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