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2018年08月01日

To make a database of Jingoro Sahashi of Ogai Mori and its deviation 8

◆ Scene 2 To gamble

Table 2

Original sentence/translation
源太夫はこういう話をした。甚五郎は鷺を撃つとき蜂谷と賭をした。蜂谷は身につけているものを何なりとも賭けようと言った。
Gendayu talked as follows. Jingoro made a bet with Hachiya on shooting the heron. Hachiya said that he would bet anything that he had at the time.
A2 B1 C2 D2
甚五郎は運よく鷺を撃ったので、ふだん望みをかけていた蜂谷の大小をもらおうと言った。
Jingoro luckily shot the heron and said that he would wanted Hachiya’s short and long swords.
A2 B1 C2 D2
それもただもらうのではない。代わりに自分の大小をやろうというのである。
He would exchange his swords with Hachiya.
A2 B1 C2 D2
しかし蜂谷は、この金熨斗(きんのし)付きの大小は蜂谷家で由緒のある品だからやらぬと言った。
But Hachiya would not hand the swords over as these had the gold emblem which were noble goods of the Hachiya family.
A2 B1 C2 D2
甚五郎はきかなんだ。「武士は誓言をしたからは、一命をもすてる。よしや由緒があろうとも、おぬしの身に着けている物の中で、わしが望むのは大小ばかりじゃ。ぜひくれい」と言った。
Jingoro snapped back at Hachiya and said, “if any samurai gives his word, he must give his life to honor it. Even if they are precious, I shall get those swords. Please give hand them over.”
A2 B1 C2 D2
「いや、そうはならぬ。命ならいかにも棄ちょう。家の重宝は命にも換えられぬ」と蜂谷は言った。
“No, I can’t do that. I can give my life, but I can’t hand over these swords as long as I’m living.”, said Hachiya.
A2 B1 C1 D2
「誓言を反古(ほご)にする犬侍め」と甚五郎がののしると、蜂谷は怒って刀を抜こうとした。
“You are the dishonorable samurai who went back on your word.” When Jingoro said this, Hachiya became angry and was prepared to draw his sword. 2 1 2 2
甚五郎は当身を食わせた。
Jingoro snapped back at Hachiya.
A2 B1 C2 D2
それきり蜂谷は息を吹き返さなかった。
After that Hachiya was not seen alive again.
A1 B1 C2 D1
平生何事か言い出すとあとへ引かぬ甚五郎は、とうとう蜂谷の大小を取って、自分の大小を代りに残して立ち退いたというのである。
Jingoro took the small and large swords of Hachiya, and left his in their place.
A2 B1 C2 D1

花村嘉英(2017)「日本語教育のためのプログラム」より英訳 translated by Yoshihisa Hanamura
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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